長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

断捨離の一番むずかしいのは「人」かも

2014-10-10 08:38:36 | Weblog

すーさんが読んでいた雑誌類を、たまたま火曜日に依頼されて、

束にして捨てた。足腰が悪くなって、重たい雑誌をもってごみだしがおっくうに

なっていたらしい。「虫がしらせる」のひとつかもしれないけど、次の日に旅立たれた。

親の家のかたずけ、なんかがよくテレビや雑誌にでてくる。急速に高齢化がすすみ

人ごとではなくなった。先日妹から電話があり、「2トン車いっぱい、実家のいらないものを

かたずけた」とのこと。「ごくろうさま」と礼をいったら、「兄貴の本が倉庫まで、やまんごとある」

とのこと。なにが幸せか、って、酒を飲みながら本を読むくらいおもしろいものはない。

昨日の青山の古本屋で、紙袋2つを買い、青山通りのいきつけの酒屋で「花垣」を買い、それを

リュックに積んで帰る。

お金はいっぱいあってもじゃまにならないし、困らないけど、いろいろとやっかいなことが

その後におこる。「美田は残すな」とはよくいったものだ。

洋服は流行遅れになったり、サイズがわなくなったら捨てればいい。そのてん、着物

は洗い張りをしたり、縫いなおしたりすると、次の人に気持ちよくバトンタッチできる。

一番めんどうなのは「人」かも知れない。これからの時代は「いい友達」を

もつことだと思う。「いい」というのも、守備範囲が広いし、その対極の悪いのもいる。

悪いなかにまた魅力的なのもいて捨てがたい。でもそろそろ、何回目かの整理をしたいと思っている。

西郷南州に「偶感」というのがある。

「幾たびか 辛酸を 経て 志 始めて 堅し 丈夫(じょおふ) 玉砕(ぎょくさい) するも 甎全(せんぜん)を 恥ず 我が 家の 遺法人 知るや 否や 自孫(じぞ

ん)の 為に 美田を 買わず」