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電機総崩れ本当か?しかし再編の波は近い?

2009-02-04 16:54:41 | 政治経済
大手電機メーカーの惨状とメガバンク統合前の銀行業界の類似点【山崎元コラム】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

三菱電機 3月期見通し 堅実 黒字を死守 電機大手総崩れの中(産経新聞) - goo ニュース

富士通 子会社正社員の副業を容認 賃金目減り補填(産経新聞) - goo ニュース

この記事を読んでいていろいろなことが頭をよぎる。

ひとつには、先日も書いたように各社がここぞとばかり、
構造改革(本当の意味でのリストラ)を大きく進めているのでは?と言うこと。

工場新設の先送り、中止などの後ろ向きな経営改善だけでなく、
構造改革こそがいま必要だと判断したからだろう。
その意味で、軒並み赤字であれば、赤字が目立ちにくい。
表面づらの赤字転落ではなく、損益計算書の内訳をじっくり見ることが大事だ。

しかし、その一方で、たとえ赤字が本気で構造改革をやるからだと言っても、
赤字は赤字、結局は最終損益が黒か赤かで評価されるのであれば、
軒並み赤字の中で黒字死守は高く評価される可能性が高い。

副業容認は小手先の補填に見えないこともない。
何せ給与の下がった分は自分で何とかしろ、と言うことですから、
腹は痛まないわけだ。

かつて、子会社に親会社以外の仕事を受けるなと言っていたのが、
仕事が減るから後は外販で頑張れ、と言っていたことがあるが、
あれを社員に広げたようなもの。

親会社から仕事を約束されていた小会社にとって、
自分で仕事を探すのはそう簡単ではない。
大体親会社べったりのところは、営業部門がなかったりしてね。
あっても体制が脆弱だったり、営業ノウハウがないとか。

社員個人も同じ。
小倉さんは、朝のTVで、守秘義務がどうのこうの言ってたけど、
(たとえバイトでも)同業他社にそう簡単に勤められないよ。

小倉さんは、いわゆる営業機密の漏れを心配しているんだろうけど、
相手企業にしてみれば、自分の所の情報も漏れる危険がある。
製造ラインの違いですら見せたくないだろうからな。

それより何より同業他社だって同じような状況で、
自分の社員を帰休させといて、他社社員を雇う余裕はないでしょう。

結局、自分でバイト先探せってんだから、体の良い責任回避にも見える。

しかし、これはある意味、労働流動性を一気に高める可能性がある。
できる人にとっては空き時間で自分を高められる可能性が高い。

社員を慮っているようで、かえって疎かにしていることになるかもしれない。

いずれにせよ、その内情は多種多様だろうが、業態の変革を行わざるを得ず、
業界再編の波は近いかもしれない。

その場合、記事にあるような銀行のメガバンク化に近いものではなく、
業種業容業態ごとに分割併合されて新しいものに変わっていくのでしょう。

老舗の名前が消えていくか、名前は残っても中身は大きく様変わりするか、、、、
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