福島市飯坂町中野堰坂に門を構える曹洞宗寺院「中野山大正寺」。『不動明王』を本尊とします。曹洞宗大本山:永平寺(福井県)の直末寺で、日本三大不動尊の一つに数えられ、「中野不動尊」の名で親しまれています。
「治承3年(1179)春、『恵明道人(えみょうどうにん)』が1匹の羚羊(かもしか)に導かれ当地に入山し、そこで神のお告げによって三日月不動明王を祀り九字の火を点したのが始まりとされる。明治36年(1903))に永平寺64世貫首『森田悟由』の手により、中野不動尊本堂の大正寺を建立。江戸以北、特にみちのく地方では昔より「日本三不動の一つ」と伝えられてきた。三不動にはもう一つの意味があり、本堂の「厄除不動明王」、祈祷殿の「眼守不動明王」、奥の院洞窟内「三ヶ月不動明王」の三不動明王が祀られている事から「日本三不動」と言われてきた。日本における「六三除け」の祈祷発祥の地とされる。」
「六三(ろくさん)」とは、九星の巡り合わせによって人の身体九ヶ所に生じる不調で、年齢や性別により場所が異なると言われています。この厄を払う祈祷を「六三除け」といい「中野不動尊本堂:大正寺」にて執り行なわれます。
大正寺唐破風天井の彩色画
総欅造りの「祈祷殿」には、『眼守不動明王』が祀られます。
脇扉の彫刻は「紫雲を従える不動明王」、対には(おそらく)「未敷蓮華(みふれんげ)を持つ聖観音菩薩」
祈祷殿の参道石段脇にて聖域を守護されるのは、福島狛犬さん一対。阿吽ともに大きな飾り毬に手を添えています。
石段の右手には「とげぬき地蔵像」と「岩屋の清水」。棘は五欲・三毒・四苦の三障を指し「サワリのとげを抜く」ことから、足にさわりがあれば地蔵尊の足を、腰にサワリがあれば腰をたわしで磨く習わしがあります。また足元には奥の院の洞窟から湧き出る清水が引かれており、地蔵尊に手向ければ三毒が取り除かれ、飲用すれば活気が出ると言われています。
奥の院に聳える三層朱塗りの「大日堂」は、昭和54年(1979)の開山800年を記念して建立。
最上層堂内には『大日如来』を御本尊とし、脇立に不動明王と愛染明王が並び、大間両側には三万巻の般若心経を納経。本尊である大日如来像は 20年に一度開帳される秘仏とされています。
下層入り口は唐破風重層の「寂光門(じゃっこうもん)」。「洞窟巡り」の出入口となっています。元々は、洞窟の中に「三ヶ月不動明王」を祀り、九字の聖火が灯されたのが当山のはじまりと伝えられる・・いわば中野不動堂の始まりの地。左に小さく見える門は「顕霊門(けんれいもん)」。
洞窟内の単座には、不動明王の眷属(弟子)である三十六童子が祀られており、おおよそ10分ほどですべてを巡る事が出来ます。心なしか気持ちが温かくゆったりと感じられるのは御仏の加護でしょうか🙏🙏
恵明道人が一匹の「かもしか」に導かれて入った、当山で最も古い信仰の地「不動の滝」。毎年2月に行なわれる「歳祭り」では。梵天をかかえた修行者がこの滝に打たれて心身を浄める「水行」が行なわれます。
「あんど釜」・・・昔この地方に疫病が流行り、住職は不動明王のお示しでこの釜で薬草を煎じ病人に飲ませた所、たちまち治り人々はみな安堵した。いらい誰言うとなく「あんど釜」と言われるようになった。
幾体もの石仏に見送られて🙏🙏
参拝日:2015年6月23日
🌸🍀明日は「飯坂温泉」と共に福島市三名湯の一つに数えられる「土湯温泉」の紹介です。
こんにちは!
今日から仕事。
お盆休みの間に溜まる仕事に追われています。
天井の彩色画、素晴らしいですね。
やはり、写真よりも實物を見るともっと感動するのでしょうねぇ😆😆
休み明けのお仕事は、通常よりもつかれますね。
可愛いまめちゃや素敵な奥様
うちの子一番の天使たちに癒されてください😊
「棘は五欲・三毒・四苦の三障を指し」
そう言うことだったんですね。花木の棘とばかり思っていました。「刺抜き地蔵様」も、それでたくさんの人がお参りしていたのですね。
「美しい薔薇の棘なら、抜く必要がない」と思っていましたが、自分の中にある五欲・三毒なら、抜かなくていけませんね。
でも棘とされる五欲の中の「睡眠欲」は・・・目をつぶってほしいなと^^;
最近、早朝に花の水やりをして、そのうえで夜更かしするせいか
夕方になると異常に睡魔が・・
そんなことを言うと
「生活習慣を改めろ!」って叱られそうです😅