
今日の地元紙、1面トップ見出しは昨夜の号外と同じ「黒田 日米通算200勝 野茂に続き2人目」。記事は熱狂を抑えた控えめな記述がいい印象を醸し出し、黒田の業績を際立たせている。スポーツ面の捕手・石原の「多彩な変化球を内外角に散らして的を絞らせなかった」好リードを評価した小さな記事と「節目で受けさせてもらってすごく幸せ」と感慨深げに語ったというベタ記事もよかった。
黒田の広島入団は1997年ドラフト2位で専大から入団、というからバブル崩壊の影響が顕著になっていたころ。当時の私は現役で、企業強化のため与えられた目標を達成しようと、定年前の身に檄を飛ばし東奔西走していたころになる。経済界は厳しいころの入団だった。初勝利は同年4月25日の対巨人戦、当時の新聞写真はモノクロ、今ではこれも記念になる。
これほどの黒田投手も優勝経験がない。昨年、黒田の復帰もあり広島の優勝を心待ちした人は多かった。結果は結果で今年に夢をつなぐ。今年のカープは何かが違う、先行されても試合終了時にはという信頼を持たせてくれる。地元紙は「チームは1989年以来の貯金22とし、マジックナンバー点灯は最短で26日」と載せている。26日と言えば明後日のことになる。
試合中は打たれても打球が当たっても表情か変えないという黒田、「変えると相手チームが盛り上がるから」という。勝負に徹するこの強気な根性が200勝に連なったと思う。責任を担う41歳の現役は、目標に向かって努力するという新たな克をチームに植えつけた。次の目標は野茂に並ぶ「201勝」だそうである。
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