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闇の子供たち

2010年07月29日 | 映画
闇の子供たち を観た。

タイの子供の臓器売買、売春。
値札の付いた命、というとっても深刻な映画です。


(お話)
日本新聞社バンコク支局の記者南部浩行(江口洋介)はタイの子供の臓器売買のネタを追っていた。
事情通のタイ人に情報を聞く。
それはタイの子供は生きたまま臓器をえぐり取られ、日本などに売られているという衝撃的な内容だった。
東京の本社にその内容を伝え危険と知りながらもそのネタを追うことを決心する南部。

一方日本で福祉の勉強をしていた音羽恵子(宮崎あおい)はタイの福祉センターに到着し、タイの貧しい子供たちのために出来ることは無いか?と正義感にかられていた。
女性所長のナパポーンに連れられタイのスラム街を訪れる。
最近学校に来ないアランヤーという女の子を探すために。
音羽はスラム街を観て考えてしまう。

そして福祉センターに取材に来た南部から臓器売買の衝撃的な話を聞かされる。

そしてアランヤーはマフィアに売られチェンライという街で売春宿で暮らしていた。
数人の幼い子供たちは牢獄に監禁され、外国人観光客に買われ犯されたり、クスリを射たれたり、子供同士でやらされているのを観察されたりと相当過激な行為を強要される。
そして病気になるとゴミ袋に入れられ捨てられる。

音羽やナパポーンはその事実を知って子供たちを助けたいと強く思う。
そして恵子はタイ人の臓器を買う日本人にも憎しみを抱く。

日本に戻った南部と音羽は臓器を買う日本人家族の説得に向かう。
病気で余命短い子供を持つ梶川克仁(佐藤浩市)。
感情的に叫ぶ音羽、あなたがたのせいでタイの子供が殺されると。
そのせいで交渉は決裂。

再びタイに戻った二人。
音羽は仲間たちと売春宿からアランヤーを助けようとするがマフィアに脅される。

南部はタイ警察に捕まっていたフリーカメラマンの与田博明(妻夫木聡)を仲間に加え、臓器売買の決定的な瞬間を抑え世の中に伝えようとする。


(評価)
とっても嫌な気持ちにさせられる映画ですね。
フィクションらしいですけどあまりに生々しいです。
アジアの子供はこんなんなんだ、と刷り込まれてしまいます。

タイでは反感を買ったらしく上映出来なかったそうです。

ラストが説明不足で、なんで?って感じになりました。

なかなか力と魂のこもった作品だったと思います。

江口洋介にしては珍しい二面性を持った役でした。

宮崎あおいは相変わらず演技上手ですけど少々演出が大袈裟に感じました。

妻夫木聡はあまり目立って無かったのでなんだか勿体無い使い方でした。

そんなわけで6点です。

ハリウッドなど世界に出してもいいようなクオリティと内容だったと思います。

嫌な気持ちにさせられました。


(ネタバレ)
音羽に協力していた仲間がマフィアに撃ち殺されてしまう。

しかし音羽は執念でゴミ収集車を見張り、捨てられたアランヤーを遂に見つけ助けだす。

梶川家族が手術の為タイに到着する。
南部は与田と共に手術が行われる。病院にかけ合うが臓器売買される子供が

ナパポーンの演説中に音羽の協力者に裏切り者が居て警察とマフィアで撃ち合いが始まる。

出来る事を諦めないと数人の子供を連れて逃げる音羽。
子供にすがられ絶叫する南部。
南部は過去にタイの子供を買っていた。

数日後与田が南部の家を尋ねると南部は自殺していた。



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