2010/4/1、中野サンプラザ。
エイプリル・フールではなく実際に試写会は行われた。
結構な入りで良い席がなく、最前列に座る。
ここの最前列はかなり見上げる形になり、とても見づらい。
慣れるけど、台形にひしゃげて見えるし、前から数列目より後ろの方が良いだろう。
6時開場、6時半開演は入りきれず、開演は10分近く遅れた。
入場時の様子から、遅れるだろうと思っていたのでそれほど気にならず。
ところが気になった人もいるようで、隣の席に一人で来た人が座っていたが、
これが独り言がうるさい。
始まる前は「もう6時35分だよ、まだ始まらない。」とか言っていたし、
「これなら2階席の方がよかった、2階席が正解だよ。」とも言っていた。
それならとっとと二階席に行け、と言おうかと思ったけど、黙っていた。
うるさいやつだ、と思っていたが、これがなかなかかわいいこともいう。
途中で、私の肘が隣の親父に当たった時、相当緊張していたらしく、
ブルって肘を引き、小声で「わあ、びっくりした、ああ、びっくりした」と言ったのだ。
ちょっと笑っちゃったけど。
で、映画本編が終わった時に「あー。怖かった、怖かった。」と繰り返し、
エンドロール終了後にも同じ言葉を繰り返した。
結構素直な良いやつジャンとか思ってしまった。
私? 全く怖くありませんでした。
**
マーチン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ベン・キングスレー、
マーク・ラファロ。
**
1954年。
連邦保安官テディ・ダニエルス(レオナルド・ディカプリオ)は、
今回初めて組む相棒の連邦捜査官、チャック・オール(マーク・ラファロ)とともに
フェリーで、シャッター・アイランドに向かう。
そこは精神に異常をきたした凶暴犯を収容する病院兼刑務所、アッシュクリフ。
周囲は断崖絶壁、わずかに船着き場以外は砂浜もなく、
対岸のボストンまでは18キロ(10海里)もある孤島。
収容された極めて危険とされる「患者」の一人が、個室から突然消えてしまったという。
その患者、レイチェル・ソランドは実の子を3人も溺死させた犯人なのだ。
テディとチャックの二人は早速捜査にかかる。
しかし、どうもおかしい。
院長、医師、看護師、守衛とも非協力的。他の患者も何かを隠しているようだ。
テディは捜査を打ち切ると言い出すが、外はひどい嵐となり、フェリーは欠航、
島に残らざるを得なくなった。
テディはレイチェルの捜査に志願してこの島に来たが、実は別の目的があった。
それは、かつて自分の住んでいたアパートに放火し、
妻のドロレスを死に至らしめたアンドリュー・レディスを探し出すこと。
レディス(イライアス・コティーズ)が逮捕されて
この病院に送られたことはわかっているが、その先はわからない。
さらに、この病院ではどうも怪しい人体実験を行っているらしい。
その秘密を暴く必要があるかもしれない。
果たして、病院に隠された謎とは。
テディは、レイチェル失踪の真相を探り当てることはできるのか。
そして、妻の仇レディスを見つけ出すことはできるだろうか。
妻への思いと戦時中のトラウマに苛まれながら、テディの捜査は続く。
そして、その先には驚愕の事実が待ち受けていた。。
**
どんでん返しこそがすべての映画と、それはそれとして展開を楽しめる映画がある。
つまり、ラストの落ちが分かってしまうと、もう二度目は見る気がしない映画と、
もう一度あるいは何度でも見返したい映画といってもいいかもしれない。
この映画はちょっと微妙。
というのも、ありがちとまでは言わないが、似たような落ちの映画は何本も見たし、
落ちへ向かって謎を積み上げていくのだが、不自然で騙された感がやや弱い。
**追記**
上記感想は、さんざん宣伝で煽られた「謎解き」映画として捉えたもの。
その意味で私もまんまと釣られたといえる。
伏線やヒントを探して「謎解き」しようとすると、目新しくもない謎にはがっかりする。
しかし、この映画を謎解き映画ではなく、
主人公の機微の変化やその裏に隠された苦悩を推し測って見る映画と考えれば、
映画の評価はずっと上がるだろうし、ラストの意味合いも違って見える気がする。
**追記終り**
エミリー・モーティマー、名前は聞いたことがあるし、どこかで見たと思ったら、
「ピンク・パンサー」でのメガネの女性刑事、ニコルだった。
*
脳が勘違いする意味合いで、長さが違って見えるミュラー・リヤー錯視、
平行線が曲がって見えるツェルナー錯視などが引き合いに出されているが、
到底適切とは思えない。
同じ錯視ならカニッツァの三角形などの図形やだまし絵の類の方がより適切ではないのか。
(XXXが見える、という意味で)
エイプリル・フールではなく実際に試写会は行われた。
結構な入りで良い席がなく、最前列に座る。
ここの最前列はかなり見上げる形になり、とても見づらい。
慣れるけど、台形にひしゃげて見えるし、前から数列目より後ろの方が良いだろう。
6時開場、6時半開演は入りきれず、開演は10分近く遅れた。
入場時の様子から、遅れるだろうと思っていたのでそれほど気にならず。
ところが気になった人もいるようで、隣の席に一人で来た人が座っていたが、
これが独り言がうるさい。
始まる前は「もう6時35分だよ、まだ始まらない。」とか言っていたし、
「これなら2階席の方がよかった、2階席が正解だよ。」とも言っていた。
それならとっとと二階席に行け、と言おうかと思ったけど、黙っていた。
うるさいやつだ、と思っていたが、これがなかなかかわいいこともいう。
途中で、私の肘が隣の親父に当たった時、相当緊張していたらしく、
ブルって肘を引き、小声で「わあ、びっくりした、ああ、びっくりした」と言ったのだ。
ちょっと笑っちゃったけど。
で、映画本編が終わった時に「あー。怖かった、怖かった。」と繰り返し、
エンドロール終了後にも同じ言葉を繰り返した。
結構素直な良いやつジャンとか思ってしまった。
私? 全く怖くありませんでした。
**
マーチン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ベン・キングスレー、
マーク・ラファロ。
**
1954年。
連邦保安官テディ・ダニエルス(レオナルド・ディカプリオ)は、
今回初めて組む相棒の連邦捜査官、チャック・オール(マーク・ラファロ)とともに
フェリーで、シャッター・アイランドに向かう。
そこは精神に異常をきたした凶暴犯を収容する病院兼刑務所、アッシュクリフ。
周囲は断崖絶壁、わずかに船着き場以外は砂浜もなく、
対岸のボストンまでは18キロ(10海里)もある孤島。
収容された極めて危険とされる「患者」の一人が、個室から突然消えてしまったという。
その患者、レイチェル・ソランドは実の子を3人も溺死させた犯人なのだ。
テディとチャックの二人は早速捜査にかかる。
しかし、どうもおかしい。
院長、医師、看護師、守衛とも非協力的。他の患者も何かを隠しているようだ。
テディは捜査を打ち切ると言い出すが、外はひどい嵐となり、フェリーは欠航、
島に残らざるを得なくなった。
テディはレイチェルの捜査に志願してこの島に来たが、実は別の目的があった。
それは、かつて自分の住んでいたアパートに放火し、
妻のドロレスを死に至らしめたアンドリュー・レディスを探し出すこと。
レディス(イライアス・コティーズ)が逮捕されて
この病院に送られたことはわかっているが、その先はわからない。
さらに、この病院ではどうも怪しい人体実験を行っているらしい。
その秘密を暴く必要があるかもしれない。
果たして、病院に隠された謎とは。
テディは、レイチェル失踪の真相を探り当てることはできるのか。
そして、妻の仇レディスを見つけ出すことはできるだろうか。
妻への思いと戦時中のトラウマに苛まれながら、テディの捜査は続く。
そして、その先には驚愕の事実が待ち受けていた。。
**
どんでん返しこそがすべての映画と、それはそれとして展開を楽しめる映画がある。
つまり、ラストの落ちが分かってしまうと、もう二度目は見る気がしない映画と、
もう一度あるいは何度でも見返したい映画といってもいいかもしれない。
この映画はちょっと微妙。
というのも、ありがちとまでは言わないが、似たような落ちの映画は何本も見たし、
落ちへ向かって謎を積み上げていくのだが、不自然で騙された感がやや弱い。
**追記**
上記感想は、さんざん宣伝で煽られた「謎解き」映画として捉えたもの。
その意味で私もまんまと釣られたといえる。
伏線やヒントを探して「謎解き」しようとすると、目新しくもない謎にはがっかりする。
しかし、この映画を謎解き映画ではなく、
主人公の機微の変化やその裏に隠された苦悩を推し測って見る映画と考えれば、
映画の評価はずっと上がるだろうし、ラストの意味合いも違って見える気がする。
**追記終り**
エミリー・モーティマー、名前は聞いたことがあるし、どこかで見たと思ったら、
「ピンク・パンサー」でのメガネの女性刑事、ニコルだった。
*
脳が勘違いする意味合いで、長さが違って見えるミュラー・リヤー錯視、
平行線が曲がって見えるツェルナー錯視などが引き合いに出されているが、
到底適切とは思えない。
同じ錯視ならカニッツァの三角形などの図形やだまし絵の類の方がより適切ではないのか。
(XXXが見える、という意味で)
むしろ一切何も知らないで見たら、割と面白いかも。
>一切何も知らないで見たら、割と面白い
そうですね。
特にあの錯視は余計です。
XXXも同じオチだ、と書いてしまうとネタバレしてしまいますが、
これがミステリー小説なら禁断のオチです。
やはり過去に同じような作品が作られているのが影響していのかもしれません。
それに、始まる前に“結末”云々を表示するのは逆効果ですね・・・。
>過去に同じような作品が作られている
>始まる前に“結末”云々を表示するのは逆効果
「あの映画」と同じと書いてしまうと
それだけでネタバレになってしまうので書けませんが、
そんなに言うほどのびっくりな結末ではないし、
騙された感もいまいちでした。
明らかに宣伝で「謎・謎」と煽りすぎでしょう。
タイトルを言ってしまうと「謎」がバレバレになってしまうのですが、
黙っているのもフラストレーションなので、
主人公(キャスト)を上げてみたいと思います。
最初に思いついたのは、ロバート・デ・ニーロ。
ジョニー・デップもやった。
ハル・ベリーもそうでした。
この映画、観た映画館では謎解きの楽しみ方みたいな新聞風チラシとかいろいろ配られていて、もう完璧にミステリーという見方でしか観れなかったのが逆に残念のような気がしました。
本当はとても悲しい物語のような気持ちがフツフツと後になって湧いてきて、
今回は映画の宣伝の失敗ではないだろうかと思いました。でもそれにしてもディカプリオはさすが元々子役の頃から演技派だっただけあって素晴らしかったです。
>本当はとても悲しい物語
>ディカプリオは**素晴らしかった
ラストの台詞が意味深でした。
ほんとの謎はあそこだったのかもしれません。
宣伝の失敗だと思います。
やっぱりデニス・ルヘイン作品にハズレなしですっ!
ミステリーでありながら、ヒューマンで
子供への犯罪への断固とした憤りもあるんでしょうね。
これほどの悲劇なんだというのがいつも描かれている気がします。
なのでどうやってオチにもってくんだろうと思いながら観てました。笑
謎解き映画でみてしまうと、失敗しますね。
>寄ってきた客がどう思うかってのは考えてない
としたらちょっと悲しいですね。
でも、今回は違いますが、
吹き替えに素人同然のタレントを起用したり、
試写会に映画と関係ないお笑いを呼んでパフォーマンスさせることもあるので、
それらと同列かもしれません。
結局話題になって何ぼですからね。