ダル、ポスティングのニュース、一見金額矛盾だが

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金額の数字だけを見ると片や８千万ドル６５億円、片や２５００万ドル２０億円と、
３倍以上の開きがある。

一見すると、矛盾しているように思え、一体どっちがほんと、なんて思ってしまう。

しかし、実は矛盾ではないかもしれない、と言うお話。

そのからくりは、「獲得資金８０００万ドル」と、「入札額２５００万ドル」だ。

以前の松坂大輔の時もそうだったが、ポスティングでの巨額な数字が独り歩きし、
まるで松坂が大儲けするような印象を持った人もいたようだが、
交渉権の入札金額は、いわば移籍料みたいなもので、球団から球団に支払われる。

（移籍が成立しなければ払わなくていいことが問題視されているが、
　過去、妨害目的の高額入札は例がない）

松坂大輔の５千万ドルも井川慶の２６００万ドルもそれぞれの元の所属球団の収入となった。

松坂大輔の場合は、６年契約で年俸総額が５千万ドル超と言われ、
ボストン・レッドソックスは合計１億ドルを用意したわけだが、
松坂に１億ドル払ったわけではないし、松坂も５千万ドルの年俸全部を手にしたわけではない。
（契約がまだ２年＝推定２千万ドル分残っている）

８千万ドルも２５００万ドルもどちらも正しいとすると、
獲得予算総額８０００万ドルで入札額２５００万ドル使うと、残りは５５００万ドル。

松坂大輔のポスティングが行われたのは２００６年で、２６歳の時。

今ダルビッシュ有は２４歳だから、残りの５５００万ドルで
松坂と同じ６年契約だとすればドルベースではそれほどべらぼうでもないし、
何年契約にする気かもわからないから、総額の数字としてはすごいけど、
年俸がどうなのかは何とも言えない。

したがって、引用した記事の夕刊フジの「２０億円」と「日本人の評価下落」は
センセーショナルに見えるが、意外とそうでないのかも。
日ハムが手にすることのできる金額が思ったより少ないというだけかもしれない。

フジが「総額１億ドル（当時約１００億円）にはほど遠い入札額」と
書いてあるのはミスリード。

今、気が付いたけど、フジが書いている関心を寄せている１０球団の中に
ダイヤモンドバックスがないのは何故だろう。