降って来るもの

写真と散文とぽえむ

発想

2017-04-08 06:40:41 | 徒然

          発想.Ⅰ

 

ひとつのconceptを得てしまうと

そこからの離脱は

なかなか難しいものになる

掴み取る前の

何倍ものエネルギーが

必要になる気がする

僕を覚醒に向かわせる動機は

何なんだろうと

時折に

考えることがある

 書かないではいられなくなるのは

若しかして

それが心臓の鼓動のように

ボクが

僕であることを維持するために

唯一の方法だから・・

世間というのはやっぱり広くて

人の数はやっぱり多くて

同じ感情で生きる人が

そこに存在するのは

 確かなようなのだ

感覚や感情の粗方は

産まれてくる時の所帯道具のようなものだけど

その後の

環境や使い方で

同じ志の人が何処かに必ず居ると

あの人に悟らされる

 そうして

それがオアシスのように

虚無の救いになる

-その話には確かに同意できる-

道端に

無造作に転がっている

コーヒーの空き缶

琥珀は蛻の殻で

詰まっているのは

汚れた人の心だ

 

ヤツは

のうのうと何処かで生きている

雨でも晴でも

それは自然の摂理なので仕方ないけれど

胸の湿り気が追い払えない程の

陰鬱を抱えてしまうのは

 それぞれの身の裡の

想いの天気図によるのかも知れない

ほんとうに天恵だと想える事など

生涯に

五本の指で足るほどしか

きっと

訪れない

何時でも心して待ち受けねばならぬ

 

何がそれに該当するのかは

混沌のままだけど‥

彼方此方に垂れ下がる糸を紡いで

僕は曼陀羅を織る

与えられた人生という歳月をかけて

ひたすら編み込んでゆくのだ

 やがて

それが此の世に居たという

僕の真実を

暫くは伝えてくれると

 発想して

縁を結んでゆくことで

僕の影は

少しづつ

確かに濃くなってゆく

bokuという本体も

その分だけ明らかになって存在する

04/08 06:40:40 万甫

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする