容疑者Xの献身を観た。
僕の好きな東野圭吾の同名小説が原作の映画です。
世捨て人の様な暮らしをしている天才数学者と華やかに大学助教授をやっている天才物理学者の対決です。
物理と数学が好きな僕には非常に入り易い内容です。
因みに小説は映画を観た後読みました。
実におもしろいストーリーです。
数学の天才石神(堤真一)はその天才頭脳を世に活かすことなくしがない高校教師をやっている。
何よりも論理的思考を優先し、みすぼらしく感情もまるで表に出さない。
彼の住むアパートの隣の部屋には彼が密かに思いを寄せる花岡靖子(松雪泰子)とその娘美里が住んでいる。
石神は毎朝川原のホームレス街を通り抜け靖子の働く弁当屋で弁当を買って高校へ向かうのが日課となっていた。
ある夜靖子の元に仕事もしないDVな元夫富樫慎二が現れ復縁を迫る。
靖子の人生はこの男から逃げてばかりの人生だった。
あまりの横柄な態度に積もり積もったものが爆発した美里は、鈍器でその後頭部を叩く。
逆上した慎二は美里を殴る蹴る、止めに入った靖子も殴る蹴る。
殺されると思った靖子は思わず炬燵のコードで慎二の首を絞める、そこに美里も加勢して二人で何とか慎二を殺す。
突発的に思わず殺してしまった死体を前に呆然とする二人。
しかし二人ともこんな奴のせいで人生をふいにするのも辛く、警察に連絡しようか迷う。
隣でその凄い音や声を聞いていた石神はいつも道りの無表情で隣を訪ねる。
非常に頭がいいので出てきた靖子の様子で大体の察しがつく。
そして石神はそのもの凄い頭脳を駆使して普段ほとんど交流の無い二人の犯罪を隠蔽しようとする。
ある日河川敷で顔を潰され手足の指紋を焼かれた全裸の富樫慎二の絞殺体が見つかる。
そこから警察は石神の作戦に見事はまって行く。
富樫慎二が事件直前に靖子を探していた事から靖子は有力な容疑者となる。
捜査担当の草薙俊平(北村一樹)と内海薫(柴崎コウ)は靖子の部屋に聞き込みに行ったついでにお隣の石神にも聞き込みをする。
石神が帝都大学出身と知る。
二人はいつも通り友人の帝都大学助教授、湯川学(福山雅治)に事件の相談に行く。
その際石神の存在を伝える。
湯川は天才の石神がそんな所にいたのかと喜ぶ。
そして二人は久々の再会を果たす。
湯川は小さな事をきっかけに石神を疑うようになる。
そんな事をきっかけに二人は数学の理論になぞらえ、絶対に解けない問題を作ろうとするのと、その問題を解くのとではどちらが難しいかと言うテーマに挑む。
(ネタバレ)
石神は靖子達に嘘はつかなくていいから聞かれた事をありのままに答えろと指示をしておいた。
死亡推定時刻のアリバイを崩そうとする警察と、石神の指示通り淡々と答える靖子と美里。
調べれば調べる程アリバイは完璧な物だった。
湯川も独自に捜査をし、謎はさっぱりわからないがとても頭のいい人間が捜査をかく乱していると確信する。
靖子を見たときの石神の一瞬の表情の変化を見抜き、石神は靖子に恋をしていてなにか犯罪の手助けをしたと思う。
そして石神も湯川にはいずれ気付かれると悟る。
二人は険しい雪山登山に行き、お互いの態度を確認する。
それからしばらくして石神は完璧な準備をして靖子のストーカーのフリをして、靖子に付きまとう男を殺したと自首する。
アリバイも無く凶器も部屋から見つかり、ストーカー行為をしていた証拠もあり全ての証拠が疑う余地なく石神が犯人であることを示していた。
しかし湯川は石神が組み立てた全てのトリックを見抜く。
(完全にネタバレ、観てない人は読まないで)
川原で発見された死体は富樫慎二ではなく孤独なホームレスで、その死体を富樫に思わせる為の緻密なトリックを組んでいた。
実際警察はDNA鑑定までしてその遺体を富樫と思い、靖子達もそう思っていた。
事件と靖子達を切り離して嘘をつかせないようにしてしまえば、精神的に脆い彼女達も警察の聞き込みをやり過ごせると計算した。
また自分も実際に人を殺してしまう事で自首したときの取調べに真正面から挑めると計算していた。
石神が殺人を犯した時間帯には警察がいかにもトリックと思いたくなるようなトリックでは無い事実のアリバイを二人に用意していた。
警察はどこまでもアリバイトリックと思いその盲点をしきりに探していたが、実際はしたいすり替えのトリックだった。
石神の計画は完璧だった。
今更警察も捜査のやり直しも出来ないし、証拠も無い。
しかしそれを湯川から聞いた靖子が耐えられず自首してしまう。
「石神はあなた達二人を幸せにする為に、殺人まで犯し守ろうとした。」と聞かされた。
石神は人生に絶望し自殺する寸前に引越しの挨拶に来た親子にその命を救われ、それ以降もその親子の純粋な生活の息吹を感じ幸せを感じていたから、これは人助けではなく、恩返しと考えていた。
もうすぐ搬送される所で靖子が泣きながら駆けつけ「私も償う」と泣き叫んでしまう。
あらゆる感情が弾けて無感情だった石神がそこで泣き叫ぶ。
(感想)
とにかく堤真一の演技が素晴らしかった。
2時間以上クールなキャラで引っ張られたからラストの演技は響きました。
松雪泰子も上手かった。
福山雅治はもう逆にみっちーの真似をしているように思えました。
結構原作に忠実で雰囲気も展開も良く、これ系ではかなり完成度高かったと思います。
柴崎コウや雪山登山と映画オリジナルも見事に調和してました。
数学や物理好きな人は入り易いと思います。
数学や物理が嫌いな人はアホだと思います。
そんなわけで8点。
実におもしろい。
僕の好きな東野圭吾の同名小説が原作の映画です。
世捨て人の様な暮らしをしている天才数学者と華やかに大学助教授をやっている天才物理学者の対決です。
物理と数学が好きな僕には非常に入り易い内容です。
因みに小説は映画を観た後読みました。
実におもしろいストーリーです。
数学の天才石神(堤真一)はその天才頭脳を世に活かすことなくしがない高校教師をやっている。
何よりも論理的思考を優先し、みすぼらしく感情もまるで表に出さない。
彼の住むアパートの隣の部屋には彼が密かに思いを寄せる花岡靖子(松雪泰子)とその娘美里が住んでいる。
石神は毎朝川原のホームレス街を通り抜け靖子の働く弁当屋で弁当を買って高校へ向かうのが日課となっていた。
ある夜靖子の元に仕事もしないDVな元夫富樫慎二が現れ復縁を迫る。
靖子の人生はこの男から逃げてばかりの人生だった。
あまりの横柄な態度に積もり積もったものが爆発した美里は、鈍器でその後頭部を叩く。
逆上した慎二は美里を殴る蹴る、止めに入った靖子も殴る蹴る。
殺されると思った靖子は思わず炬燵のコードで慎二の首を絞める、そこに美里も加勢して二人で何とか慎二を殺す。
突発的に思わず殺してしまった死体を前に呆然とする二人。
しかし二人ともこんな奴のせいで人生をふいにするのも辛く、警察に連絡しようか迷う。
隣でその凄い音や声を聞いていた石神はいつも道りの無表情で隣を訪ねる。
非常に頭がいいので出てきた靖子の様子で大体の察しがつく。
そして石神はそのもの凄い頭脳を駆使して普段ほとんど交流の無い二人の犯罪を隠蔽しようとする。
ある日河川敷で顔を潰され手足の指紋を焼かれた全裸の富樫慎二の絞殺体が見つかる。
そこから警察は石神の作戦に見事はまって行く。
富樫慎二が事件直前に靖子を探していた事から靖子は有力な容疑者となる。
捜査担当の草薙俊平(北村一樹)と内海薫(柴崎コウ)は靖子の部屋に聞き込みに行ったついでにお隣の石神にも聞き込みをする。
石神が帝都大学出身と知る。
二人はいつも通り友人の帝都大学助教授、湯川学(福山雅治)に事件の相談に行く。
その際石神の存在を伝える。
湯川は天才の石神がそんな所にいたのかと喜ぶ。
そして二人は久々の再会を果たす。
湯川は小さな事をきっかけに石神を疑うようになる。
そんな事をきっかけに二人は数学の理論になぞらえ、絶対に解けない問題を作ろうとするのと、その問題を解くのとではどちらが難しいかと言うテーマに挑む。
(ネタバレ)
石神は靖子達に嘘はつかなくていいから聞かれた事をありのままに答えろと指示をしておいた。
死亡推定時刻のアリバイを崩そうとする警察と、石神の指示通り淡々と答える靖子と美里。
調べれば調べる程アリバイは完璧な物だった。
湯川も独自に捜査をし、謎はさっぱりわからないがとても頭のいい人間が捜査をかく乱していると確信する。
靖子を見たときの石神の一瞬の表情の変化を見抜き、石神は靖子に恋をしていてなにか犯罪の手助けをしたと思う。
そして石神も湯川にはいずれ気付かれると悟る。
二人は険しい雪山登山に行き、お互いの態度を確認する。
それからしばらくして石神は完璧な準備をして靖子のストーカーのフリをして、靖子に付きまとう男を殺したと自首する。
アリバイも無く凶器も部屋から見つかり、ストーカー行為をしていた証拠もあり全ての証拠が疑う余地なく石神が犯人であることを示していた。
しかし湯川は石神が組み立てた全てのトリックを見抜く。
(完全にネタバレ、観てない人は読まないで)
川原で発見された死体は富樫慎二ではなく孤独なホームレスで、その死体を富樫に思わせる為の緻密なトリックを組んでいた。
実際警察はDNA鑑定までしてその遺体を富樫と思い、靖子達もそう思っていた。
事件と靖子達を切り離して嘘をつかせないようにしてしまえば、精神的に脆い彼女達も警察の聞き込みをやり過ごせると計算した。
また自分も実際に人を殺してしまう事で自首したときの取調べに真正面から挑めると計算していた。
石神が殺人を犯した時間帯には警察がいかにもトリックと思いたくなるようなトリックでは無い事実のアリバイを二人に用意していた。
警察はどこまでもアリバイトリックと思いその盲点をしきりに探していたが、実際はしたいすり替えのトリックだった。
石神の計画は完璧だった。
今更警察も捜査のやり直しも出来ないし、証拠も無い。
しかしそれを湯川から聞いた靖子が耐えられず自首してしまう。
「石神はあなた達二人を幸せにする為に、殺人まで犯し守ろうとした。」と聞かされた。
石神は人生に絶望し自殺する寸前に引越しの挨拶に来た親子にその命を救われ、それ以降もその親子の純粋な生活の息吹を感じ幸せを感じていたから、これは人助けではなく、恩返しと考えていた。
もうすぐ搬送される所で靖子が泣きながら駆けつけ「私も償う」と泣き叫んでしまう。
あらゆる感情が弾けて無感情だった石神がそこで泣き叫ぶ。
(感想)
とにかく堤真一の演技が素晴らしかった。
2時間以上クールなキャラで引っ張られたからラストの演技は響きました。
松雪泰子も上手かった。
福山雅治はもう逆にみっちーの真似をしているように思えました。
結構原作に忠実で雰囲気も展開も良く、これ系ではかなり完成度高かったと思います。
柴崎コウや雪山登山と映画オリジナルも見事に調和してました。
数学や物理好きな人は入り易いと思います。
数学や物理が嫌いな人はアホだと思います。
そんなわけで8点。
実におもしろい。