ソロモンの偽証 後篇・裁判 を観た。
男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。
生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。
人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは……。
って話。
成島出監督です。
宮部みゆき原作です。
前編が非常に面白かったのでもちろん後編も観に行きました。
いやぁ、前編からの流れを受けつつ更に見事な集結で非常に面白かったです。
魂揺さぶられました。
前編と同じ感想ですが、主人公たちは僕と全く同世代の設定です。
1990年代前半の中学生の描写のリアルさが相変わらず見事でした。
家具家電などの小道具や町並みや看板とか細部まで見事でした。
古過ぎない微妙な時期の再現って結構難しい気がしますね。
僕らより上の世代はあまり知らないですが、
僕らの下の世代の中学生ってもっと子供なイメージでこういうことしなそうなイメージがあります。
しかし何か僕らってこういうことするようなイデオロギー強めの世代だった気がします。
これくらいの思春期の子供は今ほど管理されてなかったし、
自主的に色んなことにチャレンジが可能だった気がします。
こういう裁判なんかも全然あり得た気がします。
我々世代がやり過ぎたせいで後の世代の規制が厳しくなったんじゃないか?
って思うほどそういう方向性は強かった気がします。
現に我々の行動が元で我々が現役の時代でも禁止になった大項目は幾つかありました。
ギリギリそっち側に間に合った世代な気がしていてラッキーな気持ちもあります。
そして、この映画で描かれるような”大人VS子供”の構図が明確だったのもあります。
だからそんなのど真ん中な僕は尾崎豊並に苦悩してこじらせまくってた気がします。
今は親戚の中高生見てもみんな大人受けし易い、いい子が多くて。
良くも悪くも変わったことは痛感します。
物語ですが、
子供たちだけでかなり本格的な裁判を実行しますが、
かなり予想外の展開に流れていきました。
その展開具合は実に見事でどんどん引き込まれました。
前編での大きな謎の一つ、
裁判のきっかけの一つは結構あっさりと解明してしまいます。
でもそれが中学生らしい感じもあって見事だと思いました。
それに関わる登場人物たちの未熟さもリアルで何だか感動すら覚えました。
この主人公を演じた藤野涼子役の藤野涼子さんはあまりに素晴らしかったです。
デビュー作ですが、大人びてて落ち着いてて、演技力も凄かったです。
表情だけでも演技が出来る本格派の女優さんの登場ですね。
他のキャストも素晴らしかったです。
中学生キャストをメインにここまで本格ミステリーってのが斬新で良かったです。
前編で自殺を考えていた主人公、
みんなにしっかり者と見られている主人公でも心がいかに傷ついていたか?
そういうのをみんなが内に秘めていたよな、と泣けてしまいました。
ここまでやらなければ、裁判をしなければ前に進む勇気を得られなかった!
的な発言に魂揺さぶられてしまいました。
我々の思春期はそれくらい、
ただ生きるだけでも複雑で難しかった事を思い出しました。
僕にはお笑いとロックがあったからかろうじてサバイバル出来た気がします。
そんな諸々のタイムスリップ感を味わえた名画でした。
何度も何度もジーンとしてしまいました。
そんなわけで9点です。
これは新たなジャンルを作ったくらいの今後一つの分岐点になりそうな映画ですね。
男子中学生・柏木卓也(望月歩)の転落死以降、殺人を告発する目撃者からの手紙、過熱報道、連鎖していく事件により学校は混乱していたが、大人たちは保身に走る一方だった。
生徒の一人・藤野涼子(藤野涼子)は自分たちで柏木卓也の死の真相を突き止めようと動きはじめ、学校内裁判が開廷される。
人間の底知れぬエゴや欲望、悪意が渦巻く中、少女が学校内裁判の果てに見たものとは……。
って話。
成島出監督です。
宮部みゆき原作です。
前編が非常に面白かったのでもちろん後編も観に行きました。
いやぁ、前編からの流れを受けつつ更に見事な集結で非常に面白かったです。
魂揺さぶられました。
前編と同じ感想ですが、主人公たちは僕と全く同世代の設定です。
1990年代前半の中学生の描写のリアルさが相変わらず見事でした。
家具家電などの小道具や町並みや看板とか細部まで見事でした。
古過ぎない微妙な時期の再現って結構難しい気がしますね。
僕らより上の世代はあまり知らないですが、
僕らの下の世代の中学生ってもっと子供なイメージでこういうことしなそうなイメージがあります。
しかし何か僕らってこういうことするようなイデオロギー強めの世代だった気がします。
これくらいの思春期の子供は今ほど管理されてなかったし、
自主的に色んなことにチャレンジが可能だった気がします。
こういう裁判なんかも全然あり得た気がします。
我々世代がやり過ぎたせいで後の世代の規制が厳しくなったんじゃないか?
って思うほどそういう方向性は強かった気がします。
現に我々の行動が元で我々が現役の時代でも禁止になった大項目は幾つかありました。
ギリギリそっち側に間に合った世代な気がしていてラッキーな気持ちもあります。
そして、この映画で描かれるような”大人VS子供”の構図が明確だったのもあります。
だからそんなのど真ん中な僕は尾崎豊並に苦悩してこじらせまくってた気がします。
今は親戚の中高生見てもみんな大人受けし易い、いい子が多くて。
良くも悪くも変わったことは痛感します。
物語ですが、
子供たちだけでかなり本格的な裁判を実行しますが、
かなり予想外の展開に流れていきました。
その展開具合は実に見事でどんどん引き込まれました。
前編での大きな謎の一つ、
裁判のきっかけの一つは結構あっさりと解明してしまいます。
でもそれが中学生らしい感じもあって見事だと思いました。
それに関わる登場人物たちの未熟さもリアルで何だか感動すら覚えました。
この主人公を演じた藤野涼子役の藤野涼子さんはあまりに素晴らしかったです。
デビュー作ですが、大人びてて落ち着いてて、演技力も凄かったです。
表情だけでも演技が出来る本格派の女優さんの登場ですね。
他のキャストも素晴らしかったです。
中学生キャストをメインにここまで本格ミステリーってのが斬新で良かったです。
前編で自殺を考えていた主人公、
みんなにしっかり者と見られている主人公でも心がいかに傷ついていたか?
そういうのをみんなが内に秘めていたよな、と泣けてしまいました。
ここまでやらなければ、裁判をしなければ前に進む勇気を得られなかった!
的な発言に魂揺さぶられてしまいました。
我々の思春期はそれくらい、
ただ生きるだけでも複雑で難しかった事を思い出しました。
僕にはお笑いとロックがあったからかろうじてサバイバル出来た気がします。
そんな諸々のタイムスリップ感を味わえた名画でした。
何度も何度もジーンとしてしまいました。
そんなわけで9点です。
これは新たなジャンルを作ったくらいの今後一つの分岐点になりそうな映画ですね。