田切通信

旅行に写真に究極超人あ~るに飯田線田切駅

田切冬掃除2006-18

2006-02-06 21:53:28 | 飯田線の旅
 これで、今回の旅の目的は全て終えたので、後はただ気楽にしていればよくなった。車窓をぼーっと眺めていると、なにか普段の生活でも心のあかみたいな物が落ちていくような気がする。
 佐久間や水窪は先般の合併で「浜松市」になっている。こんな海から遙かにない陸の山奥でも、行政区分は浜松なのだ。水窪の警察署は、廃止だか分署だかになるのだそうだ。合併して行政サービスが低下してしまうのもいかなものだろう。人事ながら同じように山を隔てて、地域的につながりの薄い合併をした富山の行く末が気になる。

 飯田線の白眉は、なんと言っても天竜峡駅以南の山間部ではないかと思う。よくぞこんなところに鉄道を敷いたもんだと感心する。それらを車窓に見ながらのんびりする内に、いつの間にか都市部に列車は入る。新城あたりまで来ると、もうほとんど都会の私鉄と言った風情だ。もうそろそろ飯田線の旅も終わりになる。
 局長が時刻表を見て、この先の計画を立てる。豊橋で上りの東海道本線へは1分の乗り継ぎだ。はっきり言ってこれは無理。到着ホームの対面にでも次の列車が待っていればともかく、飯田線のホームと東海道線のホームはえらく離れているのだ。しかも時計を見ると3分くらい定刻より遅れている。
飯田線の遅れを、本線は待ったりしない。この段階ですでに1分乗り換え全く乗り換え不可能なのが確認できるのだった。まあ、先もそうそう急がないし、その次の列車に乗り継ぐことにしよう。