サイモン・ペグ、ニック・フロスト、ビル・ナイ、
ケイト・アシュフィールド、ペネロペ・ウィルトン。
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出演者を整理しておく。
主人公でやる気のないショーン(サイモン・ペグ)。
ショーンと同居する男2人。
一人は幼馴染のエド(ニック・フロスト)ニートでゲームオタクのグータラ。
もう一人はまじめに働くピート(ピーター・セラフィノビッツ)。
ショーンの彼女のリズ(ケイト・アシュフィールド)、
リズの元カレ、デビッド(ディラン・モラン)と
その彼女、ダイアン(ルーシー・デービス)とは親友。
ショーンの母、バーバラ(ペネロペ・ウィルトン)、
その夫で義理の父、フィリップ(ビル・ナイ)
*
ショーンはいつものように通勤途上でコンビニに寄り、
ホームレスに施しをし、仕事場につく。
リズとのデートはハブの「ウィンチェスター」
リズはいつも不満。
というのも、いつもハブで飲むだけで、ショーンがエドを連れてくるから。
リズもデビットとダイアンを連れてこざるを得ない。
二人きりでのデートがしたいと責められたショーンは、
明日はレストランを予約すると約束する。
リズが帰った後、ショーンはエドとバカ騒ぎして帰る。
翌朝、同居するピートに意見されながら、職場に向かうショーン。
道すがらのコンビニもホームレスもいつもと様子が違う。
(既にゾンビ化)しかし、ショーンは気づかない。
職場に義父のフィリップ(ビル・ナイ)がやってきて説教される。
リズからデートの確認の電話が入る。
予約を忘れていたショーンはついにリズに縁を切られる。
エドと二人で飲み明かすショーン。
翌朝、庭にいた女がフラフラしながらショーンに襲い掛かる。
ひどい酔っ払いだと思って突き放すと、女は鉄柱で串刺しになってしまう。
驚くショーンとエド。
しかし、女は血だらけのまま立ち上がり、ショーンに向かってきたのだ。
家に逃げ帰ってTVを見たショーンとエドは町中にゾンビがあふれていると知る。
ゾンビは人間を襲うこと、噛まれると感染し頭痛や吐き気がすること、
殺すには頭を切り離すか、つぶすこと、だと知る。
ショーンとエドはレコードを投げてゾンビを攻撃するが失敗。
納屋からクリケットのバットやシャベルを持ち出して倒す。
ショーンは母バーバラに電話してフィリップが噛まれたことを知る。
ショーンとエドはバーバラを助け、フィリップを殺して、リズと一緒に逃げ、
「ウィンチェスター」に隠れることにした。
早速、実家に向かうショーンとエドだが、果たしてうまくいくだろうか。
人情話、愛憎劇も絡んで物語は思わぬ方向へ。
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ロマンス・ゾンビ・コメディ。
サイモン・ペグを一躍スターダムに押し上げた伝説の一本。
単なるゾンビ・サバイバル・ホラーだと思ったら大間違い。
監督のエドガー・ライトは2本目の長編映画で、この後サイモン・ペグとは
「ホットファズ」「ワールズ・エンド」でも組んでいる。
ゾンビの真似をしてゾンビをごまかすシーンは有名だが、
こんなちょっとしか出ないとは。
それだけインパクトがあったということだろう。
マーチン・フリーマンとすれ違うシーンは思わず笑った。
パブで主人のジョンを音楽に合わせて殴るシーンは笑う。
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ゾンビそのものはかなり古くからある概念だが、
現在のゾンビ映画のルーツと言えば、なんといっても、ジョージ・ロメロ監督の
「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」(1968)、
そして同監督の大ヒット作「ドーン・オブ・ザ・デッド」(1978)であろう。
その後もゾンビ映画は隆盛を極め「何とか・オブ・ザ・デッド」のほかにも、
「28日後」続編の「28週後」「アイ・アム・レジェンド」「ワールド・ウォーZ」など、
設定が若干異なるものも多い。
中でも「アイ・アム・レジェンド」は同名SF小説に由来しており、3度も映画化された。
「ナイト・オブ・・・」は、ゾンビの設定など、その小説からヒントを得たと言われる。
その逆(アイ・アム・レジェンドが後)だと思っていたのでびっくりした。
本作のタイトルはずばり「ドーン・オブ・ザ・デッド」のパロディだが、
ストーリーは「ゾンビ映画としての類似点」を除けば、別物に思える。
ショーンは主人公の名前であり、SHAUNとつづり、「ひつじのショーン」と同じ。
カタカナでショーンと書かれる名前にはほかに「SHAWN」「SEAN」などと
綴るケースがある。
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