長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今日は「福の会」  田んぼで採れた収穫物を神様にささげる。

2015-08-17 07:21:01 | Weblog

「福」というのは、そんな意味が含まれている象形文字だ。

美濃の陶芸家のおじいちゃん、そろそろ100歳になる翁が、新宿の伊勢丹で個展を

やっている時に教えてくれた。女子の店員さんにも聞こえるような大きな声で

「ついでに教えてあげるけど、「寿」というのは、田んぼで男のチンポがたっている姿なんじゃ」とのこと。

それはおめでたのはじまりだけど、昼まから、素面で、こんな話をするように、超越した世界にはやくいきたい、と思った。まさに、

白日青山に遊ぶ、の境地か?

うちの大家さんも福がつくけど、今日の易の先生も福田さん。それでこの会が「福の会」

といわれるようになった。今週末にいくけど、下関ではフグのことを「ふく」という。

濁点がとれると、毒も抜ける、そんな縁起だろう。酒蔵も濁るのをいみきらって、濁点を

名前にしないのがならわし。四季桜は、「しきさくら」なのです。

9年押上で天真庵をやってきたけど、お盆の最中に店をあけたのははじめてだった。

「逆里がえり?」というか、東京から離れた人たちが蕎麦を手繰りにきたり、恩人たちが遠く

から遊びにこられたり、あちらの世界から酒を飲みにこられたり、不思議なことがいっぱいあった。

この「現象世界」と、いつかいく「実相の世界」を自由にいききするようなところまで、生きていれれば幸せだと思う。

ときどき、酔っぱらったり、温泉の中でうとうとしたりするとき、「この世なのかあの世なのか」区別がつかなくなるような世界。

さて、これから「卵かけごはん」。とっておきの食べ方が、静かに優美に広がっていることの手ごたえを感じる今日このごろ。

たぶん来年2月の「味噌つくり」は100人を超えるのではないかと思われる。なんとか工夫して、こなしたいと思う。