峰猫屋敷

覚え書と自己満足の場所

小田和正さんの話

2006年05月10日 20時02分15秒 | 思い出話
小田さんの歌も好きです。
オフコース時代は好きじゃありませんでしたが、5年位前に生協で買ってみたアルバム、『LOOKING back 2』を聴いてからハマりました。

その頃、どれ位好きだったかというと、
例えば狐が小田さんに化けたとしたら、上の絵のような感じになるだろうな…
という位、好きでした。
そう。
突然ですが、この絵はそのような突拍子も無い状況を絵にしたものです。
(アホか)

ファンクラブにも入りましたが、今年になって辞めました。
(正確にはFAR EAST CAFE PRESSの購読者)
去年、FAR EAST CAFE PRESS先行予約で2度、日本武道館のコンサートに行きましたが、
あまりの音の悪さにガッカリしてしまいました。

2度目のコンサートは母や義姉や次男とともに行ったので、それはそれで良い想い出となりましたが、
もういっか~って感じになりました。

小田さんの歌は好きです。
小田さんの声も好きです。
小田さんの生き方、考え方も好きです。

でも、やっぱり小田さんの歌は部屋や車の中で一人で静かに聴いた方がいいや。

というわけで、FAR EAST CAFE PRESSの記事を読むのも面倒になってきたし、
先行予約の特典も欲しくなくなったので、辞めたのでした。


美輪明宏さまの話

2006年05月09日 17時10分09秒 | 思い出話
中学2年だったか3年だったかのある日、
自宅2階のラジオを何気なく聴いていたら、たまたま『ヨイトマケの唄』が流れてきました。
初めて聴くその歌に私は感動しました。
今でもそのときのことを覚えているのだから、かなり感動したのだと思います。

そのときはまだ『丸山明宏』でしたが、間もなく『美輪明宏』に改名しました。
私はレコード店でアルバムを注文し、高校生になってからは渋谷の『ジャンジャン』でのコンサートに何度か通いました。
夜7時からのコンサートに昼の1時頃から並びましたよぉ。

当時は今ほどの人気ではなかったと思いますが、それでもファン層は老若男女さまざまでした。
山手教会の地下、狭い会場の『ジャンジャン』。
当時、美輪さまは反戦歌を積極的に歌っていました。
その反戦歌も、
「♪戦争を知らずに~ ぼくら~は~そだあた~」
みたいな明るい曲調ではありません。

従軍慰安婦の悲惨さを歌った歌や、
「♪世間の奴らは俺たちを 悪魔のなんのと言いやがるが
  今では俺たち悪魔より 人間どもが恐ろしい」
と、恐怖感溢れる曲調の歌などを迫力のある声で歌っていました。

そして、語り。
狭くて暗い会場でした。
下から当たるライトで、美輪さまが経験したコワ~イ話をなさるのでした。
本当に怖かったよぉ~。

美輪さまは、最近では霊能者としての側面で人気が出ていますが、歌手です。
(もちろん、知ってるよネ)
シャンソン歌手としての美輪さまは、
女性らしい優しい声で歌うときは女性らしく。
男っぽい迫力ある歌声で歌うときは男らしく。
どちらも歌えます。

さて、中学時代から「美輪明宏が好き」と友達に言っていたので、
いろいろ美輪さま情報を友達からもらうことはありました。
「猫の話 2」で書いた、友達の‘ヨシコ’ちゃんも私の美輪さま好きを知っていて、
ある日、「美輪さんがロケやるから、そのときお話する?」
と、誘ってくれました。
ヨシコちゃんはそのとき、テレビ関係のお仕事をしていました。
私たち、20代半ば過ぎの頃でした。

「ほほほほほ、ほんとっ
おお。
憧れの人に会える
私は舞い上がらんばかりでした。

上がりきった状態の私は、やっとの思いで少しだけ美輪さまとお話をしました。
「先日のコンサートで、『人生の大根役者』の曲がとても良かったです」と。
それは、フランスのシャンソン歌手、シャルル・アズナブールの『大根役者』の曲に、美輪さまが日本語訳をつけた歌です。

美輪さまは仰いました。
「アズナブールはただ単に役者の話として詞を書いたけど、私は意味を人生に広げて書いたのよ」
この曲は迫力ある男の歌で、私としては今でも美輪さまの歌ベストのかなり上位にランク付けしていますが、
最近のコンサートではあまり歌わないようです。
アルバムには入っています。

美輪さまのコンサートは、去年の夏に聴いたのが最後です。
素晴らしかった。
とくに『ボン・ボヤージ』。
長い一人芝居の語りのあと、歌に入るのですが、その芝居が今までで一番良かった。
どんどん上手になっています。

世間知らずのお嬢様が船乗りの男に惚れて家を飛び出し、世の荒波に揉まれて段々スレていく。
そしてすっかり、したたかな婆さまになったところで、男は他の若い女と出て行くことに。
そんな男を「ボン・ボヤージ」つまり、「良いご旅行を」と言って送り出す。
人生の終盤になってからの、本当の優しさと純情。

老婆になってからの演技が、また素晴らしいのです。
ちなみに『ハウルの動く城』で美輪さまは荒地の魔女役やっていますが、
さらに上の魔女から魔法を解かれ、元の状態に戻されたときの声…
すなわち、ちょっと認知症が入ってる状態になってからの荒地の魔女の声ですが、
その声にそっくりなご婦人を知っています。
『ハウルの動く城』観たとき、あまりのリアルな上手さにびっくりしました。

コンサートでは、エディット・ピアフの『愛の賛歌』も歌いました。
昔は美輪さまの訳詞で、日本語で歌っていましたが、
最近は訳詞を最初に語り、そのあとフランス語で歌うようです。
歌が佳境に入るころ、上から金粉が降り注ぎます。
キラキラと神々しくて、本当にこの世のものとは思えませんでした。

美輪さま、今月15日には71歳のお誕生日を迎えます。
世のため人のため、私のためにも まだまだお元気で現役でいて戴きたいと、
切に願っています。

入浴介助

2006年05月08日 16時29分41秒 | 自作品
今の仕事を始めて1年3ヶ月になります。

私は失礼なことはしていないのに、
爪を立てられた痕が1年経っても消えないとか、
悪魔とか言われて唾をかけられたとか、
グーパンチされそうになったりとか、
いろいろあるけど、こっちが癒されることもいっぱい。

びっくりするくらい肌の綺麗な人、
雰囲気のいい人、
優しい人、
洒落た会話の上手な人、
手本にしたい人はたくさんいます。

もうちょっと。もうちょっと。がんばんべ。

今日の絵は3ヶ月前、仕事中に「絵にしたいなあ…」と感じたことを描いたものです。
書いてある文字は、

【夢二の絵のような女(ひと)】
「入浴する後姿が、まるで夢二の絵のようです」
ただ、「きれい」と言っても
「馬鹿にしている」と怒る貴女が 少し嬉しそうに
「そんなことない」と言った


猫の話 5 ~サブロウ~

2006年05月07日 15時45分36秒 | 動物や昆虫など生き物の話
我家の玄関は、ガラスのはまった引き戸でした。
普段開けない方の端のガラスを小さく切って、猫は自由に出入りしていました。
トイレに行きたいときは勝手に庭に出て行けるし、猫集会に行くにも、いちいち人間の手を煩わされることはありません。
便利でしたが、難点はヨソ猫も自由に入れることでした。

しかも母親が割り箸と端布を使って のれんを作り、猫の出入り口に掛けたものだから、
「お、こんなところに店があった。どれ。美味しそうな猫まんまの匂いがするぞ」
と、時々見知らぬ猫が我家でお食事を召し上がっていました。

パウロたちがある程度大きくなった頃、ポケはよく玄関で授乳をしていました。
あるとき、パウロたちよりも一回り大きい子猫が外から入ってきて、ポケのおっぱいを一緒に飲もうとしました。

ポケもさすがに、怒って追い払いました。
そりゃそうでしょう。
私だって、「ごはんよ~」と、子供たちに声を掛けたら 見知らぬ子が入ってきて、
「わーい ごはんだ ごはんだ
って食べようとしたら、
「ちょっと待て、どこのガキだ
と、なるでしょう。
ましてや、母乳飲みに来られたら………いや~んなにすんじゃい

しかし、その子猫は何度も何度も来ました。
親の姿はなかったので、よっぽど母親が恋しかったのかもしれません。

ポケもついに折れました。
いつの間にか、その子猫もパウロたちと一緒にポケのお乳を当然のように飲んでいました。

結局その子も飼うことになり、名前は父が「サブロウ」と名付けました。
公的な理由は、俳優の坊屋三郎
           

に似ているからということでしたが、
本当の理由は父の知り合いの、○○三郎という方に似ているからでした。

サブロウは顔に似合わず、可愛い声を出す猫でした。
しかし、ポケの子たちは金魚を遊びで捕ることはあっても食べることはなかったのに、
サブロウは捕った金魚を食べました。
だから、時々なんとなく生臭い猫でした。

そういうとき、父は、
「ほらみろ。サブロウって名前がピッタリだったろう」
と、わけのわからないことを言っていました。
父よ。気に入らない知り合いの名前付けるなよ。

東京ムツゴロウ動物王国

2006年05月05日 15時19分53秒 | 最近の出来事
きょうは東京都あきる野市、サマーランド隣にある、『東京ムツゴロウ動物王国』に行ってきました。
天気が良く、直射日光ギラギラ。
暑い暑い。


こんな日は三男がヘタリます。



犬の足先を触っていたけれど、



やがて力尽きました。



何年か前に那須のムツゴロウ動物王国に行きましたので、規模などつい比較してしまいます。
犬は間近にあちこち居るから、犬が好きで好きでたまらない人には良いかもしれません。
でも、ウチの娘はどんな犬よりも可愛いから。にょほほ。


猫の話 4 ~奇跡のような帰り方~

2006年05月03日 19時12分23秒 | 動物や昆虫など生き物の話
昨日の続きです。

ガンカイがもらわれた日の夕方だったと思いますが、母は母方の祖父母の家に行きました。
祖父母の家は歩いて3分ほどの距離でした。
帰ってきたとき母は、「ねえ、これ、ガンカイじゃない?」と子猫を抱いていました。
たしかにガンカイでした。

「どうしたの? なんで?」
と聞くと、
「おばあちゃんちの車の下で猫の声がしたから、覗いてみたら居たのよ」

たしかに、猫をあげた人の家は我家と祖父母の家の延長線上にあったようなのですが、
東京23区内の住宅地ですから、他にも家はたくさんあります。
むしろ、家ばかりといってもいいような場所です。
それに、祖父の家の車は門の中に停めてありました。
ガンカイは、帰るための一番の近道で待っていたのでした。

私はそれから自転車で近所を回り、パウロを探しました。
パウロが行方不明であることを、ボッチの兄弟をもらってくれた友達‘トカゲ’さんには話しました。
私は学校から帰ると、毎日パウロを探しました。
数日して、トカゲさんから電話がありました。

「うちの前で子猫が鳴き続けてるんだけど、パウロじゃない?」
すぐに行ってみると、たしかにパウロでした。

トカゲさんの家は、猫をあげた人の家と近いとはいえません。
みんなに猫が行方不明になったことを言いふらしたわけでもありません。
それどころか、その辺りではトカゲさんだけがパウロのことを知っていました。
パウロは、‘帰り着くために有効な家’をピタリと探し当て、を発したのです。

さて、その後しばらくして、猫をもらってくれた人が
「まだ猫はいますか?」と、来ました。
「じつは、この前、連れて帰る途中で逃げられてしまって」と、言います。

母が、奥にいた私に「どうする?」と聞きに来ました。
私は泣き出してしまいました。


もう猫をあげたくありませんでした。
必死の思いで帰ってきた猫たちを、このまま家で飼ってやりたいと泣きました。

母は、断ってくれました。

このとき、私は強く思いました。
「うちの猫は全部で9匹 もうあげないんだから
そう。このとき、家には猫が9匹いました。

おや
と、思われた方は、かなり賢い方です。(というか、普通そこまで数えない)
ポケ・ボッチ・ワル・チャメ・パウロ・ガンカイ・シャリホツ・清二………
(ギザ耳は野良猫だから、うちの猫ではない)
8匹じゃん

いえ、じつは、このとき もう1匹いました。
ワルたちより小さく、パウロたちより少し大きい猫。
この子はポケの子ではありません。
白と黒の♂猫、サブロウ。

サブロウは何故、ポケ一家だけで精一杯の我家に来たのでしょう。
それもまた面白い経緯がありました。

次回、猫の話はサブロウのことを書きましょう。





猫の話 3 ~ボッチ兄さんのこととキャッチボールのこと~

2006年05月02日 16時40分11秒 | 動物や昆虫など生き物の話
今日も猫の話です。

ボッチの次に生まれた猫のうち、2匹が育ちました。
1回のお産で、たいてい4~5匹産まれますが育つのは全部とは限りません。
このときは♂と♀が生き残り、♂は「ワル」♀は「チャメ」と名付けました。

子猫たちは、少し歩けるようになると押入れから抜け出して冒険を始めます。
ワルたちだったか、その次の子たちだったか、
歩けるようになると階段に近づくようになりました。
子猫たちは2階にいるので、足を踏み出せば転がり落ちます。

ポケは母親だから、首筋を咥えて階段から離します。
しかし、ボッチも誰が教えたわけでもないのに、子猫たちが階段に近づくと引き戻しました。
首筋を咥えるのではなく、足の間に子猫を入れ、にじって階段から離します。
ボッチは立派な兄さん猫でした。

そのころ、私はよく猫たちとキャッチボールをしました。
キャッチボールといっても使うのはボールではなく、新聞広告のチラシをクシャクシャと丸めたものです。
いつの頃からか、チラシを丸める音だけで、猫たちはワクワクするようになりました。

外に出て、猫たちから少し離れたところに立ちます。
チラシをさらに丸めて音を出します。
猫たちは期待に胸を膨らませて待ち構えます。

ポイ、と投げると、上手な猫は空中で口キャッチしました。
上手くない猫も、転がる紙を夢中で追いかけました。

その後、エサを与えるわけでもありません。
猫たちは、純粋に遊びを楽しんでいました。

さて、その後さらに4匹の子猫が産まれますが、
もう我家では飼い切れないと、玄関前に《子猫差し上げます》と張り紙をしました。

4匹の猫には既に「ガンカイ」「パウロ」「シャリホツ」「清二」と名前を付けてありました。
ガンカイ(孔子の弟子の名)は茶トラと白の♂、
パウロ(キリスト教の聖人の名)と清二(映画『悪名』に出てきた田宮次郎演ずるヤクザの名)は白に茶が少し入った♂、
シャリホツ(釈迦の弟子の名)は三毛の♀でした。

張り紙を見て、猫をもらいに来てくれた人がいました。
最初にもらわれたのがパウロ。
しかし翌日、「帰る途中で逃げてしまった」と、同じ人がまた猫をもらいにきました。
次にあげたのがガンカイ。
けれど2匹の猫たちは、不思議な方法で(?)うちに戻ってきました。

その話はまた次回に。