吉備中央町円城、昨日紹介した円城寺の向かって左に鎮座される「鎮守:提婆宮(だいばぐう)」。御祭神は、鎌倉中期に創祀された円城寺の鎮守『提婆天(だいばてん)』。
案内には「芸能の神」とありますが、屋根の上には狐の留め蓋瓦・・稲荷神でも無いのに何故に?と調べていくと「古くから「加茂の提婆は人をとる」と言われており、呪詛の社としてよく知られている。深夜、提婆宮に参り、境内の古木に呪釘を打つと、この提婆宮の狐が相手に取り付いて殺してしまうという言い伝え。」とあります。それなのに芸能の神・・・・????
???の二人を見て、笑っておいでの鬼瓦😅
木にしがみついているのは猿?・・何で猿??😔❓
拝殿の後ろに続く本殿。予想外の華麗さに思わず感嘆😍。何というかこれだけのものを見てしまうと、お寺と鎮守社、どっちが本家なのか判断に迷います。
芸能であったり呪詛であったりと、色々な性格を持たれる祭神をお祀りしている「提婆宮」。境内の左右より神域を守護されるのは、平たい頭と大きな口が特徴の狛犬さん一対。
吽形さんのギョロ目は、まるで仕掛けた悪戯の成果を待っているように。阿形さんの耳元まで届く口元は、さらなら悪戯を企んでいるかのようで、とても印象に残った一対。
絶対に何か悪戯を相談している!!
境内の一隅に『岸田吟香(岸田劉生の父)』が円城寺に参詣した時、鎮守提婆宮の護摩堂の白壁に、「深山大沢必出龍蛇・垪和住人」と、落書きしたといわれており、その落書きが「岸田吟行落書壁」として残されています。・・・でも落書きですよね・・・
参拝を終えて境内を辞するときに見かけた鳥の巣箱らしきもの・・ああ、きっとあれは「ブッポウソウ」の巣箱。鳥の姿を見る事は出来なかったけれど本当にこの境内の森に棲んでいるんだね。
参拝日:2015年4月25日