メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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予告犯

2015年06月22日 | 映画
予告犯 を観た。

事件は唐突に始まった。Tシャツ姿に新聞紙の頭巾を被り、ネット上に現れた“シンブンシ”と名乗る「彼」は、法では裁かれず、見過ごされがちな罪を犯した者たちを暴露。
そして「彼」なりの制裁を加えていく。
集団食中毒を起こした食品加工会社に対し、「食い物の扱いも知らないこいつらに、俺がきっちり火を通してやる」と予告。
すると食品加工会社で火災が発生した。
ネット犯罪を取り締まる、警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)は、この謎の予告犯=“シンブンシ”の捜査に乗り出す。
捜査を続ける吉野はシンブンシが単独犯ではなく、複数犯であることに気付く。
それでも「彼ら」は吉野をあざ笑うかのように、予告と制裁を繰り返していく。
そして予告配信現場に残される“ネルソン・カトー・リカルテ”という謎の文字。
巷には「彼ら」を神と崇める模倣犯も出現し、マスコミの報道は過熱。遂には政治家殺害予告にまで至り、社会現象へと発展していく。
果たして「彼ら」をこの凶行に駆り立てた真の目的とは?
吉野は「彼ら」の知られざる過去に事件解決の糸口を見出すのだが・・・。
ネット社会を震撼させる衝撃の結末とは一体?

って話。


僕の好みな中村義洋監督作品です。

ネット上で新聞紙を被った男が社会悪の人間への報復を予告してそれを実行する設定です。
それを女刑事が追うお話です。

生田斗真、鈴木亮平、荒川良々、
で中村作品に絶対に出ているんじゃないか?な濱田岳はもちろん出ています。

生田斗真は相変わらずハンサムですが、クールでクレバーで不思議なリーダーシップがあって。
なんとも難しめのキャラ設定だったと思いますが見事にこなしていました。

鈴木亮平はすっかり実力派の先頭に来てますが、今作も素晴らしい。
ちょっとワイルドな関西人役でしたが、上手でした。

荒川良々は相変わらずの荒川良々でした。
なので存在自体いい感じでした。

濱田岳は得意な感じの非常に内向的で内気な青年役。
こういう役をやらせたらピカイチですね。

追う女刑事役は戸田恵梨香です。
最近密かに演技派として目覚めてきてますね。
中谷美紀みたいなポジションになりそうな予感です。

ここまで若手の実力派を5人も揃えればそれは高品質になります。
中村義洋だからこそ、ここまで実力派も集まるんでしょう。

監督のネームバリューの大事さを思い知らされる作品でもありました。
物語展開もスマートで見易くて大変素晴らしかったです。

僕が非常に切なくなってしまう白夜行的な要素もあって良かったです。
世間的に無関係に見える4人は深い絆で結ばれていて、
それがかなり悲しい絆で。
かなり悲壮感を持って活動をしていました。
かなり切ないタイプのヤツです。

この手の切なさを作り出せる才能は素晴らしいです。
もう不器用な優しさに満ち満ちていて泣きそうになってしまいました。
ラストはただただ悲しいしです。

終盤の海辺のシーンは素敵で切なかったです。
この手の雰囲気、たまらなくなってしまいます。
で、美しすぎる物語の締め方。
実に見事でした。


そんなわけで8点です。


ちょっと原作も気になってます。
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