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惑星は定義である

2008-02-28 10:24:10 | 科学
海王星外側に第9番惑星の可能性、神戸大が理論予測(読売新聞) - goo ニュース

この星が仮に予測通り存在するとして、
それは惑星なのか?と言うことになった場合、

それは、
惑星の定義による、
ということだ。

あれだけ大騒ぎになったからご記憶の方もあろうが、
冥王星は惑星ではなくなった。

私は、その軌道角度が大きく太陽系円盤とずれているので、
太陽系外から来たものだと思っていたが、
どうやらそれは誤解で、
他の惑星の重力の影響で軌道がずれて、
現在の位置に収まっているということのようだ。

この「惑星X」もシミュレーションによれば、
海王星近傍に出来た惑星の軌道が、他の惑星の影響で
徐々に軌道がずれていったものらしい。

話を元に戻すが、ではこの冥王星よりも倍も遠く、
冥王星よりも大きく傾いた軌道を持ち、
冥王星よりもはるかに大きな質量をもっているこの星が、
もし発見されたら惑星だろうか。

ちなみに冥王星の質量を1とした場合、地球は450位、
冥王星が惑星から外れたとき惑星に落選したエリスは1.2くらい、
この星は地球の0.3~0.7というから、
冥王星の150倍から300倍くらいの計算だ。

惑星かどうかは定義によるので、再確認しておくと、

太陽系の惑星の定義は、
・太陽の周りを回り
・十分大きな質量を持ってほぼ球状を持ち
・その軌道には他の天体がない
とされている。

この定義では、軌道の傾斜角度は定義に入っていないが、
いずれ、この「星」が発見され、その軌道や質量がほぼ確定されたときに、
また問題になるだろう。

現に前回も公転軌道を定義に含めるべきだと言う意見があったし、
冥王星ですら傾斜角度が大きすぎる(17度)と言う意見もある。
また議論になって、惑星に入れるかどうかを
惑星の定義を含めて検討されるだろう。


繰り返すが、この星が実在するとしてそれが惑星かどうかは、

惑星の定義による。


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