いい言葉は思いつくのだけれど
僕は酔っ払っていたから
全て忘れてしまう
素敵なメロディを思いついても眠れば忘れてしまう
精神の海の底で熟成されて
石油のように
そいつらがいつか溢れ出てきてくれればいい . . . 本文を読む
太陽の熱と光の余韻が ずっと遠くに去った頃
今日まで生きてきた間に沢山罪を犯している。
誰にも言った事の無い小さな罪もある。
自分自身も忘れてしまっている罪や、知らずに犯している罪とか。
誰にでもきっとあるはずの罪。
肝心なのは罪悪感。
罪悪感を感じない者にとっては、一見の悪事も罪にはならないのかもしれないが、僕は色々と罪悪感を感じている。
少し早足でそれらの罪から逃げてきているのだが、い . . . 本文を読む
僕の背丈ほどの夜になる
一月あまり、酒を飲まない日が無かった。
休肝日とやらが無いといけないとテレビで聞いたことがあった。
なので最近は飲まない事にチャレンジしていたのだが、習慣になってしまうとなかなか抜けられない。
やっと昨日酒を飲まずに眠る事が出来た。
やはり面白くない。
酒を飲めない人間だったのに、飲んだくれの体質に変わったのは必然だった気がしてくる。 . . . 本文を読む
ただロックに酒が必要だったから
最近はお酒を飲まない日が無い。
一度飲みだすとかなり飲んでしまう。
大抵記憶が無くなり気絶するように眠る。
昔は酒が飲めなかったのだが、何時しかすっかりのん兵衛になっている。
酒が人生に彩りをくれる。
酒が飲めてよかった。
お笑いのビデオを観ながら飲む。
部屋を暗くして音楽だけかけながら外を観ながら飲む。
気付くと朝4時くらいまで飲んでしまったりする事もあ . . . 本文を読む
誰が覚えているわけでもないけれど
月1回程度、クライアントの会社のフットサルに参加させてもらっている。
本日も行ってきた。
大きな会社の人達が仕事の外で集まっているのでテンションは高く、一人別者の僕は馴染めない転校生のように端っこで静かにたたずんでいる。
何か良く分からないお約束フレーズとかで爆笑していたりして、僕は一体そんな時どんな顔をしていたら良いかわからない。
それでも週の半ばに、都 . . . 本文を読む
この道は帰り道
最近は休日の過ごし方が分からないので
バイクでちょっと遠くの映画館まで行く。
バイクで良かった。
映画を観る趣味が無かったら僕の外出はかなり減っていたことだろう。
一人でららぽーとに買い物に行ったりもする。
家族連れやカップルを見ると、何とも惨めな気分になったりもする。
夜のバイクは最高だ。 . . . 本文を読む
病で苦しむ人の映像を見せられると胸が痛んで仕方ない。
しかし生きたくない人間が生かされる苦しみもなかなか辛い。
なかなか見た目では伝わりにくいのだが。
死ぬという選択肢が残されている分マシなのであろうか。
でもそれはあまりいいようには解釈してもらえのでそれもまた悲しいものだ。
ふと夜更けに孤独が爆発する。 . . . 本文を読む
秋になると夜の気候が絶妙で何時にも増して寝つきが悪い。
というか夜中に起きている事の気分が良すぎて眠れない。
音楽をふと止めてみると虫たちが美しく鳴く音色が僕の部屋の中で反響する。
心が妙にかき乱されて
布団に包まり声にならない声の奇声を放つ。
一体何の感情なのか
さっぱり分からないのだが爆発しそうだ。
走り出したくて仕方の無い気分だ。
かれこれ15年くらいはそんな感情を内に秘めたまま . . . 本文を読む
今日は朝から学生さんが沢山復活していた。
僕の家の周りは非常に学校が多い。
4、5校くらいあるので会社に行くまでに非常に多くの学生さんとすれ違う。
夏休み中は学生さんが居ないので朝の道もスイスイなのだが
夏休みが終わると混み混みである。
彼らはきっと真新しい日々を過ごすのだろうが
僕はマンネリしている。
高校の頃は夏休みは決まって金髪にしていた
一度そのまま始業式に行ったら怒られたというか . . . 本文を読む
一眼レフのカメラを買って
それでそいつを首から下げて
一人旅にでも出掛けようかな
九州か沖縄か、外国ならオーストラリアかグアムあたり
なるべく暖かいところがいい
なるべく日本人がいないところがいい
心はアウトプットばかりでインプットが無い
涸れてしまいそうだ
だから
そんな事を考えている。 . . . 本文を読む
今日は休日、恵比寿のタワーカフェでROCOのインストアライブがあるというのでブラリと行ってきた。
僕はCDを沢山持っていますが、ROCOは、ここ1年ほどで最も聞いたアーティストだと思います。なんともキュートで、優しくて、ハッピーで、心の清い歌を聞かせてくれますね。ジャズなサウンドもとてもセンスの良い感じです。
会場は狭くて落ち着いた感じの、なかなかいい場所でした。早めに着いたらガラガラだったの . . . 本文を読む
忙しかった一週間の終り、気の緩みから帰りの電車で寝過ごしてしまった。
予定外に降りた駅は、ひとっこ一人居なくて、虫の声以外は何も聞こえてこない。
僕はそれが好きで、とても嬉しくなった。
秋虫達がリンリンと言う。
すっかり貸し切りの駅だ。
しばらくすると踏み切りが遠くの方でカンカンと鳴り始め、静寂を切り裂きながら快速の電車が過ぎて行った。
ひときわ明るい光の箱は沢山の人間を軽々と連れ去った。
やが . . . 本文を読む
何と無く過ごしやすい雨の降る日に
何と無く街を歩いてみるのだが
幸福は今日も不在だ
良かった思い出ばかりが
頭に張り付いて離れないせいで
幸福は今日も不在のままだ
普遍の存在を根拠も無く信じてきたせいで
僕は今、無理やり上げられたリングの上でサンドバッグみたいにボコボコ叩かれている
痛みとは結局のところ避けることなんてできず
ただただ慣れていくしか無いのだと
そう実感する
愛やお金で幸福に為 . . . 本文を読む
たまたま朝と呼ばれるモノがあったから、僕はそいつを迎え入れ、眠る事をやめる。
なんとも偶然だが毎日そうしている。
それはとても奇妙だ。
後は自然と、日常と言うありふれた流れに乗っかって、働き、飯を食ったりする。
それは激流や清流である。
そして夜と呼ばれるモノに出会う。
24時間を、特にそう希望したわけでは無いのだが、仕組みがそうだから仕方が無い。
できれば逆らったりしてみたいものだが、お金と言う . . . 本文を読む
ふと空を見ると、雲、太陽、それは遠くだ。
夜空ならなおさら遠くだし、過去の風景も見れる。
1億5000万光年の果てには宇宙の始まりが見える。
そこは漆黒の世界だ。
長い時間を越えて、遠い星の光が僕の中へ差し込んで来る。
僕の図り知れない大きくも小さな世界の、その小さな一角で、太陽系すら越えることはなく僕は一生を過ごす。
そこに存在を確認しているのが僕だ。
僕とはつまり、皮膚を境界にその内側だ。 . . . 本文を読む