みやしたの気まぐれblog

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東急車輌オールステンレス車両完成50周年記念イベント

2012-02-25 14:44:04 | 撮り鉄
今日は午前中に金沢文庫にある東急車輌横浜工場で行われた「東急車輌オールステンレス車両完成50周年記念 電車市場販売会」に行ってきました。
東急車輌横浜工場と言えば、「撮影禁止」で有名な車両工場で、いくら外から見えても撮影しちゃいけないと言われる工場です。このため、工場には入れること自体がまず無いのですが、今回は入り口付近にある「東急車輛産業遺産車両」の撮影はOKと言うことで、これは行かねばなるまいと行ってきました。

京浜急行で金沢文庫駅に行き、駅から金沢八景方向に歩いて10分ほどのところに東急車輌横浜工場はあります。東急車輌での鉄道車輌製造はこの工場で基本的に行っていまして、現在関東地方にある唯一の鉄道車輌製造工場です。昔は日本車輌の東京支店工場があったり、西武鉄道が所沢工場で製造したり、JRも一時期大船工場等で製造していたんですけど、今はどこも日常的な生産はしていません。その東急車輌も今後JR東日本への売却が進められる予定であるため、「東急車輌」の横浜工場に入れるは今回で最後でしょう。ちなみに、今年の4月1日からは「新東急車輛株式会社」となります。

金沢文庫駅から歩いてくると、工場からの出入庫線が道路をまたぐ。そんなに出入庫があるわけでも無いためか、踏切は無い

搬出線は3線軌になっている。交流25000Vを流すことも出来るようで、近くには高電圧注意の看板があった

入り口の立て看板

工場に入ると出迎えたのは国鉄0系前頭部。台車も無い、運転台部分だけだが、実はこれ「佐久間レールパーク」で展示されていた物

もう少しアップで。東急車輛産業遺産制度第3号です

後方はカットされて鉄板で塞がれていますが、これは佐久間レールパーク展示時からの物です

0系の後に、東急車輌にとって、日本の鉄道車両にとってターニングポイントとなった車両の2つが保存されています

東急5200系。昭和33(1958)年に外板にステンレスを用いた日本初のセミステンレス車として登場。東急線で活躍後、上田交通に移籍。上田交通での引退後に、1両が東急車輌、残り1両は上田電鉄で保存。現役時代は大井町線で子供の頃に乗ったことがあります

斜めより側面を見る。東急5000系を元にした設計であることが分かる。東急車輛産業遺産制度第1号です

中央扉横に「急行」の札が着いていた

0系と東急5200系の間に「横浜製作所歴史記念館」があるのだが、こちらは狭いために非公開。一部の展示物は、外のテントで展示していた。ちなみに、この記念館は社員用の物で有り、通常は一般人は見学不可能なものですね(ごくまれにある見学イベントでは見られる?)

こちらが今回の記念対象である東急7000系。昭和37(1962)年に製造開始した日本初のオールステンレスカーである。東急車輛産業遺産制度第2号です

後方に東急5200系と背中合わせ

正面から。樹木が邪魔ではありますが。7000系は東急電鉄が地方鉄道への大量譲渡を行い、自社でもVVVF化する更新工事を行って7700系として使い続けたため、製造後50年経っても多数の現役車がいます

さて、事前の開催通知および、会場で配られた案内図には「東急車輛産業遺産」以外の車両以外の撮影はご遠慮くださいとあったのですが、なぜか構内入れ換え用のディーゼル機関車2両が展示物のように置いていました。さらに、入出庫線では東急5050系と思われる車両(おそらく副都心線乗り入れ対応改造)、横浜高速鉄道Y500系(こちらも副都心線乗り入れ対応改造と思われる)がいたのですが、どちらも好き勝手に撮影されていました。さすがに通常時のような新造車両を外に出していることはあまりなかった(少なくとも会場で見える範囲には)のですが、会場の外の道路で、扉の隙間や近くの歩道橋などからはE233系3000番台用2階建てグリーン車が大量に見えたのと、元上田電鉄の7200系(元東急7200系)が上田電鉄時代の帯のままで入れ換え車として停留している姿が見えましたし、それを撮影している人もいました。一応、出場前の車両を撮るのはルール違反だろうと撮影しませんでしたけど、東急車輌の人に聞いても撮影OKともNGとも言わなかったですね。うーん、イベント時ということで緩かったんでしょうか。それとも、昔ほど厳しくなくなっただけでしょうかね?一応、入れ換え用のディーゼル機関車だけは撮影しましたので掲載しておきます。

D-502ディーゼル機関車。資料が見つからず、元の所属会社がわからんのですが

同じくDD5515ディーゼル機関車。元は神奈川臨海鉄道の入れ換え用機関車です

2両セットで撮影

最後に入り口の「撮影禁止看板」を撮影

鉄道グッズはそこそこ買ったんですけど、そういえば買おうと思っていた記念切符は買い忘れました。まあ、他の目当ての物は買えたのでいいですが。
以前、横を歩いて通った時は、ちょうど253系1000番台の改造中で、253系1000番台、E233系2000番台、小田急4000形とかも見たのですけど(撮影禁止ですので撮影はしてません)、さすがにその手の他社車両は表には出していなかったですね。とは言え、普段は撮影できない車両を撮影できたのは幸いでした。
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6 コメント

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東急車輌製造撮影禁止の理由とは? (仮・中部地区の鉄道ファン?)
2013-04-25 11:02:25
実は別の投稿サイトにも似たような筆問があったんですが,何故,他の鉄道関連施設とは違い,其処「東急車輌製造横浜工場(現・総合車輌製造?)」だけが唯一の撮影禁止(*因みに其処は,喩え敷地の外からでも完成車両の撮影は,御遠慮下さい!という厳かな看板がある。)の場所になっているのですか? 
*一方,因みにミャンマーやアルゼンチンは,確か軍事政権諸国であるため,基本的に列車の撮影は禁止となっているらしいのですが?
 
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Re: 東急車輌製造撮影禁止の理由とは? (みやした)
2013-04-26 00:01:58
東急車輌は、新東急車輌に書類上の事業継承後、総合車両製作所に事業継承されるという形を採っています。これは、東急車輌に鉄道車両部門以外もあって、その部門を分離するための措置だったんですね。

撮影禁止について、正確な理由を知っているわけでは無いですが、クライアントである鉄道会社側が報道発表する前に情報が発表されると、守秘義務上困るからとは言われています。まあ、看板に書いているとおり、「禁止」ではなく表現上は「ご遠慮ください」です。

だったら全部遮蔽してしまえば良いという話もありますが、296,000m²の敷地を全て遮蔽するのは困難でしょうし、庫外で完成状態の確認をする必要もあるでしょう。車両が相手の場合、人間では無いので肖像権は成り立ちませんが、許可無く撮影して何らかに掲載した場合、著作権法違反に問われる可能性はあります。車両を著作物と解釈できるので、著作者たる総合車両製作所の許可無く発表をすることが、著作者人格権(公表権)の侵害になるからですね。ついでに、敷地に入ると建造物侵入罪が適用されます。
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Re: 東急車輌製造撮影禁止の理由とは? (みやした)
2013-04-26 00:10:15
もう一件書き忘れました。

アルゼンチンは知りませんが、ミャンマーは軍政下において鉄道車両の撮影に許可が必要だったのは事実です。
この理由は、鉄道輸送が軍事物資の輸送上重要なルートであり、ひいては国防上の情報漏洩を阻止するためです(ミャンマーにおいては軍事政権の都合上である)。

鉄道車両でなくても、軍事基地は一般に許可無く撮影することできません。これは国防上の情報漏洩防止のためですね。中国ではこれをやると確実に逮捕されます。

また、企業の営業機密を覗くことは「不正競争防止法」違反に該当しますので、覗いて利益を得ようとした場合は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が待ってます。
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 (素浪人)
2016-02-16 09:27:29
こんにちは。はじめまして。
さて、「許可無く撮影して何らかに掲載した場合、著作権法違反に問われる可能性はあります」。
 鉄道車両に著作権は存在しないが、もし存在しても、それは複製を許さない権利であって、写真に撮られることを許さない権利ではありません。
 また、公道上から容易に見られる物を撮影しても、「企業の営業機密を覗くこと」には該当しません。
 
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補足です。 (素浪人)
2016-02-16 09:42:05
 複製を許さない権利というのは、その車両と全く同じ車両を製造することを許さない、という意味です。写真撮影の禁止を意味しません。
 なお、美術の著作物のカテゴリーにおいて,法が明確に規定している美術工芸品(著作権法 2 条 2 項)を除き、原則として実用品は美術の著作物となりえません。
返信する
Re: 捕捉です。 (みやした)
2016-02-17 00:52:03
>素浪人様
ああ、すいません。法的にはそういう解釈なんですね。法律は素人なんで、当時わかる範囲で調べてみました。
ま、今となっては東急車輌も無いので、どうでもいい話です。
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