長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

初煎会

2010-01-16 07:07:45 | Weblog
明日は、自分が習っている織田流煎茶道の初煎会だ。
雅号を「南九」にして、初めての初煎会だし、着物を
着て颯爽といきたいものだが、お店があるので、今年も
蕎麦だけが、初煎会に参加することになる。
うちでやっている「一滴の会」というお花のお稽古も、
料理人や芸術家など多士済々な人が多いが、煎茶の
会のほうも、陶芸家や音楽家など、「かわった人」が多い。

かわった人といえば、うちのお店にくる、しかもカウンターの
ほぼきまった場所に、座るひとも、「かわったひと」が多い。
昨日は、初めてのい人も含めて、「この辺で、カフェをやりたい」
という人が、いっきにカウンターに座った。まるで、時間をきめて
集まってきたみたいだった。

ひとりは、この道のことを熟知している人だ。
彼と焙煎とか、珈琲の話をしながら、
「これからのカフェは、珈琲がまずいけど、人がくる」
くらいの、人間力、つまり人を呼び込む人間の魅力みたいな
ものがある人でないと、店の経営はなりたたないのではないか、
という結論になった。背反することだけど、そうだと思う。

ぼくの蕎麦の師匠、達磨の高橋さんに、「師匠がもし中近東の
砂漠で店を出しても、お客さんがおいかけてくるのではないでしょうか」
と辺な質問をしたことがある。ちょっと間をおいて、「くるかもしれませんね」
といった。世界一周する飛鳥の中でも蕎麦打ちをしている師匠。ますます元気で、
蕎麦の伝道を、世界に向けて発信し始めた。すごい人だ。やはり「達磨」
なんだろう。でも彼の蕎麦は、やはり「うまい」。
人間力をもった人が、うまい、と思ったものをだすお店が、これからの
いいお店、かも。