長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

石臼の取り持つ「えにし」 粒々皆辛苦の縁

2014-10-23 08:41:40 | Weblog

うちでは、珈琲の豆を「石臼」で挽いている。

筑波山の麓にある真壁という石の里でつくってもらったものだ。

その縁で、「しげふじ」に通うようになった。そこは蕎麦屋で、豆腐と蕎麦の二枚看板。

豆腐を毎日石臼で大豆を挽いて手作りしている。窓から見える里山と風景と豆腐を

酒肴に、主人が再興した「渡り舟」という酒米でつくった「渡り舟」を飲みながら、そば前

をやっていると、ついつい飲みすぎてしまい、帰りは助手席で大いびきということがしばしば。

でも11月の末でこのお店は閉店。土日は「てんてこ」状態なので、平日にいける人はいかれてくだされ。

こんな蕎麦屋はこれからは生まれないと思う。

石岡には「フラワーパーク」というのがある。その前に今年の四月に素敵なカフェがオープンした。

「Kikusa」という。おだやかで、石岡の母のようなやさしい主人が迎えてくれ、店内には木を、とくに

「杉」を野草で染めた「道具」が、楽しそうに並んでいる。珈琲を所望すると兄弟のような気の珈琲

カップに入れた慈悲深い珈琲がでてくる。里山の空気の中で深呼吸するみたいに、すがすがしい後味

を楽しめる。

12月の第一日曜日に、この街で有機農業をやっている若者たちに頼まれて、彼らがつくった「蕎麦」を

打つことになった。人はみなはやくもおそくもなく、必要な人と出会うようになっている。

「無駄のない縁で繋がっていく人たち」に感謝しながら、毎日を楽しく生きていくほど幸せなことはない。

明日は金曜日だけど、16時閉店。「素敵なジャズ」がある。日々是好日。