峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

地球と宇宙を初めて知ったときの話

2006年05月12日 17時45分27秒 | 不思議だったり、そうでもなかったりの話
たぶん3歳から4歳くらいのときだと思いますが、
一番上の兄(10歳上)が、友達から自転車を買いました。
当時流行っていたスポーツタイプのドロップハンドル。
昔は新しい物が家に来ると、誰のものであれ興奮してワクワクしたものでした。
だって、電話を家に引いたのだって、せいぜいその1~2年前ですもん。
うち、4人兄妹で決して金持ちじゃなかったし。

その自転車を兄が家に持って来たとき、もう夕暮れも過ぎてあたりは暗くなっていました。
兄は、「ちょっと一回りしてくる」といって、自転車に乗って門を出て行きました。

私は、兄が走っていった道とは、反対の方向の四つ角へ行きました。
「ぐるっと回ってそっちから帰るだろう。自転車に乗って帰ってくる兄を見たい」
と思ったからです。
(幼いのに結構賢いじゃ~ん)

暗くなった住宅街には人通りはありませんでしたが、先の四つ角からこちらに来る人に気がつきました。
大きさは普通の大人の大きさ。
全身が発光した夜光塗料のような緑色に光っていました。

私はものすご~く恐くなり、それをひと目見るなり家に逃げ帰りました。
玄関には三番目の兄(5歳上)がいて、「どうしたの?」と聞くから、理由を話しました。
兄は、「もう一回見に行こう」といいました。
私は恐かったので嫌だといいましたが、兄は私の手を引っ張り、
「ぼくもいっしょに行くから大丈夫だよ。見に行こう」と、さらに引っ張りました。
私はしぶしぶ兄に付いていきました。

四つ角に行くと、もう光る人はいませんでした。

家に帰って、その話を父にすると、父は、
「ふーん。宇宙人だったかもしれないね」と、言いました。

‘宇宙’という言葉は、私には初めて聞く言葉でした。
父は説明してくれました。
「人間はね、地球という星の上にいるんだよ。地球は丸くて、宇宙に浮いているんだ。
 そして地球の外の、宇宙から来た人を宇宙人というんだよ」

私はものすごく不思議で不安な気持ちになりました。
自分がそんな不安定な場所で生きていたなんて

そのときが、初めて私が‘宇宙’と‘地球’を知った瞬間でした。

緑色に光る人は、幼い子供の目の錯覚かもしれません。
ろくに確かめもしないで逃げちゃったんだから。

でも、自分が宇宙に浮いている丸いタマに張り付いて生きているってことが不思議だったので、
今回のカテゴリは「ちょいと不思議な話」に入れました。

なお、この記憶はしばらく無くなってて、
UFO研究会を作った小学校6年生以後、中学生のときかな(?)に思い出しました。