発想 Ⅱ
何時か 何からも
見捨てられる日が来ると
少しづつ
覚悟を定めてゆく 時間
緩やかに けれど
止まらないで
流れてゆく 晩年
*
発想 「何処に」
息苦しいほどに
息つく間もないほどに
それ程に倦まず
降ってきたもの達は
あれ程に絶えず
想いを搔き乱したもの達は
いったい
何処に?
僕の細やかな情感を巡らせても
何も見いだせない
小さな望みなど
大きな意思の前では
まったく無力なのだ
浮き草のように
巷の塵芥のように
真摯に待つしかない
待って
現れる約束もないが
かと言って
迎えに行く術もない
今は・・
*
発想 「転換を」
転換せねばなるまい
180度か 360度か
ひねくれ者の77度か
引かれ者の133度か
・
何れにしても
角度を変え
見方を模索し
対処を検索して
他力本願から脱却する試みの
必要不可欠が生じているのは
間違いのないところだ
・
僕もボクもbokuも
無の荒野では
たぶん窒息してしまうだろう
それ程の逞しさの
持ち合わせの無いのも
了解済みだ
・
それ故
必然的に僕は
出口を捜して足搔くことになる
僕は
俺は
そういう風に
己の起承転結を辿ってゆく
生き方で始終するだろう
*
04/12 06:40:06 万甫