長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

がんつけ

2010-01-17 07:01:09 | Weblog
昨日、九州から「がんつけ」が届いた。
昔からある郷土料理だ。ちいさなかにを、からごと
つぶして、塩で味をつける。小さくつぶしているけど、
歯が強くないと、噛み砕けない。
酒の酒肴に最高だが、九州では、ごはんの上にのせて食べたり、
味噌汁のかくし味にした。アンチョビ風に最近ではパスタなんかに
使うひともいるみたいだ。

小さいころは、「こんなものどこがうまいんだろう」と思っていたが、
大人になり、酒を飲むようになったら、「たまらない」と思うように
なった。

今日は初煎会なので、これから、それようの蕎麦をうちに出陣。
いろいろな「はれ」の舞台に、そばはよく似合う。
今年の自分のテーマは、「茶」。
昨日は、角居くんに頼んでいた「錫の茶托」が届いた。
涼やかな風の下の清流に、若鮎が泳いでいるような風流な茶托だ。
病気療養中のワカも、若鮎のように元気になって、また天真庵に
泳いでくればいい、と願いながら、新しい玉露の封をあけて、
久保さんの織部の玉露茶碗にいれて、飲んでみた。
一瞬の中に永遠を感じるような慈悲深い味がした。