メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

インサイダーズ/内部者たち

2016年03月24日 | 映画
インサイダーズ/内部者たち
を観ました。


政界と財閥の癒着による国の支配、それを陰でコントロールする大物記者ガンヒ。
ガンヒを兄と慕っていたヤクザの親分アン・サング(イ・ビョンホン)はそれらを失墜させるための証拠を手にするが失敗して拷問され片手を切り落とされる。
出世のために裏金捜査をしていた検事のウ・ジャンフン(チョ・スンウ)と復讐のために行動していたアン・サングは必然的に出会い手を組み巨大な相手に挑む。


ウ・ミンホ監督作品です。

韓国映画らしいスケールの大きな社会派サスペンスです。

作風としてはエンターテイメント性が強いテイストです。
それにしては描写はなかなか辛辣で結構怖いですが。
容赦無い殺し屋的な男が居るのでそいつが一人居るだけで一気に緊張感は増します。

冒頭は登場人物も多く、社会派な登場人物だらけなので物語の全容をつかみにくいです。
凄く大人向けな雰囲気です。

ただ後半はそこそこ大衆向けになっていき、わかり易い普通のアクションサスペンスな感じになっていきます。

性接待の描写もあって。
韓国映画に残虐表現は結構見慣れていますが、エロ表現は結構新鮮に思いました。

イ・ビョンホンはもう二段階目に来ている感じですね。
汚い汚れな役を何のためらいもなくやっています。
ガサツで非常にワイルドなチンピラの役どころで、彼らしい紳士的な感じは微塵もありません。
男が憧れる男像って感じで、こういう雰囲気の男は真似したくなりますね。

チョ・スンウは恐らく初めて観ましたがハンサム過ぎず演技で見せるタイプでなかなか良かったですね。
イ・ビョンホンとのいいコントラストになってました。

ベテラン感満載のペク・ユンシクは素晴らしい存在感を放ってました。
このビジュアルの悪って一番怖い気がします。

一部の権力者たちがやりたい放題に国家を支配していて現在の韓国には正義がない!という深刻なテーマ。
こういうテーマをこういう大作映画でこのクオリティで描く辺りは流石の韓国映画です。

日本ではこうした政治の闇をおもいっきりテーマにした映画が少ない様に思いますが。
しかもリアルタイムで描く人が余り居ない気がしますが。
何か圧力でもあるのかな?とふと思ったりしてしまいました。
その点では韓国の方が表現の自由があるのでしょうか?

なんにせよ刺激を求める真理は日本よりは強そうですね。

強大な敵に打つ手無しになっていくような展開ですが二転三転してハリウッド映画ばりのどんでん返しもあって。
この手のテーマの映画は結構好きです。


そんなわけで7点です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。