メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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ラブリーボーン

2010年02月11日 | 映画
ラブリーボーン を観た。

ロード・オブ・ザ・リング、キング・コングのピーター・ジャクソン監督の作品です。
今回はいつもと変わり人間ドラマを全面に押し出したような映画でした。

私は14歳で殺されたけど天国に行く前にやることがある、って映画です。

(お話)
スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)は普通の14歳の女の子。
誕生日に貰ったカメラが宝物で将来は動物カメラマンになりたい夢を持っていた。
弟バックリーのピンチを妹リンジー(ローズ・マクアイヴァー)に知らされ車を運転して弟を病院まで運んで助けたりする良き姉。
おばあちゃんのリン(スーザン・サランドン)と仲良しで片想いのレイ(リース・リッチー)の話をする。

父親ジャック(マーク・ウォールバーグ)とアビゲイル(レイチェル・ワイズ)は仲良しで子どもたちにも優しい。

幸せな一家で自分たちと不幸は無縁だと思っていた・・・あの日までは。


(ネタバレ)
幸福にも学校でレイに声をかけられ告白されデートに誘われる、レイはこっそりとスージーの本に自作の詩を挟む。
浮かれたスージーは帰り道のトウモロコシ畑で近所に住むあまり面識のないジョージ・ハーヴイ(スタンリー・トゥッチ)に声をかけられ秘密基地を見せてやると言われついて行ってしまう。
そしてそこでハーヴイは本性を現しスージーは逃げ出す。
しかし誰もスージーに気づかない。

孤独で霊感の強い変わり者の同級生のルースだけがスージーの存在を感じる。

家族は帰りの遅いスージーを心配して捜索願を出す。
居ても立ってもいられないジャックは街へスージーを探しに行く。
スージーはジャックを見つけるがジャックにはスージーが見えない。

スージーは謎の浴室で泥と血にまみれて脱ぎ捨てられた服と自分のアクセサリーを見つける。
浴槽にはハーヴイが浸かっている。
悲鳴をあげるスージー、自分が既に殺された事に気づく。
そして不思議な世界へと迷い込む。
そこで謎の少女に出会いここが地上と天国の間の世界だと聞かされる。

翌日、トウモロコシ畑でアビゲイルがプレゼントした毛糸の帽子が血まみれで見つかる。
スージーは殺されたと諦めるアビゲイル。

刑事のレンはサーモン夫妻に親身に対応する。

ジャックはスージーに受け継ごうと思っていた趣味のボトルシップを壊す。
そんな時ふと揺らめくロウソクの炎を見てスージーの霊の存在に気づく。
弟のバックリーもスージーにキスをされた、スージーが居ると言い出す。

家族は悲しみの日々を送りアビゲイルはスージーの死から目をそらし、ジャックは諦めない。
ジャックはリンを呼び一緒に暮らす事にする。
リンはスージー意外には嫌われ者だが、型破りな性格で家族の空気を少し明るくする。
しかしアビゲイルはスージーから目をそらし続け遂に家を出て遠く田舎の農園で働き始める。

リンジーには素敵な彼氏ができてファーストキスを交わす。
天国からそれを見ていたスージーは自分が出来なかったファーストキスを妹がしたのを見て嬉し涙を流す。
リンジーは密かに近所に住むハーヴイを疑いはじめていた。
ハーヴイは猟奇的な連続少女殺人鬼で、定期的に訪れる衝動を抑えられなくなった時殺人を犯す。
リンジーに疑われている事に気づき今度はリンジーをターゲットにしようと思い始める。

父親はスージーの残したフィルムを毎月1本ずつ現像していたが、最後の1本を現像したとき、そこに写り込んでいたハーヴイを見て疑いはじめる。
そしてハーヴイに会いに行き少し会話をして疑いを深めた時、枯れた花が一瞬色を取り戻す。
それは天国から願いを込めたスージーのささやかなメッセージ、それをみたジャックはハーヴイが犯人だと確信して詰め寄る。しかし警察には証拠が無いから無理と言われる。

スージーは謎の少女に過去は忘れろと言われるが出来ないといい、父親を使って犯人に復讐をしようとする。
トウモロコシ畑に若いカップルの行為を覗き見する趣味がある変態ハーヴイの後をつけるジャックだが間違えて、女に飛びついてしまい若者にバットでしこたま殴られ瀕死の重傷を負う。

天国ではスージーが成仏するためずっと避けていたハーヴイの本性を見る。
そして彼が犯した数々の犯罪を知る。
スージーが居た不思議な世界に居た少女達は皆ハーヴイの被害者達だった。
そしてみんな天国に向け歩きだすがスージーだけはまだやることがあると戻っていく。

密かに何かを決意していたリンジーはハーヴイが外出したのを見計らい、ハーヴイの家に忍び込む、そして必死に証拠を探し、寝室の床下からスージー殺害計画のノートとコレクションされていたスージーの髪の毛の束を見つける。
戻ってきたハーヴイに見つかるが間一髪逃げ切る。

家に帰りジャックに知らせようとするが偶然アビゲイルが帰って来ておりジャックと感動の再会をしていたためやめる。
しかし泥だらけのリンジーの姿を見て異変に気づいたリンにノートを渡す。

直ちに警察がハーヴイの家の捜索に向かうがハーヴイはスージーの遺体を入れた金庫を持って既に逃げていた。
そしてルースの家の前にある底が沼になっている大穴に金庫を落とそうとする。
ルースはスージーの死をきっかけにレイと付き合っていた。
霊感の強い彼女はその金庫を見て異変に気づく。
そしてスージーが現れ憑依する。
本来スージーは自分の金庫が落とされるのを防ぐ為に現世にやってきたスージーだが現れたレイを見てときめく。
そして生きている時にとても憧れていたけど出来なかったファーストキスの夢をそこで叶える。
スージーの遺体は永遠に見つかることが無いであろう大穴へ落とされる。

ハーヴイは別の街におり次のターゲットを探していたが、木からつららが落ちてきて足を滑らし崖から落ちて死ぬ。

スージーはめでたく成仏する。


(評価)
なかなかいい映画でした。
あまり情報を知らずに行ったのですが、自分の中で好感度高めのマーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドンなどの名優が出ていたので良かったです。
その辺の人たちは普通に上手いので映画自体は非常に引き締まっていました。

そしてなによりスージー役のシアーシャ・ローナン、めっちゃ可愛かったですね。
お人形さんのようでした。
この子が可愛かったから余計に犯人役のスタンリー・トゥッチが憎らしく見えました。

スタンリー・トゥッチもなかなか気持ちの悪い変態猟奇殺人犯を上手に演じてたと思います。

最初に殺されたって説明されてしまう手法なので、何処かでスージーが殺されてしまうって気持ちになって観る不思議な感じでした。
殺されるまでの時間、いやーな気分にさせられます。
基本コレ系は主人公はピンチに遭っても助かるので、死んでしまうパターンはある種斬新かもしれません。
ま、その後の天国での話なので当たり前ですが。

ボリューム感も良かったと思います。
幽霊的な映画ですが、幽霊のスージーに意志を伝える手段はなく、父親が娘を思う強い気持ちで何となく存在を感じられる程度ってのがいい具合です。
ほとんど思い通りには動かせません。

最後、犯人逮捕ではなくファーストキスを優先したのも何か良かったです。
切なかったです。

結局犯人にあまり罰が下されて無いのがちょっと残念でした。
もっと痛い目見せても良かったのに、と思いました。

そんなわけで6点です。

映画観たーって感じになります。

シアーシャ・ローナンが可愛かったのでそれが一番の満足です。
早く綺麗な大人になって欲しいです。



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