長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

昭和の青山

2015-08-28 08:38:49 | Weblog

ではないけど、木曜日に煎茶のお稽古にいく時は、表参道を早歩き

して、青山通りにある古本屋まで一気呵成にいき、昔の昭和あたりの

本を見つけ、それをリュックに入れてかれお稽古にいく、のを10年以上続けて

いる。

昨日は少し小雨もようだったけど、表参道の階段を一段ぬかしで登り、ミトコンドリア

の数を増やし、くだんの古本屋まで早歩き。まだまだフルマラソンを3時間だいでは

走れるのではなかろうか、などと勝手にいきがっている。

昨日は昭和4年に初版の「生花のてほどき」を発見し、レジでオヤジと「これはいい本だね」

なんて話ながら、リュックに入れた。ほかには白井誠一先生の書の特集した「銀花」もゲット。

家にもあるけど、うちには彼のファンがいっぱいいるので、お店においておこう、っと。

ないだ下関で、お花の師匠、原田先生にお会いした。その時に使っていた花の本も

かなり古い教材だった。花の基本は、真。天真庵の真、世の中の中心になる「心」である。

ハウツーではなく、そんな宇宙の根本の精神みたいなものを、先生にはいろいろ教わった。

もしも何かの縁で、九州や下関に住むことになったら、いのいちばんに、「よろしくお願いします」

と、先生の家の門をくぐりたいと思う。コンサートが終わって、お別れ際に「死ぬまでここで花を教えて

います」という言葉が印象的だった。「ひとつごと」を貫いた人は、生き方そのものが「哲」である。

「古松談般若」という禅語がある。生きてきた道そのものが悟り、みたいな意味だろうか。

うすっぺらいトレンドを右往左往したり、楽して金になることばかりを追っていては、到達しない境地かもなんばん。

明日は三線のライブがあるので、16時閉店。もうすぐ秋、とう感じになてきた。夜は虫のすだく音が涼やかに

なってきたし、朝5時はうっすら暗くなってきた。世の中がこんとんとしていても、自然の運行は神のはからいよろしく

悠久のながれを楽しんでいるようだ。