メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

知らな過ぎることのサイズ

2010年12月08日 | ボクヲサガシテル
幼い頃
電車の窓から外を観ていてどこまでも流れていく景色に不安になった
下の方を見ると敷石なんて横縞模様で過ぎていく
自分はスピードの中にいる

こんな猛スピードで進んだら世界の行き止まりまで行ってしまうと思った
しかし実際地球儀で見れば見つからない程の小さな移動だった

とても世界のサイズを想像出来なかった
一体この世界はどこまで続いているのだろうか?
空の果ての果てはどこにあるのだろうか?

宇宙の行き止まりを必死に想像していた
なんとなく透明の壁があってぼんやりと光を放っていた

しかし壁があったらやっぱりその向こうがあるって事で
世界は続いてしまう

身近に存在する物理的な存在のボリューム感もさっぱりつかめなかった
野菜や果物のサイズは誰が決めたのだろうか?
一体世の中には何匹虫が居るのだろうか?魚や鳥や動物も今頃どこで何をしてるのだろうか?

鉱物も何種類あってなんで今のサイズに落ち着いたのだろうか?

知らなすぎて気持ち悪くて全然眠れない子供だった

やがて成長して思春期も過ごして好奇心も育てた
本や映画や音楽を人一倍好んだ
全ての本を読みたい
映画を観たい
音楽を聞きたい

近所に大きなCD屋が出来て喜ぶ反面困惑する
全てのCDを手に入れるのに幾らかかるのだろうか?
お金持ちになって沢山の時間も手に入れないとだめだ

完璧主義というものかも知れない
少しでも欠けてしまうことが気持ち悪くてたまらない

とにかく憧ればかり育ってしまい年々現実との差が広がってしまった
それはやがて絶望に変わる

色々見切りをつけて諦めると大人だと評価される

過去からは逃げられないので色々思い出せば眠れない

もう育ちはしないが憧れは捨てないように努力する

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