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映画「デス・ウィッシュ」@ユナイテッドシネマ豊洲(2018/10/22)

2018-12-08 22:41:48 | 映画感想
2018/10/22の鑑賞。
過去記事を整理していて「デス・ウィッシュ」の感想が見当たらないことに気づいた。

ひょっとしてカテゴリー間違いかと思って探してみたが見つからない。
どうやら上げ漏らしたようだ。
もし二重に上げていたらご勘弁。
なお今回新たに書下ろしたので、以前上げていたとしても細かい文言は違っているかも。

ユナイテッシネマ豊洲、8番スクリーン、G列を選択。



ブルース・ウィリス、エリザベス・シュー、カミラ・モローン。



銃犯罪が横行するシカゴ。。
銃撃された警官を乗せたパトカーが救急病院に到着。
別の手術中だったポール・カージー(ブルース・ウィリス)が呼び出されるが、警官は死亡する。
直後、カージーは加害者の手術に向かう。



カージーには娘のジョーダン(カミラ・モローン)と妻ルーシー(エリザベス・シュー)の3人暮らし。

カージーが急な呼び出しで病院に向かった後、大学入学祝いの買い出し行った妻と娘が帰宅すると、
3人組の強盗が押し入り、2人は撃たれ、妻は死亡、娘は瀕死の重体でこん睡状態。

事件の担当刑事はレインズ(ディーン・ノリス)とジャクソン(キンバリー・エリス)。

カージーはルーシーを故郷テキサスに葬ることにした。
義父のベン(レン・カリオ)は、カージーを車に乗せて帰宅中、ルーシーを連れ帰った礼を言うが、
突然車を止め、密猟者を見つけたと言ってライフルをぶっぱなす。
「みんな警察に頼りすぎている。警察が来るのは事件が起きてから。自分の身は自分で守るんだ。」



義父の行動やTVで銃を宣伝する番組を見て、徐々に感化されていくカージー。
警察の捜査に進展はなく、カージーはあまりにも多い未解決事件の数に愕然とする。

その夜、銃撃された男が病院に運ばれてくる。
見覚えのある顔、以前、家まで乗ったタクシーの運転手だった。
しかも、左手には誕生日プレゼントに妻からもらった高級時計。
犯人の一味であることは明白だった。
カージーは男のポケットから落ちたピストルをこっそりと手に入れた。

男は死亡したが、男のスマホには、カージーの自宅の住所が出ている写真があった。

カージーは、ネットでを参考に銃の整備を学びコンテナの中で射撃練習を重ねていく。
そして、病院の廃棄衣料のフード付きの服を着て夜の街に出かけて行く。

さっそく自動車強奪場面に出くわしたカージーは、犯人に攻撃され反撃し、犯人2人を殺してしまう。
しかし、銃撃の一部始終を室内から目撃し、スマホで撮影していた女性がいた。
動画はSNSに既にアップされており、強盗に遭った黒人男女が命を助けられた、
守護天使だと感謝したことからメディアでも論争が起こる。

ある日、足を銃で撃たれた黒人少年が運ばれてくる。
事情を聴いたカージーは「アイス」を売らなかったせいで撃たれたことを知る。
カージーは再びフードを身に着け、「アイス売り」と仲間の3人を撃ち殺して去る。

カージーは強盗殺人犯の残りを探し、追い詰めていく。



チャールズ・ブロンソン主演、1974年公開の「狼よさらば」のリメイク。
舞台をニューヨークからシカゴに変え、建築士から外科医に仕事も変え、娘の年齢も若くなり、
銃もリボルバー(回転式拳銃)からオートマ(自動式拳銃)に変わり、装弾数も増えた。
また、ネット社会の現代事情に合わせて、展開を変えている。

但し、本作とは関係なく、オリジナルもシカゴが舞台だとずっと勘違いしていたのは私です。
オリジナルが妻と娘の復讐から段々と犯罪者の処刑が目的となってしまい、
犯人一味はどうでもよくなっていくのに対し、本作では、復讐が第一義であり、
個人的な復讐と無関係な悪党を始末するのはたまたま。

そのため、殺しは結構残虐ではあるものの、ド派手な感じはしない。
警察も割とすぐ来るし、エンタメ性の中にもリアリティを感じさせるものだった。

オリジナルは第1作のヒットに気を良くし、続編が次々に作られ、主人公の攻撃性もエスカレート。
ついには警察からも犯罪グループの処刑を依頼されて暴れまくると言う、今にして思えば何ともはやの展開。
言ってみれば主人公こそ連続殺人、大量殺戮の極悪人でもある。

犯罪被害者屋その家族が自ら処刑人となって悪を退治する物語は数多くあり、ヒーローものでは「パニッシャー」、
女性記者のリベンジでは「ブレイブ・ワン」などがその例。
ただ、公開が銃撃事件のあった直後で時期が悪かったのか、犯人を撃ち殺すことが私刑礼賛ととらえられたのか、
アメリカでの受けはいまいちだったようだ。

劇中でも模倣犯(模倣処刑人)が犯人に撃ち殺される事案が発生しており、
私刑を推奨しているわけではないと思うのだが。
個人で容易に短銃はもちろん、ライフルや自動小銃を手に入れられる社会で
一般人が銃犯罪に手を染める怖さに何かを感じたのかもしれない。

もっともアメリカ映画から銃とカースタントを除いてしまえば、アクション映画は成り立たないかもしれない。



銃の扱いなどは無知なので映画内の表現の信憑性について云々できる立場にないが、
HDDの壊し方は的を得ている。
HDDは分解もできるので、ドリルがなければ分解して磁気ディスクを直接壊すことも可能。

ただ、スマホを壊しても位置情報を完全に消し去ることは難しい。
スマホ本体に持っている情報だけでなく、キャリア側で持っている情報もある。
また、通話記録や通信相手などは完全にキャリアに把握されているし、通信内容も把握されている可能性はある。
犯人グルーブがどのスマホ(端末ID)を持っていたかを知られていたとすれば隠すことはできない。



エリザベス・シューはダコタ・ファニング、ロバート・デ・ニーロの「ハイド・アンド・シーク」のエリザベス。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」2、3のジェニファー。
ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1作目)のジェニファーはクラウディア・ウェルズ。

ビンセント・ドノフリオは、多くの作品に出ているが、「メン・イン・ブラック」のゴキブリ男ぐらいしか知らない。

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