一通りよみおえた。
購入してから、半年程、本棚で寝かせて読み始めた。
だいぶ、優しく書いてあるのであるが、全貌は理解出来なかった。
AIが理解するということは、対象を認識して、切り分けを膨大な
数行い、ケースを理解することだということは、比較的自分の中にも
しっかりと来た内容であった。
元々、無機物のコンピュータ、端末は、意思など持つわけがなく
多くのことをパターン認識してケースに応じて切り分けして理解したかのような結果を出す。
そんな感じの話である。
意思を持つということは、情報を多く切り分けするだけでなく
生物である必要があり、両者が揃うとAIというものが人間の活動に
近くなるようだ。
この辺のイメージは、自分の中でも折り合いがつくような感じがする。
深層学習の方式を簡単に書いてあったが、これがよくわからなかった
のが、自身に対する残念なところで釈然としなかった。
ターミネーターの世界のように、コンピュータが意思を持つというのは
非常にハードルが高い話であることが、安心できる材料だある。
一時期、巷で騒がれたAIの出現で、人間から奪われる仕事は、
概ね定量化できる、人の曖昧な感情が紐づかない仕事であることが
今一度、整理できたところは、良いことであった。
最近、技術的な本を読んで、科学的なエッセンスだけでも感じておこう
という意欲が少々下がってきており人の行動、感情を写実的に書いた
エッセイに志向が傾いている。
そんな気分もあって、この本は、あまり、思考をそそるものでなかった。