
エアコンは止まっているのに夜中、少し冷えるような感じに夏蒲団を引き寄せた。新聞配達のバイクの音でいつもの起床時に近いことを知る。5時過ぎ、新聞を取りに玄関をでる。昨日まではまったく気づかなかった大合唱ではないが虫の声が聞こえる。「おっ秋か、先日まではあれほどの暑さだったのに」、夜明け前の爽やかな空気だが少し涼しさを感じるさせる。
最低気温、昨日は21.6度、今朝は18.3度と3度近く低く湿度も下がっている。この差を我が感覚も何とか覚知しれくれた。しかし、今日も暑くなります油断しないように、と赤く染まり始めた東の空が呼びかけている。澄んで雲ひとつない青空のグラデーションがそれを裏付けるようだ。
秋らしくなると心配になるのが台風、今週は南の海上では連日発生の記録を作ったという。日本に上陸はしなかったが大陸で方向転換、梅雨前線を刺激して思わぬ雷雨をゲリラ的にもたらしている。暑さも雨も雷もとにかく天空は地上に異変を起こしている。台風19号は発達しながら日本に向かっている、いまから進路に注意を呼びかけている。
秋をまだ暑さが残っている初秋、月の美しさを増す仲秋、収穫を終え、高く澄んでゆく空の奥に冷たい風の音を聞く晩秋、これらを総称して「三秋」というそうだ。未だ初秋、寒暖の繰り返しはこれから、それに伴い虫の声も増すだろう。体調的には油断大敵の季節になる。心しよう。