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風化水脈 新宿鮫VIII を読んだ

2008年05月19日 23時46分13秒 | 読書評
風化水脈 新宿鮫VIII (光文社文庫)
大沢 在昌
光文社

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風化水脈 新宿鮫VIII を読んだ。

約10年ぶりに新宿鮫を読んだ。 やはりこのシリーズは、舞台にしているのが
新宿ということもあり、現実的にありそうなリアリティを持ち、極端なフィクション
性があるわけでもないので、面白みが増す。

この風化水脈も40年前の死人が蝋人形のような形で残るという事が意外は、
中国人窃盗団とヤクザの抗争と鮫島警部の単独操作、窃盗団のボスを昔
狙撃したヤクザの幹部の個人的な物語が同時併行でそれぞれのストーリが
微妙に絡んで進む。

今回の風化水脈では、それぞれのストーリーの面白みと個々のプレイヤーの
存在感が大きく読み進む毎に面白みが増す。

一貫して言えるのは、鮫島の単独捜査のなかで進める、考察と判断がこの
シリーズの醍醐味の一つでもある。これがなかなか好きで、必ずしも
強靭な精神、体力をもつ主人公ではないのだが、ぎりぎりのところで
自分の主義というか掟を通す気持ちや実行力が、近辺にもいそうな存在感
で共感が持てるところである。

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