学ばない探偵たちの学園 を読んだ。
鯉ヶ窪学園2年生の赤坂通は望まざるも探偵部といういかがわしい部活の部員になってしまう。
3年部長の多摩川流司と同じく3年謎の関西人八ツ橋京介といつも通り馬鹿馬鹿しい推理議論を繰り広げたとある日の放課後。
用務員と放課後の見回りをしてかえろうとした時、保健室で起きた密室殺人に出くわす。
それはやがて連続殺人へと発展していく。
あてにならない警察、探偵部顧問等とと . . . 本文を読む
ゴールデンスランバー を読んだ。
首相暗殺犯に仕立て上げられた普通の元配達員青柳雅春の二日間の逃亡劇のお話。
青柳の目線と、今は音信不通、新しい家族を築いてる大学時代のサークル仲間で元カノの樋口晴子からの目線と両方で描かれる手法。
同じサークル仲間の森田や小野などの助けを借りてがむしゃらに逃げる青柳雅春。
ってお話。
ビートルズの名曲からきてるタイトルですね。
先に堺雅人主演の映画の方 . . . 本文を読む
告白
2012年07月22日 | 本
告白 を読んだ。
シングルマザーの中学教師森口は娘の愛美を亡くし、教師を辞めると生徒に話を始める。
そして愛美は事故ではなくこのクラスの生徒に殺されたと告白を始める。
悪質な生徒に我が愛する娘を奪われた森口は静かに淡々と犯人の生徒に復讐を始める。
森口の告白によって乱れたクラス。
壊れる生徒、その家族。
ってお話。
映画が相当おもしろかったので、それが記憶に張り付いてしまっているので . . . 本文を読む
重力ピエロ を読んだ。
遺伝子の研究をしている兄泉水とイケメンで落書きを消す仕事をしてる弟春の兄弟。
二人は仙台市内で起きている連続放火事件と放火現場の近くに書かれるグラフィティアートの文字との関係性に気付いて調査を始める。
それは遺伝子の配列と重なるように出来ていた。
亡くなった母、癌で闘病中の父を含め辛い宿命を持つ家族の絆や過去への物語。
ってお話。
伊坂幸太郎作品なので高 . . . 本文を読む
完全犯罪に猫は何匹必要か? を読んだ。
招き猫好きな、回転すしチェーン店のオーナーに飼猫を探してくれと依頼される鵜飼杜夫探偵、と戸村流平。
その富豪オーナーがビニールハウス内で殺され調査する砂川警部と志木刑事。
十年前にも同じビニールハウスで殺人事件があった。
殺人現場には普段は門に置かれてる巨大な招き猫が置かれ、三毛猫の姿もあったという。
ってお話。
最近好みな東川篤哉の烏賊 . . . 本文を読む
モダンタイムス を読んだ。
WEBのシステムエンジニアの主人公。
美しいが恐ろしい妻に浮気を疑われ、彼女に雇われた拷問人に拷問を受けるがなんとか解放されるようなプライベート。
天才肌の先輩がとあるプロジェクトの最中に失踪してしまいそのプロジェクトを引き継ぐがクライアントが姿を現さないなど不可思議な事が多い。
後輩と共に先輩が作ってたプログラムを調べると、元々あったシステムの一部を解読するの . . . 本文を読む
殺人鬼フジコの衝動 を読んだ。
連続殺人鬼の藤子。
どうしてそんな殺人鬼になったのか、というお話。
かなり衝撃的な本でした。
こんな嫌な気持ちにさせられる小説がかつてあったでしょうか?
過酷な環境の幼少期、計算高く陰湿な藤子の心理描写。
繊細で不思議と共感できることもあったのでそれもなんか嫌でした。
見事に堕ちていく人生、どうして悪い方悪い方を選択するのか?と歯がゆくイライラ . . . 本文を読む
不倫にちょっとサスペンスを絡めたお話ですね。
幸せな家庭を持ちながらもミステリアスな派遣社員と不倫に落ちていく主人公のお話。
映画で観てちょっとピンと来なかったので原作を読んでみました。
キャスティングはコレで正解なのか?ってのを知りたかったのです。
僕は浮気より不倫をするタイプだと思うので主人公の気持ち心理状態は生々しく良くわかりました。
不倫にはまっていく心理描写や情景描写は . . . 本文を読む
密室に向かって撃て を読んだ。
コメディサスペンスの東川篤哉の烏賊川市シリーズ第2作目です。
警察のミスで密造拳銃が何者かに奪われ烏賊川市で銃を使った連続犯罪が起きる。
切り立った崖に立つお金持ちのお屋敷に招かれた鵜飼と戸村は偶然そんな事件に巻き込まれ謎解きをする。
事件を担当する砂川警部と志木刑事、鵜飼の大家の二宮朱美などのお馴染みの面々がドタバタ劇を繰り広げます。
事件その . . . 本文を読む
11文字の殺人 を読んだ。
東野圭吾のサスペンス小説です。
無人島より殺意を込めて
というメッセージと共に過去に起きた海難事故の関係者が次々と殺されて行くお話です。
主人公の女流推理小説家は、付き合いの浅い自分の恋人が殺された事からその事故を知り真相を暴いていく。
ってお話です。
ごくごく一般的な連続殺人事件的なサスペンスです。
珍しく女性が主人公でした。
よくもま . . . 本文を読む
八日目の蝉 を読んだ。
映画が面白かったので原作も読んでみようと思い読みました。
映画と大きく違わずとても切な面白かったです。
映画は過去と現在を同時進行的に描いてましたが原作は過去の章と現在の章に分かれて語られてました。
個人的には映画の方が冒頭とラストのインパクトが強く、印象的でした。
女性作家の小説は女性主役で女性目線で描かれるので女性が読んだらきっともっとぐっと来るの . . . 本文を読む
密室の鍵貸します を読んだ。
東川篤哉作品です。
ユーモアサスペンスと呼ばれる新たなジャンルのようで。
いやいやかなりユーモラスで面白かったです。
・このような説明は保険の規約くらい読者を眠くするだろう、
・残りのページ数から推察してもう殺人事件は起こらないと読者は思っているだろう、その通り
・読者に忘れられてるといけないのでもう一度この人物を説明しよう
みたいな奇を衒った文体、 . . . 本文を読む
ラッシュライフ を読んだ。
5つのストーリーに5人の主人公の王道群像劇でした。
・大金持ちに買収された女画家
・紳士的な空き巣
・不倫相手と共にお互いの配偶者を殺そうと企む精神科医
・新興宗教の教祖に心酔しそれを殺してみようと先輩に誘われる男
・何十社も面接に落ち続けてとことん人生を絶望しているリストラされた中年
群像劇好きの僕としてはこの手のお話は大好きです。
実は少しず . . . 本文を読む
ブルータスの心臓を読んだ。
純粋なサスペンスといった感じで非常に引き込まれました。
登場人物と同じくらい、え?どうして??と謎が気になって仕方なかったです。
死体をリレーして完全犯罪を完成させようとする同じ目的を持つ男達。
しかしいきなりその完璧な計画は崩れる。
完璧な計画で、読みながら「これならいけるね」と思っていたのですが、かなり衝撃的な崩壊の仕方をするので
登場人物も多 . . . 本文を読む
芥川龍之介の短編です。
とある眠れない夜、何となく読んでみました。
まるで予備知識も無くDS文学全集の中で何となく選んで読んだのですが、なかなか僕には衝撃的でした。
読んでて相当意味不明といいますか、通常の物語を漠然と期待して心構えしてしまうので、それとは相当かけ離れたものだと気づきます。
読んでいるうちに何とも衝撃的な断片が多々出てきます。
そもそも冒頭の手紙のようなメッセージが妙に . . . 本文を読む