新婚さんいらっしゃい、の「いらっしゃい」の山口弁。
30年以上、たぶん毎年2回くらい九州まで車で往復している。
その間、取引先が九州にかなりあったので、100回以上往復しているけど、
山口に泊ったのははじめて。しかも「宇部空港」を利用したのも初めて。海も街も
近くて、とてもフレンドリーな山口の玄関口だ。
昨日は、そこで「やまね組」のコンサートがあった。空港から近くの民家に、40人くらい
入るスタジオがあり、そこにスタインウェイのクラシックなピアノが鎮座している。
宇部興産の城下町であり、昔から芸術や文化が盛んな土地にふさわしい、肩肘の
はらない、小さなコンサートホールで、クラリネット二人、藤田さんのピアノという、
天下無敵のユニットで、素敵な音楽を堪能した。やまねさんの音楽のT先生も終始にこやかに
演奏を楽しんでおられた。大石学、国貞雅子の恩師でもある。まさに「師を見つけた弟子の力」
みたいなものを感じるかたである。
天真庵でお花のお稽古をつけてくださった原田先生とおも2年ぶりにお会いできた。
齢80を超えても、この地から毎月上京されて、不肖わたくしたちに、花を通じて、人生を
教えてくれた恩師である。山口は松下村塾の産まれた街でもある。立派な人がいた街には、
立派な寺子屋があり、そこに「人」が育っていく。なんやかんやと、かしましい時代で、
政治も経済もいきずまりを感じるけど、こうゆう時代だからこそ、もう一度、「寺子屋」
みたいな、共に学び遊び育つ、「共育」の場みたいなもんが必要な時代ではなかろうかしらん。
昨日は下関で「馬関祭り」があった。開場の近くに下関の台所の「唐戸市場」がある。
ぼくが育った対岸の北九州小倉には「旦過市場」がある。このふたつの市場を見ると、
この土地が育んできた「食育」の真髄みたいなものが見えてきておもしろい。
前日の朝ごはんは、そこの市場の二階に喫茶店でモーニングを食べた。レジに
甥っ子に似た関取の写真があった。帰りの飛行機がいっしょになった。
不思議な縁だ。
これから卵かけごはん。夜は「順受の会」