
野球話を1回挟みましたが、旅行記の再開です。
8/26の早朝に姫路を出て、姫新線に乗って津山へやってきました。今回の旅で最大の目的である、「旧津山扇形機関車庫」見学会に参加するためです。
扇形機関車庫とは、まだ蒸気機関車が列車を牽引していた時代に、ターンテーブルを使って効率的に蒸気機関車の車庫入れを行うために作られた物です。
蒸気機関車の難点として、カマに火を入れてから動けるまでに時間がかかること、動かし続けるためには石炭をくべ続けなければならないことがあります。直線的な線路で車庫を作った場合、同じ線路上に複数の機関車を置いてしまうと、使おうと思う機関車に対して他の機関車を動かすことも考えねば成りません。これでは非効率的。それに大型の蒸気機関車は基本的に前進運転するようになっているので、ターンテーブルが必要なことは替わりません。
そこで扇形車庫にすることで、必要な機関車のみを動かしつつ、出庫時に必要な方向転換も済ませられるという、利点を持つことが出来ました。このような車庫はかつて全国にあったのですが、現在は全国に10カ所ほどが残るのみだそうです。津山の扇形機関車庫も現役車両の車庫としては使用しておらず、鉄道保存施設として活用されている物です。
10時の公開開始前にたどり着き、まずは受付(予約制。ただし空いていれば、飛び入り参加可能)を済まし、見学の開始を待ちます。この日は全部で50人くらいは見学に来ていたと思いますが、親子連れが多かったですね。割と古い車両ばかりだし、津山は交通の便も良くない岡山の山奥ですので、親子連れが多いことには少し驚きました。もう少し、鉄道マニアっぽい人ばかりかと思っていたので。ちなみに、見学だけなら無料です。この点が、親子連れへの訴求ポイントだったのかも。

入り口付近で。下の看板のDE50-1は、まさしくここの看板車両

見学開始前、車庫の車両をちらりと見る

現在、津山の気動車は正面の直線的な車庫に入っています

ターンテーブル。かなり古い物ですが、ちゃんと動きます

急行形、特急形を望遠で

一般形と機関車を

これはキハ120形300番台。現役ですね
見学が始まって車庫内に入ると、まずはターンテーブルの回転実演がありました。ただ、私としては回転するだけのターンテーブルよりも、まだ家族連れの記念撮影が始まっていない、保存車両を撮ることの方が優先。ターンテーブルを見入っている人が多い中、一足お先に保存車を撮影しました。なお、扇形車庫の屋根の下は立ち入り禁止ですので、外から撮るだけでした。

左からDE50 1、DD51 1187、キハ33 1001、キハ52 115

左は機械扱いの入換動車、右はラッセルヘッド付きのDD15 30

左からキハ28 2329、キハ58 563、キハ181 12

大糸線時代に何度か乗車したキハ52 115。保存車の中で唯一、塗装落ちが激しかった

回転しているターンテーブル

左のDE50形は、右のDD51形をベースにした車両であるため、正面の見た目はよく似ている(側面はDE50形はDD51形とDE10形の中間)

ラッセルヘッドを正面から見ると、カエルみたいなDD15形。同じく除雪用のDE15形とは別形式だ

斜めから見るとこんな感じだ

小型の入れ換え用機関車。門司港レトロ観光線のトロッコ用機関車DB101、DB102と同型と思われる

急行形気動車キハ58 563。かつては全国何所でも見られたキハ58系も、今や観光用の改造車以外は生き残っていない

同じく急行形気動車キハ28 2329。キハ58形が2エンジン車であるのに対して、こちらは1エンジン車。その代わり冷房用の発電機を後年に装備した

特急形気動車キハ181 12。かつて、「はまかぜ」として走っていた車両だ

50系客車を気動車化改造したキハ33形。この車両には6年前に浜坂→鳥取で乗車したなあ

扇形車庫の難点として、柱が多いので、凸型のディーゼル機関車は撮影しづらい

DE50形は2000PSのエンジン1基を搭載し、亜幹線での重量貨物列車の牽引を目的に製造された車両。DD51形初期車(1100PSを2基搭載)の出力不足を克服したが、オイルショックの影響と、DD51形の新開発エンジン(1350PS)搭載によって、先行量産車1両の製造だけで終わった。それが、ここにある
保存車の撮影を済ませたら、屋内展示も見に行きます。屋内展示では国鉄OBの方々が、展示物の説明をされていました。
他ではあまり見ないような物もありまして、興味深かったですね。

扇形車庫の隣は、現役のキハ40系とキハ120形のいる車庫

津山色のキハ120形300番台

津山線用のキハ47形。岡山地域色と首都圏色化された単色車の編成

屋内展示は奥の建物の1階で実施



展示スペースは小さいが、いろいろ置いてある

国鉄OBの方が、タブレットの説明をしていた

奥にある回転式乗車券箱は年代物だ

運転士に希少を告知するための告知板など
展示物を見たら、Nゲージの運転も見に行きます。こちらは、扇形車庫の端に小部屋が用意されていて、そこでJR職員の方々が運転していました。

入り口側に戻る。良い天気に車庫の車両が映える

Nゲージ展示運転の会場

こんなレイアウトが用意されていた

「特別運行」だったらしい、JR四国の2000系「アンパンマン列車」。岡山の人にもなじみのある列車ではある


場所が場所だけに、気動車中心

津山の物より小型だが、扇形車庫も用意されていて、キハ120形を乗せてちゃんと回転した

DD54形とはマニアックな・・・
Nゲージも見たら、見学は終了。わずか40分ほどでしたけど、懐かしい気動車に会えて満足でした。
見学後は駅前の食堂で、津山名物のB級グルメ、「津山ホルモンうどん」の定食を食べました。けっこう美味しかったです。

一時的にみんな屋内展示に行ってしまい、ほぼ人がいない状態になった

屋内展示を見てきた人が戻ってきて、記念撮影大会が再度始まったので、撤収

見ての通り、扇形車庫の裏側はガラスなどはすでにかなり割れていて損傷が激しい。残っているだけでも立派だ

津山ホルモンうどん定食。1000円なり
次回でこのシリーズも最後です。津山から、回り道をしつつ帰ります。
8/26の早朝に姫路を出て、姫新線に乗って津山へやってきました。今回の旅で最大の目的である、「旧津山扇形機関車庫」見学会に参加するためです。
扇形機関車庫とは、まだ蒸気機関車が列車を牽引していた時代に、ターンテーブルを使って効率的に蒸気機関車の車庫入れを行うために作られた物です。
蒸気機関車の難点として、カマに火を入れてから動けるまでに時間がかかること、動かし続けるためには石炭をくべ続けなければならないことがあります。直線的な線路で車庫を作った場合、同じ線路上に複数の機関車を置いてしまうと、使おうと思う機関車に対して他の機関車を動かすことも考えねば成りません。これでは非効率的。それに大型の蒸気機関車は基本的に前進運転するようになっているので、ターンテーブルが必要なことは替わりません。
そこで扇形車庫にすることで、必要な機関車のみを動かしつつ、出庫時に必要な方向転換も済ませられるという、利点を持つことが出来ました。このような車庫はかつて全国にあったのですが、現在は全国に10カ所ほどが残るのみだそうです。津山の扇形機関車庫も現役車両の車庫としては使用しておらず、鉄道保存施設として活用されている物です。
10時の公開開始前にたどり着き、まずは受付(予約制。ただし空いていれば、飛び入り参加可能)を済まし、見学の開始を待ちます。この日は全部で50人くらいは見学に来ていたと思いますが、親子連れが多かったですね。割と古い車両ばかりだし、津山は交通の便も良くない岡山の山奥ですので、親子連れが多いことには少し驚きました。もう少し、鉄道マニアっぽい人ばかりかと思っていたので。ちなみに、見学だけなら無料です。この点が、親子連れへの訴求ポイントだったのかも。

入り口付近で。下の看板のDE50-1は、まさしくここの看板車両

見学開始前、車庫の車両をちらりと見る

現在、津山の気動車は正面の直線的な車庫に入っています

ターンテーブル。かなり古い物ですが、ちゃんと動きます

急行形、特急形を望遠で

一般形と機関車を

これはキハ120形300番台。現役ですね
見学が始まって車庫内に入ると、まずはターンテーブルの回転実演がありました。ただ、私としては回転するだけのターンテーブルよりも、まだ家族連れの記念撮影が始まっていない、保存車両を撮ることの方が優先。ターンテーブルを見入っている人が多い中、一足お先に保存車を撮影しました。なお、扇形車庫の屋根の下は立ち入り禁止ですので、外から撮るだけでした。

左からDE50 1、DD51 1187、キハ33 1001、キハ52 115

左は機械扱いの入換動車、右はラッセルヘッド付きのDD15 30

左からキハ28 2329、キハ58 563、キハ181 12

大糸線時代に何度か乗車したキハ52 115。保存車の中で唯一、塗装落ちが激しかった

回転しているターンテーブル

左のDE50形は、右のDD51形をベースにした車両であるため、正面の見た目はよく似ている(側面はDE50形はDD51形とDE10形の中間)

ラッセルヘッドを正面から見ると、カエルみたいなDD15形。同じく除雪用のDE15形とは別形式だ

斜めから見るとこんな感じだ

小型の入れ換え用機関車。門司港レトロ観光線のトロッコ用機関車DB101、DB102と同型と思われる

急行形気動車キハ58 563。かつては全国何所でも見られたキハ58系も、今や観光用の改造車以外は生き残っていない

同じく急行形気動車キハ28 2329。キハ58形が2エンジン車であるのに対して、こちらは1エンジン車。その代わり冷房用の発電機を後年に装備した

特急形気動車キハ181 12。かつて、「はまかぜ」として走っていた車両だ

50系客車を気動車化改造したキハ33形。この車両には6年前に浜坂→鳥取で乗車したなあ

扇形車庫の難点として、柱が多いので、凸型のディーゼル機関車は撮影しづらい

DE50形は2000PSのエンジン1基を搭載し、亜幹線での重量貨物列車の牽引を目的に製造された車両。DD51形初期車(1100PSを2基搭載)の出力不足を克服したが、オイルショックの影響と、DD51形の新開発エンジン(1350PS)搭載によって、先行量産車1両の製造だけで終わった。それが、ここにある
保存車の撮影を済ませたら、屋内展示も見に行きます。屋内展示では国鉄OBの方々が、展示物の説明をされていました。
他ではあまり見ないような物もありまして、興味深かったですね。

扇形車庫の隣は、現役のキハ40系とキハ120形のいる車庫

津山色のキハ120形300番台

津山線用のキハ47形。岡山地域色と首都圏色化された単色車の編成

屋内展示は奥の建物の1階で実施



展示スペースは小さいが、いろいろ置いてある

国鉄OBの方が、タブレットの説明をしていた

奥にある回転式乗車券箱は年代物だ

運転士に希少を告知するための告知板など
展示物を見たら、Nゲージの運転も見に行きます。こちらは、扇形車庫の端に小部屋が用意されていて、そこでJR職員の方々が運転していました。

入り口側に戻る。良い天気に車庫の車両が映える

Nゲージ展示運転の会場

こんなレイアウトが用意されていた

「特別運行」だったらしい、JR四国の2000系「アンパンマン列車」。岡山の人にもなじみのある列車ではある


場所が場所だけに、気動車中心

津山の物より小型だが、扇形車庫も用意されていて、キハ120形を乗せてちゃんと回転した

DD54形とはマニアックな・・・
Nゲージも見たら、見学は終了。わずか40分ほどでしたけど、懐かしい気動車に会えて満足でした。
見学後は駅前の食堂で、津山名物のB級グルメ、「津山ホルモンうどん」の定食を食べました。けっこう美味しかったです。

一時的にみんな屋内展示に行ってしまい、ほぼ人がいない状態になった

屋内展示を見てきた人が戻ってきて、記念撮影大会が再度始まったので、撤収

見ての通り、扇形車庫の裏側はガラスなどはすでにかなり割れていて損傷が激しい。残っているだけでも立派だ

津山ホルモンうどん定食。1000円なり
次回でこのシリーズも最後です。津山から、回り道をしつつ帰ります。
でも、盆に義父母の前でさすがに行くとは言いだせず…。
岡山からも結構時間がかかりますからね。
ラッセル車までいるとは。
ディーゼル牽引車好きの息子も喜びそうです。
ぜひ、次回は!!
けっこう小さなお子さん連れの家族客も多かったので、次回は訪れてみられては?ただ、見学時間が1時間30分と短いだけに、施設自体はあまり大きくないので、他の場所と組み合わせでどうぞ。