降って来るもの

写真と散文とぽえむ

発想

2017-04-18 16:32:16 | 徒然

         発想 Ⅳ

      「イーストのように」

 

五日ばかりの音沙汰なしで

僕の無発想も復活したかも知れぬ

キリストのイーストのようにはいかなかったけれど

一週間もかからないでの再生は

ほんの少しの自信には成る

 もしかしたら

誰かよりは

愛されているのかも・・の

自己に忠実なる論理に裏打ちされて

僕は再び

青空教室に出席し

それじゃ又、と

朗らかに今日の授業を終えるのだ

 

 

つい先日五日間の白日夢に侵された

無毛の不才能を知らされたのだ

そんなことが

何日も何日も重なれば

きっと

自己が空白になり

自己否定になりかねない

という恐怖を味わったのだ

それ故

幸いにも発想の起る間は

その幸せを弛まず発送すべきなのだと

改めて胸に刻んだのだ

 

 

霊長類ヒト科の動物とは

如何やら

見返りを求める種族のようなのだ

 生まれた見返りを

 生きた見返りを

 死ぬ見返りを

そうして

その何れもを得る為に

苦悩する現実があると言う訳だ

 

 

深海に散らばって存在する

数多の物質を見た

人類が

所かまわず排出した

反吐の堆積物だ

 

汚れちまった想いを詰めて

路傍に捨てる空き缶の主のような

虚しい意思が

哀し気に積もってゆく

この惑星の遣る瀬無き真実

04/18 16:32:16

 

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祈願を

2017-04-18 12:58:12 | 

          祈願を!!

 

何時もの散歩道を辿って

ちょうど折り返し地点にある

ほぐし地蔵さんの所に来ると

僕は徐に手を合わせては定番の

「恙なき一日でありますように!」と

近頃必ず追加しているのが

「蒼唯」が安産で

元気な顔を見せてくれますように・・の一言

君がママのお腹で37週目を過ぎてから

欠かさずの祈願

だから

無事に君の顔を拝むまでは

この爺ぢいの朝夕の日課は

途切れさせる訳にいかないのだ

* 04/18 12:58:12 まんぼ爺ぢい

 

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求想者には

2017-04-18 06:55:07 | 

       求想者には         

 

想いを発信することで

休まずそれを続けることで

僕のウシロに道ができる

何時でも後戻りできる僕の道が

膨大な過去という無の中に続いていて

僕は

振り返る幸せを掌中にしているのだ

 

やっぱり

求めなければならぬ

希求しなければ

未来もただの暗闇でしかない

けれど

難儀なことにそれは

求め続ける者にしか理解できぬ心情なのだ

 

求道者にはなれないけれど

求想者には誰でもなれる

その発想の絡繰りに気付きさえすれば・・

 

求めよ!さらば与えられん。

何処かで誰かが発信したが

それはそれは遠い昔に受信したが

膨大な年月を費やして

今、恐らく初めて

咀嚼できる

        忘れぬ!!

 

一度縁を結んだ人を

僕は決して忘れない

それが濃くても薄くても

深くても浅くても

長くても短くても

刹那的でも継続的でも流動的でも

それが僕の天性のように

 忘れることはないのだ

 

僕が描く僕の曼陀羅に

数奇な結ぼれのどの一本が欠けても

それは未完成になる

故に

僕は天与の性のように

一本の糸の事を

忘れたりはしないのだ

 

胸を揺するドキドキも

彼方からきて脳裏をかすめる切なさも

現在進行形のワクワクも

過去から時折

泡(あぶく)のように浮上してくる哀楽も

全ては情感を育み

僕の心情の音叉に共鳴する

 

想念は一篇の抒情詩を生み

発想は一曲のシンフォニーとなって

僕の舞台を包む

そうして

僕が奏でる種々の発露は

多彩な色相の糸に成って

僕の曼陀羅に収斂するのだ

 

生きて有ること

生きて在ったことの

壮大な物語の後ろ盾の・・

2017 04/17 06:55:06 万甫

 

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