昨日は、午前中が焙煎塾で夕方からは素敵なお茶会になった。茶室という空間はいつもはがらんとしている。
お茶会のある日に、花を投げ入れる。先月骨董屋でみつけた「東大寺」の板に
久保さんの掛け花を掛け、そこに庭に咲く矢羽すすきを投げ入れた。
そうすると無機質な空間に秋風が吹く。茶室にある唯一の生きものが「花」だ。
一輪の花や草木が、空間を一瞬にして変えてくれる。まさに刹那な芸術。
天真庵を押上に結んですぐに、宇部から原田先生が花の生け方を教えにきてくれた。
山根さんや林太郎くんみたいな音楽家や、ちょっとした料理人や、ワカたちが「ほんもの」を
感じて弟子入りした。枯木もにぎわいよろしく、ぼくも末席に座り、古典的な華道を教わった。
原田先生が体調をくずされて、東京はあきらめて、自宅で花を教えられている。ときどき
日本で一番好きな場所・福岡の星野村あたりでお茶会とお花の会があり、その時は
喜んで参上させてもらった。今回は山根さんのたっての願いで、原田先生のために演奏したい
という夢が実現。ぼくの蕎麦や珈琲の「お弟子さま」たちと、いっしょに、世紀の長州コンサート
を聴きにいくことにした。
そんなわけで、本日は15時半でお店を締め、明日明後日をお休みにさせていただきます。
月曜日の朝の「卵かけごはん」はやります。その夜は「順受の会」
29日(土) 沖縄 Song Night
演奏:片山恵理(三線)・古田将幸(ギター)
17時開場 17時半開演 ¥3,500(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)