発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

海の日

2011年07月18日 | 物見遊山
 愛車・快速マダム号は今日も絶好調。海の日なので海に行く。博多埠頭には、グレーに塗られた自衛隊の艦が来ていて、人が群がっている。
 見学会となれば、工場であろうが鉱山であろうが迷わず行く。

 来ていたのは、護衛艦「じんつう」。多くの方が、たぶん何か違った漢字に変換されるのではないかと思うが、神通川の「じんつう」だそうだ。
 自衛隊所属の艦といえば、先代の南極行き砕氷船「しらせ」(文部科学省じゃなくて防衛省)の見学に行ったことがある。何せ私たちは、南極探検家白瀬矗(しらせのぶ)から、のぶ工房の名前をつけたくらいである。ウソだけど。
 パンフレットをもらって、乗り込んで艦橋に向かう。「しらせ」の艦橋には信号ラッパが装備してあったが、この艦には見当たらない。それともしまってあるのか。今でも自衛隊はラッパの合図で行動するが、アコースティックではなく録音をスピーカー経由でということらしい。ラッパといえば戦前の修身教科書に載ったことで有名な木口小平ラッパ兵の銅像を島根県浜田市の護国神社で見たことがあるが、浜田生まれの人というわけではなく浜田にあった21歩兵連隊の人だったらしい。
 ごつい手持ち双眼鏡がたくさん置いてある。双眼鏡のストラップには、同色の薄いおざぶとんのような四角い布がぶらさがっている。たいがいは青だが、司令用のおざぶとんは赤くて、波状のテープが縫いつけてある。機能的なものなのだろうが、手芸のかほりが漂いなにげに可愛い。
 キョロキョロと甲板を歩く。
 機関砲は、海洋保安庁の巡視船にも乗っているが、ファイヤーウエポンの装備は、巡視船の比ではない。だって自衛隊だもの。マニアさん必見なのだがあいにくマニアさんではない。
 それでも艦対艦ミサイル、ハープーンの名前くらいは聞いたことある。かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」にも出てきた。電信柱みたいである。ダグラス社製。
 懐かしの1980年代テクノポップ、P-MODELのアルバム「ランドセル」収録の「ミサイル」という歌が頭をよぎる。昔はきれいめの女の子が踊りながら歌うものではなかったよ。テクノ。
 ハープーンのお値段は為替相場にもよるでしょうけど、調べると一発8700万円という数字が出て来た。
 チャフロケット(敵のミサイルのレーダーを騙すための、アルミ蒸着紙吹雪を発射する装置)もあった。
 いずれにせよ、こういうウエポンは、日の目を見るチャンスがない方がいいのだ。
 ベイサイドプレイスに戻ると、土曜日のコンサートの佐世保音楽隊が、ちょうど軍艦行進曲を演奏しているところだった。
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