人生においてまるで無限のように繰り返される一日一日の中で、その意味さえわからずなんとなく悲しい目をして暮らしている、僕は。
もし、あと何日などと期限を告げられれば一日一日に重みは増すのだろうが、僕にとって特別な瞬間の予定は今のところ無い。
明日親父の会社が無くなる。
親父やお袋はこの数日はきっと一日一日の重みを感じながら暮らしているのだろう。
長い歴史が明日終わるのだから、一日一日をかけがえなく . . . 本文を読む
---数年前僕はとあるコンビニエンスストアの深夜バイトをしていた。
住宅街にあるコンビニだからそれほど客は多くない。
毎日同じ客が同じものを買ってく、そんなコンビニだった。
深夜1時から朝9時までの間、店員は僕一人だけだった。
断っておくが僕は反社会的な思想を持っていた。---
当時、どこぞのメーカーから聞茶というお茶が販売されており、それなりに売れていた。
僕の働くコンビニはL字のレジの横の . . . 本文を読む
東京芸大のルーブル展に行った。
最終日だから混んでた。
1時間も並んで入った。
アルルのビーナスが綺麗で良かった。
芸術は歴史に作られる物もあると感じた。
歴史が作品に重みを与える。
遠い昔に誰か繊細な奴が作ってたんだ。 . . . 本文を読む
30歳になったのだ。
僕の中で特に何が変わるわけでは無いのだけれど、世間の20代と30代の切り分けのせいで、いつか30代というものに洗脳されるのだろう。
もう転職とかも難しくなるだろう、夢とかも偉そうに語れなくなるだろう、独身をコンプレックスに昇華させられてしまうだろう。
世の中年齢差別というものは確かに存在しているな。
僕もそれに順応している。
仕方ないと思うけどなんだか寂しいものだ。
し . . . 本文を読む
お盆ということで兄夫婦、その子供と実家に帰った。
そして僕の中での大きな事件があった。
親父が会社をたたむと言ったのだ。
うちの実家は2代続いた町工場であった。
従業員は10~15人程度のいわゆる小企業。
本来なら兄か俺が後を継いで会社が続いて行くのが理想だったのだろう。
しかし両親の自分の生きる道は自分で決めろ的な考えのもと、俺は中学生の頃からロックをやっていてまっさきに家を出てしまい、 . . . 本文を読む
ミッションインポッシブル3を観た。トム・クルーズ主演のヒットシリーズ。いわゆるスパイ大作戦。僕はトム・クルーズはあまり好きではないし、この手のアクション映画もあまり趣味ではないのだが、さすがにこのシリーズは良くできていておもろいと思う。いきなり物語の佳境のような場面から始まる。悪い奴に捕まり縛られているトム。人質に捕らえられた女性。何もできず涙するトム・・・。といった感じで意味深な始まり方をしまし . . . 本文を読む
”金曜日
翌日の花火大会に備え、場所取りへ”
数日前から後輩2人と花火大会に備え場所取りをする約束をしていた。
仕事を終えて夜、後輩の車に荷物を積んでいざ出発。家からほど近い花火会場の江戸川の河川敷に到着。
前日だというのに既にあちらこちらで場所取りが行われていた。
われわれも適当にいい場所を確保してさっさと河川敷を後にした。
その後3名様でファミレスに行きビールを飲みながら3時間位ダベってい . . . 本文を読む
日本沈没を観た。太平洋プレートが引きずり込まれる地殻変動で日本がどんどん沈んで行ってしまうってんだからさー大変ってーお話。草演じる潜水艇乗りの男と柴咲コウ演じるハイパーレスキューの女のラブロマンスもありつつーさまざまな人間模様もそれなりに描きつつー日本沈むー、みたいな。で、豊悦が日本を救う計画を立てるー。みたいなー。昔あった映画のリメイクリメイク。感想としては数年前にハリウッドでブレイクブレイク . . . 本文を読む