ロードバイクで走って読んでアウトドア

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いちばん危険なトイレといちばんの星空 世界9万5000km自転車ひとり旅 2 読後感

2025年01月31日 09時08分00秒 | 読書評

世界を自転車で旅をする紀行文。
筆者の一番印象に残った場所、人、風景など、多くのテーマで
書かれている。

世界は、広く日本と異なるところ、人の風習、国民性などを
感じるエッセンスが散りばめられ、飽きることがない。

読み終わると、日本という国、国民性は、素晴らしいなと
純粋に思ってしまう。
そんなことを感じさせる本でした。

面白くて眠れなくなる植物学 タイトルほど面白味が...

2025年01月22日 08時37分00秒 | 読書評

Amazonプライムで入手。
植物への関心度合いで、読後感は、変わると思うけど
タイトルほど、面白味が私の場合は無かった。
植物に対して感心させられる事がたくさんあるのだなぁと新たな発見
がある本である。


義経じゃないほうの源平合戦 中間管理職の機微が面白い。

2025年01月22日 08時28分00秒 | 読書評

安直な歴史小説に思えるが、司馬遼太郎のような重たさがなく
軽い感じで読めるところが良い。
文体も現代口語のような
言い回しで、時代ものをあまり意識させない。

範頼の悲哀と中間管理職の何も出来ない感の表現は
安直に通じるものがあって、それはそれで面白い。

極限のトレイルランの読後感

2024年06月06日 22時36分00秒 | 読書評

トレイルランニングの第一人者、鏑木さんの著書。

ご自身がトレイルランニングを始めたきっかけと
トレイルランニングを日本に認知してもらうための
レース開催に向けての活動記録。

トレイルランニングに興味がある方には、面白く読める
内容かと思う。

一つの競技、スポーツをやり通すことは、人の一生に
大きな影響と変化をもたらす、そんな事をあらためて
感じさせる記録です。

トレイルランニングのノウハウは、そんなに多くは、
書かれていないですが、競技に取り組み、続けることへの
心情、強固な意思、体との付き合い方、そういうものを
考えさせられる出来事が綴られていて、個人的に、
共感できるものが多かったです。

ニューヨーク、雨でも傘をさすのは、私の自由 読後感

2024年05月21日 02時00分00秒 | 読書評

ニューヨークに移住した9年間の現地でのエピソードがたくさん
散りばめられた人間味溢れるエッセイ。ニューヨークと
聞くと、ひと昔前までは、まず危険という言葉がよぎり
日本人は、絶好のカモにされる的な被害妄想が先だった
けど、このエッセイを読むと、ニューヨーカーも人なのだと
ほっとする気持ちになる。1980年代私はニューヨークに対し
勝手な幻想を抱いていた。摩天楼、世界のビジネスの中心
音楽、エンターテイメント、人種は多岐に渡り、冷徹な
街の雰囲気、そんなものが混在しながらもタフに生きる
人々。人間の野心、野望みたいなものが見え隠れしながら
なんとか1日を乗り切るような場面が彼方此方で垣間見える。
勝手な妄想である。
そんな幻想は、クレイマークレイマーなどの映画、
Billy Joelのニューヨークを舞台にした音楽が土台になって
膨らんだ代物である。

筆者の移住してからの日常にまつわるニューヨーカーとの
小さな出来事、わずかなコミュニケーションから
体現したニューヨークでの生活の処世術。年を取った
私からすると、ほんとかなと思える暖かみある人との
やりとりが小気味良く、東京にもないようなホットな
日々が、幻想を壊していくのが面白く読めた。

他人のことを気にしない、生活をして、いろいろな事を
決定していくのは、自分で人としての基本的な軸があると
楽に過ごせる。そんな事を勘気する文書でした。
心が乾いたら読むと、じわじわ湧き立つものがあるかと
思います。

イチローの流儀 ストイックを感じる本

2024年05月02日 21時14分00秒 | 読書評

なかなか良い本だと思う。
尊敬の念に値するイチロー。
長年、日本、アメリカとプロの第一線で納得するプレーを
続ける為、重ねてきたプロセス。
自身の感覚を第一に信じて、状態を維持する姿勢。
感嘆に値する。微少な感覚の違いを補正する為の微妙な修正力。
ストイックな感覚感知。
こういうステップを重ねて積み上げた記録。記憶に残る
光るプレーは、いつまでも鮮明で色褪せない。

長い時間経過の中で、陥る苦境も自身の中に内在させながら
プレーに専念する思考は、凡人には想像がつかない。

そんな過程と結果を導き出す活動のパターンは、自分にとっても
参考にしたい指針である。

記者の密着した記録簿的なエッセイであるが、純粋に
気持ちを着く。

むしろ幻想が明快なのである。 昭和の情景光明なエッセイ

2024年02月10日 01時46分00秒 | 読書評


虫明亜呂無という人物は、今まで聞いたこともない方。
ざっと調べてみると、戦後から80年代まで活動した、作家
評論家のようである。一時期直木賞の候補になった作家であるようだ。

戦後から70年代くらいまでの、芸能、映画、音楽、スポーツ
人物に関するエッセイである。

話題の幅が広く、文書の書き方が、時代なのか、現代のものと
比べると硬い感じがした。SNSへの投稿文章に慣れている
現代の文字文化は、論点、争点に対し意思の反映が柔らかい
というか緩いというか、曖昧な印象があり、それに比べると
筆者の文書は、本題に関わる婉曲や機微に飛び、日本語の
書き方というものにあらためて勉強させられたような気がする。
文字表現をするのなら、筆者のような論点、言いたい事に
対し痛切に明記し一刺の印象を残せるような書き方をしたい
と思わせるエッセイでした。

人工知能は人間を超えるか

2024年01月16日 09時38分00秒 | 読書評

一通りよみおえた。
購入してから、半年程、本棚で寝かせて読み始めた。

だいぶ、優しく書いてあるのであるが、全貌は理解出来なかった。

AIが理解するということは、対象を認識して、切り分けを膨大な
数行い、ケースを理解することだということは、比較的自分の中にも
しっかりと来た内容であった。

元々、無機物のコンピュータ、端末は、意思など持つわけがなく
多くのことをパターン認識してケースに応じて切り分けして理解したかのような結果を出す。
そんな感じの話である。

意思を持つということは、情報を多く切り分けするだけでなく
生物である必要があり、両者が揃うとAIというものが人間の活動に
近くなるようだ。
この辺のイメージは、自分の中でも折り合いがつくような感じがする。

深層学習の方式を簡単に書いてあったが、これがよくわからなかった
のが、自身に対する残念なところで釈然としなかった。

ターミネーターの世界のように、コンピュータが意思を持つというのは
非常にハードルが高い話であることが、安心できる材料だある。

一時期、巷で騒がれたAIの出現で、人間から奪われる仕事は、
概ね定量化できる、人の曖昧な感情が紐づかない仕事であることが
今一度、整理できたところは、良いことであった。

最近、技術的な本を読んで、科学的なエッセンスだけでも感じておこう
という意欲が少々下がってきており人の行動、感情を写実的に書いた
エッセイに志向が傾いている。

そんな気分もあって、この本は、あまり、思考をそそるものでなかった。

父の詫状 向田 邦子 読後感

2023年12月06日 21時32分00秒 | 読書評

父の詫び状、気になるタイトルで調べてみると
向田 邦子氏のエッセイの名作とのこと。

昭和のテレビ聡明期に、放送作家として著名であるのは、知っていましたが
文章も書いて本を出しているイメージがあまり無かったので、意外な感じが
して面白く読めました。

このエッセイの貴重なところは、昭和初期1930年代から1980年代の情景が
全編を通して描かれているところではないかと思います。向田氏の周辺で起きた
何気ない生活の出来事が、映像をイメージさせるような言葉の構成が
素晴らしいと思います。

タイトルの父の詫び状というだけあって、全編を通して、彼女の昭和の父親増が
1900年代中期から生きてきた自分にとっては、我が父親と重なる部分が
あって共感できるところが多かった。
昭和の父親は、家長として威厳をが持ち出す為、怖いところがあって
その空回り具合が良くも悪くも家庭を形作っていたようなところがあります。
私の感覚でも、現代のような物わかりの良い温厚な父親像というのは、少なかった
ように思えます。ある面、父親のエゴが前面に出ていたような感じがします。
そんな現代とのギャップを愉しみながら読むとより面白味が湧くと思います。
昭和の家族というものは、今ほど豊かではないが、中間層の家
というものは、それぞれの家庭にわかりやすい個性があったように思えます。
破天荒な父親でも、そんなところをご近所、世の中が受け入れていたような
寛容な時代。物理的なものは、貧相だけどそれでも何処かで笑えるような
時代の寛容さを感じさせてくれるエッセイでした。

現代のように家族の形が小規模化して、社会の基盤である家族と関わりを
持たなくても暮らしていけるようなものとは、違い、生活に関わることは、
家族とコミュニケーションを取らないと決めれないような関係性は
今となっては、貴重なものではないかと思います。

情報を活かす力 読みました。

2023年01月14日 21時31分00秒 | 読書評
情報を活かす力 読みました。
池上さんは、毎日、テレビに出演されてみない日が無いような
気がします。執筆されてる本を検索すると数えきれないほどの
タイトルが出てきて驚きます。
よくもまあ、いろいろな知識をあるなぁ。
それを本にできるものだなぁ。
テレビもあんなに出て、いつ勉強して、いつ書いているのかな
などと思ってました。

書かれた本を読んだことが無かったのですが
目を通すと、わかりやすい簡潔な文章、さっと入ってくる言葉
の数々。ほんとに勉強してるのだなぁと感じる。

情報は、氾濫していてテレビ、新聞、ネット、メルマガ、SNS等
否が応でも、目に、耳に、活字、音声として飛び込んでくる。

信憑性のあふものから、フェイクまであるので、信用すべき
言葉、活字は、どれなのか思案に暮れる。

そんな中で、人々はどう情報を活かしていくのか。
その見方や活用の仕方、伝え方を簡単な言葉で綴っており
読みやすい新書でした。


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