
2016/6/6、ユナイテッドシネマ豊洲。
10番スクリーン。I列を選択。
10番でやるほどの人気か? とも思ったが、まずまずの人気のようだ。
*
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、松田龍平、羽生結弦
*
今から250年ほど前の江戸時代中期、仙台藩吉岡宿。
仙台藩直轄地ではないため、町は伝馬役の負担に苦しんでいた。
生活苦から夜逃げが後を絶たず、この夜も一家夜逃げが行われようとしていたが、
金貸しで造り酒屋の浅野屋甚内(山崎努)に呼び止められ、借金について問われていた。
*
何年か後、茶農家の菅原屋篤平治(瑛太)は京に商いに行き、嫁(山本舞香)を連れて帰郷。
出迎えと思われた肝煎(村のまとめ役)の遠藤幾右衛門(寺脇康文)に馬を連れていかれ、
両替屋の跡継ぎ、浅田屋甚内(妻夫木聡)には高利の利息を取られるなど散々。
食事処のしま屋(女将:とき=竹内結子)で、偶然穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と
会った篤平治は町を救う手立てを十三郎に問われ、咄嗟に
「お上に金を貸し、利息で伝馬役を賄う」と言ってしまう。
半ば、口から出まかせ、思い付きの類だったが、十三郎はいたく感心。
篤平治の言う通り、町中で5千貫文(=1千両、現在の価額で約3億円)を集めることにし、
早速叔父の穀田屋十兵衛 (きたろう)の賛同を取り付ける。
十兵衛は、篤平治の一銭の得にもならないとの言葉にビビるが今更断れず仲間に入る。
篤平治は破れかぶれで肝煎に相談しようと持ち掛ける。
肝煎の幾右衛門は、断るどころかいたく感動し仲間に入り、家財を処分してまで金を調達する。
篤平治は物の順序としてさらに村々を束ねる大肝煎の千坂仲内(千葉雄大)へ相談することに。
さすがに断るだろうと思った大肝煎はこれまた感動し、仲間に入る。
話を聞いた妻、なつが茶畑拡大のための資金を出すことを反対するかと思いきや、
偉い! と大賛成。
さらに儲け話と思った遠藤寿内(西村雅彦)が加わる。
ときから話を聞いた人足連中が旦那衆を説得し、仲間に入る人物を見つける。
こうして話はとんとん拍子に進んでいくと思われたが、
そうは問屋が卸さなかった。
*
チラシやタイトルから思うほどのコメディではない。
セリフや個々の展開はコメディだが、お話し全体としては人情劇。
原作は「無私の日本人」の中の1節。
もちろん、面白おかしく脚色はしてあるだろうが、もともとは史実で
穀田屋も浅野屋も実在。
本編で和尚が言っていた記録文書は「国恩記」として残っているそうだ。
穀田屋は今も酒屋として現存。
浅田屋はなくなっているようだが、浅田屋の番頭が引き継ぎ「浅多商店」として続いている。
*
瑛太のやっちまったぜ感がうまい。
西村雅彦の異常なテンションもまた一興。
他の主要キャストもいい意味で予想を裏切る。
「おかみに金を貸すんだ」「要りませんよ」は笑った。
*
お話は「瓢箪から駒」の連続であれよあれよという間に夢のようなお話が
具体化していく様が面白い。
徐々に人々が本気になっていく様子も面白かった。
しかし、本編でもあったように思い付きから実現まで6年。
徒党を組むだけでも罰せられる時代にあって、お上に物申すことが如何に大変か、
如何に時間がかかることをやり遂げたかはよくわかる。
*
最初に町の全貌が移されたとき、
ロケ地は「十三人の刺客」の「落合宿」と同じ場所かと思った。
また、二股になっているところなどは「超高速参勤交代」の「牛久宿」に似ていた。
10番スクリーン。I列を選択。
10番でやるほどの人気か? とも思ったが、まずまずの人気のようだ。
*
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、寺脇康文、松田龍平、羽生結弦
*
今から250年ほど前の江戸時代中期、仙台藩吉岡宿。
仙台藩直轄地ではないため、町は伝馬役の負担に苦しんでいた。
生活苦から夜逃げが後を絶たず、この夜も一家夜逃げが行われようとしていたが、
金貸しで造り酒屋の浅野屋甚内(山崎努)に呼び止められ、借金について問われていた。
*
何年か後、茶農家の菅原屋篤平治(瑛太)は京に商いに行き、嫁(山本舞香)を連れて帰郷。
出迎えと思われた肝煎(村のまとめ役)の遠藤幾右衛門(寺脇康文)に馬を連れていかれ、
両替屋の跡継ぎ、浅田屋甚内(妻夫木聡)には高利の利息を取られるなど散々。
食事処のしま屋(女将:とき=竹内結子)で、偶然穀田屋十三郎(阿部サダヲ)と
会った篤平治は町を救う手立てを十三郎に問われ、咄嗟に
「お上に金を貸し、利息で伝馬役を賄う」と言ってしまう。
半ば、口から出まかせ、思い付きの類だったが、十三郎はいたく感心。
篤平治の言う通り、町中で5千貫文(=1千両、現在の価額で約3億円)を集めることにし、
早速叔父の穀田屋十兵衛 (きたろう)の賛同を取り付ける。
十兵衛は、篤平治の一銭の得にもならないとの言葉にビビるが今更断れず仲間に入る。
篤平治は破れかぶれで肝煎に相談しようと持ち掛ける。
肝煎の幾右衛門は、断るどころかいたく感動し仲間に入り、家財を処分してまで金を調達する。
篤平治は物の順序としてさらに村々を束ねる大肝煎の千坂仲内(千葉雄大)へ相談することに。
さすがに断るだろうと思った大肝煎はこれまた感動し、仲間に入る。
話を聞いた妻、なつが茶畑拡大のための資金を出すことを反対するかと思いきや、
偉い! と大賛成。
さらに儲け話と思った遠藤寿内(西村雅彦)が加わる。
ときから話を聞いた人足連中が旦那衆を説得し、仲間に入る人物を見つける。
こうして話はとんとん拍子に進んでいくと思われたが、
そうは問屋が卸さなかった。
*
チラシやタイトルから思うほどのコメディではない。
セリフや個々の展開はコメディだが、お話し全体としては人情劇。
原作は「無私の日本人」の中の1節。
もちろん、面白おかしく脚色はしてあるだろうが、もともとは史実で
穀田屋も浅野屋も実在。
本編で和尚が言っていた記録文書は「国恩記」として残っているそうだ。
穀田屋は今も酒屋として現存。
浅田屋はなくなっているようだが、浅田屋の番頭が引き継ぎ「浅多商店」として続いている。
*
瑛太のやっちまったぜ感がうまい。
西村雅彦の異常なテンションもまた一興。
他の主要キャストもいい意味で予想を裏切る。
「おかみに金を貸すんだ」「要りませんよ」は笑った。
*
お話は「瓢箪から駒」の連続であれよあれよという間に夢のようなお話が
具体化していく様が面白い。
徐々に人々が本気になっていく様子も面白かった。
しかし、本編でもあったように思い付きから実現まで6年。
徒党を組むだけでも罰せられる時代にあって、お上に物申すことが如何に大変か、
如何に時間がかかることをやり遂げたかはよくわかる。
*
最初に町の全貌が移されたとき、
ロケ地は「十三人の刺客」の「落合宿」と同じ場所かと思った。
また、二股になっているところなどは「超高速参勤交代」の「牛久宿」に似ていた。
ええーっ!!
そうなんですか。
>家の傍に塚があって、それを守る役目。
江戸時代、農家が人口の9割だったといわれますから、農家が何らかの役割を兼任していても不思議ではありません。
>蔵の奥に刀や鎧などがあったそうです
刀や鎧がご先祖の物であれば、どこからか拝領したにしてもかなりの地位だったと思われます。
相応の重責を担っていたのかもしれません。
父方の祖母が、映画の舞台となった大和町吉岡の、宿場からはず~っと離れた、田んぼと畑と牛飼いの家の生まれです。父が言うには、火事で蔵が焼ける前は、二階の奥に刀や鎧などがあったそうです。家の傍に塚(誰かのお墓らしいです)が幾つかあって、それを守る役目だったのではという話です。