諏訪湖と言えば。
諏訪湖は飯田線の終点辰野の更に北に位置する湖で、天竜川の源流だ。諏訪湖に流れ込む川もあるが、天竜川それ自体は「諏訪湖が源」と言うことになっている。その諏訪湖だが、最近は多少水質改善されてきたものの、お世辞にも「綺麗」とは言い切れない。かつて夏場に訪れると「アオコ」という藻の一種が大量発生し、濃い黄緑のペンキを流したように目にも鮮やかな緑色になったものだ。そこから流れ出す天竜川はと言うと、実はかつて水質日本一の清流に選ばれたこともある。日本最後の清流として名高い四万十川より綺麗だったこともある訳だ。この水質を比べる基準は、COD(生物学的酸素要求量だったかな?)を計って比べるというひどく単純な方法で、天竜川のいかなる場所を計ったのかは定かでない。もちろん水質云々、清流などという実に曖昧な感覚的な言葉を計る目安としては妥当かどうか判断には苦しむ。なぜって蒸留水のような科学的に綺麗な水に近いと言うことで、自然界を流れる川としては、この値が極めてよい事はかえって不自然ではなかろうか?原点が小汚いのに、その下流の川がなぜ綺麗なのかというと、中央&南アルプスから流れ込む大量の雪解け水のお陰様なのだ。
夏に真緑になって異臭を放っていた諏訪湖も、冬場には湖面が凍って、諏訪神社の神様がその氷の上を渡るとされる「お御渡り」(おみわたり)と言う氷が一直線に割れる現象が起こる。最近は暖冬続きで湖面の全面結氷が起こらなかったが、今年は凍ってお御渡りが起きた。湖面が凍るとその上に出て、ドリルの大きなやつで穴を開け、ワカサギの穴釣りをする。このワカサギが諏訪湖の名物である事は広く知られるところだ。ワカサギは小さい魚なので、釣ったそばからそのまま丸ごと天ぷらに揚げて食べてしまう。あるいは甘露煮というか佃煮にして食べる。旨いと言えば旨いし、まあ、こんなもんかと思えばそんなもんだ。駅弁の杣人弁当には佃煮になったワカサギが入っていたように記憶している。以前は冬場に田切を訪れたときには、必ず顔を出した小松屋商店(現在は閉店している)で、おばちゃんがよくこの佃煮と野沢菜漬けでもてなしてくれた。今となっては懐かしい思い出である。
諏訪湖は飯田線の終点辰野の更に北に位置する湖で、天竜川の源流だ。諏訪湖に流れ込む川もあるが、天竜川それ自体は「諏訪湖が源」と言うことになっている。その諏訪湖だが、最近は多少水質改善されてきたものの、お世辞にも「綺麗」とは言い切れない。かつて夏場に訪れると「アオコ」という藻の一種が大量発生し、濃い黄緑のペンキを流したように目にも鮮やかな緑色になったものだ。そこから流れ出す天竜川はと言うと、実はかつて水質日本一の清流に選ばれたこともある。日本最後の清流として名高い四万十川より綺麗だったこともある訳だ。この水質を比べる基準は、COD(生物学的酸素要求量だったかな?)を計って比べるというひどく単純な方法で、天竜川のいかなる場所を計ったのかは定かでない。もちろん水質云々、清流などという実に曖昧な感覚的な言葉を計る目安としては妥当かどうか判断には苦しむ。なぜって蒸留水のような科学的に綺麗な水に近いと言うことで、自然界を流れる川としては、この値が極めてよい事はかえって不自然ではなかろうか?原点が小汚いのに、その下流の川がなぜ綺麗なのかというと、中央&南アルプスから流れ込む大量の雪解け水のお陰様なのだ。
夏に真緑になって異臭を放っていた諏訪湖も、冬場には湖面が凍って、諏訪神社の神様がその氷の上を渡るとされる「お御渡り」(おみわたり)と言う氷が一直線に割れる現象が起こる。最近は暖冬続きで湖面の全面結氷が起こらなかったが、今年は凍ってお御渡りが起きた。湖面が凍るとその上に出て、ドリルの大きなやつで穴を開け、ワカサギの穴釣りをする。このワカサギが諏訪湖の名物である事は広く知られるところだ。ワカサギは小さい魚なので、釣ったそばからそのまま丸ごと天ぷらに揚げて食べてしまう。あるいは甘露煮というか佃煮にして食べる。旨いと言えば旨いし、まあ、こんなもんかと思えばそんなもんだ。駅弁の杣人弁当には佃煮になったワカサギが入っていたように記憶している。以前は冬場に田切を訪れたときには、必ず顔を出した小松屋商店(現在は閉店している)で、おばちゃんがよくこの佃煮と野沢菜漬けでもてなしてくれた。今となっては懐かしい思い出である。