サバカン SABAKAN
を観ました。
1986年の長崎。
夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生。
そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。
海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。
この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう・・・。
金沢知樹監督です。
はじめましての監督です。
元芸人さんでドラマはいくつか手掛けてるようです。
草なぎ剛の宣伝活動と予告編がエモーショナルで妙に惹かれ観に行きました。
期待した通りので映画でかなり素晴らしかったです。
ベタで難易度低めなタイプの映画ですが久々に映画館で大号泣してしまいました。
自分でも気づかない内に涙がポロポロな、そんな感動でした。
ドンピシャ自分と同じ年くらいの登場人物たち。
教室の雰囲気、会話、備品、周囲の環境、自分世代の小学校時代の再現度が相当凄かったです。
言語化できないような全く筋が通らないような小学校時代の世界観が見事に描かれていました。
小学校時代の夏休みの唐突な冒険、全然計画通りにならない感じ。
想定外のトラブルや出会いや経験や成長。
自分も海沿いの街で生まれ育ったせいかこんな記憶があるような錯覚に落ちるほど没入感ありました。
家から水着で海水浴場に行ってた記憶や海中から見上げた風景などを思い出してしまう作品でした。
ストーリーは正直大味で安直な部分もありますが、その分演出は良く、ここぞの深みがあるので素晴らしかったです。
多分見てる人の希望通りに登場人物たちが行動しなかったり、肝心なところに明確な言葉が無くて。
それが最終的に号泣に繋がりました。
主演の番家一路は妙にこなれてなくてそれが逆に良かったですね。
クセの無さがリアルでゆくゆく”あの時の子”となるような成長をして欲しい気持ちでした。
友人役の原田琥之佑はすでになかなか演技派な雰囲気でした。
貧乏なのに強気で強烈なリーダーシップを持っている不思議な設定でした。
このキャラの個性が勧善懲悪に収まらず予定調和的にならない物語のキモでした。
ミュージシャンとして大好きな竹原ピストルが主人公の父親役で。
ガサツでデリカシーのない駄目オヤジのようで、全てを包み込んでしまうような大きな愛があり。
まさに竹原ピストルのキャラにピッタリで最高のキャスティングでした。
母親役の尾野真千子も肝っ玉母さん的なキャラクターで。
豪快で歯に衣着せぬ言動ばかりで、竹原ピストルとの掛け合いも見事でした。
自分世代のお母さんはコレくらい容赦なく常に人を叩いていたものですね。
貫地谷しほりが友人の母親役でした。
いつの間にか母親役をやる世代になりましたが、当然演技派だしいい味出しますね。
主人公の大人時代の草彅剛は大好きな俳優です。
この人のナチュラルな雰囲気や演技に嘘のない感じがとても好きなのですよね。
本当に凄い役者だと思っています。
比較的軽量な映画なので夏がくる度に見たくなるだろう作品、心が洗われる作品です。
そんなわけで9点。
を観ました。
1986年の長崎。
夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン肉マン消しゴムが大好きな小学5年生。
そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。
海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に遭う。
この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう・・・。
金沢知樹監督です。
はじめましての監督です。
元芸人さんでドラマはいくつか手掛けてるようです。
草なぎ剛の宣伝活動と予告編がエモーショナルで妙に惹かれ観に行きました。
期待した通りので映画でかなり素晴らしかったです。
ベタで難易度低めなタイプの映画ですが久々に映画館で大号泣してしまいました。
自分でも気づかない内に涙がポロポロな、そんな感動でした。
ドンピシャ自分と同じ年くらいの登場人物たち。
教室の雰囲気、会話、備品、周囲の環境、自分世代の小学校時代の再現度が相当凄かったです。
言語化できないような全く筋が通らないような小学校時代の世界観が見事に描かれていました。
小学校時代の夏休みの唐突な冒険、全然計画通りにならない感じ。
想定外のトラブルや出会いや経験や成長。
自分も海沿いの街で生まれ育ったせいかこんな記憶があるような錯覚に落ちるほど没入感ありました。
家から水着で海水浴場に行ってた記憶や海中から見上げた風景などを思い出してしまう作品でした。
ストーリーは正直大味で安直な部分もありますが、その分演出は良く、ここぞの深みがあるので素晴らしかったです。
多分見てる人の希望通りに登場人物たちが行動しなかったり、肝心なところに明確な言葉が無くて。
それが最終的に号泣に繋がりました。
主演の番家一路は妙にこなれてなくてそれが逆に良かったですね。
クセの無さがリアルでゆくゆく”あの時の子”となるような成長をして欲しい気持ちでした。
友人役の原田琥之佑はすでになかなか演技派な雰囲気でした。
貧乏なのに強気で強烈なリーダーシップを持っている不思議な設定でした。
このキャラの個性が勧善懲悪に収まらず予定調和的にならない物語のキモでした。
ミュージシャンとして大好きな竹原ピストルが主人公の父親役で。
ガサツでデリカシーのない駄目オヤジのようで、全てを包み込んでしまうような大きな愛があり。
まさに竹原ピストルのキャラにピッタリで最高のキャスティングでした。
母親役の尾野真千子も肝っ玉母さん的なキャラクターで。
豪快で歯に衣着せぬ言動ばかりで、竹原ピストルとの掛け合いも見事でした。
自分世代のお母さんはコレくらい容赦なく常に人を叩いていたものですね。
貫地谷しほりが友人の母親役でした。
いつの間にか母親役をやる世代になりましたが、当然演技派だしいい味出しますね。
主人公の大人時代の草彅剛は大好きな俳優です。
この人のナチュラルな雰囲気や演技に嘘のない感じがとても好きなのですよね。
本当に凄い役者だと思っています。
比較的軽量な映画なので夏がくる度に見たくなるだろう作品、心が洗われる作品です。
そんなわけで9点。