メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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君が生きた証

2015年02月22日 | 映画
君が生きた証 を観た。

やり手の広告宣伝マンのサムは大きな契約をまとめ、祝杯をあげようと大学生の息子ジョシュを強引に呼び出した。
ところがジョシュは店に現れず、テレビに映し出されたのは大学で起きた銃乱射事件の速報ニュース。
ジョシュは帰らぬ人になってしまったのだ。
2年後。会社を辞めて荒んだボート暮らしを送るサムを、別れた妻が訪ねてくる。
「あの子の音楽好きはあなた譲りだから」と渡されたのは、生前にジョシュが書き溜めていた自作曲の歌詞とデモCD が詰まった箱。
曲を聴いたサムは、ジョシュが何を思い、何を感じて暮らしていたのかをまったく知らなかった自分に気づく。
ジョシュが遺したギターでジョシュの曲を爪弾くようになったサムは、場末のライブバーの飛び入りステージに参加する。
酔客の喧騒の中、唯一サムの演奏に反応したのは引っ込み思案なロック青年のクエンティンだった。
「あの曲はもっと多くの人に聴かせるべきだ」と力説する情熱に押し切られ、サムは親子ほど年の違うクエンティンとバンドを組むことに。
“ラダーレス”と名付けられたバンドは、サムが作者だと勘違いしたままジョシュの曲を次々とレパートリーに加え、人気を博してライブバーでレギュラーの座を射止める。
クエンティンとメンバーたちが有頂天になる一方で、サムもジョシュの死と向き合い、生きる喜びを取り戻していく。
そんなある日、“ラダーレス”に地元で開催されるロックフェスへの出演依頼が舞い込む。
メジャーデビューも夢じゃないと盛り上がるクエンティンとは裏腹に、「出演はしない」と断るサム。
実はジョシュの曲には、決して人前で演奏してはいけない理由があった……。

って話。


ケーシー・トゥウェンター監督脚本。

なんとも重いテーマな物語でした。
設定や物語は高評価に値するものだと思います。

きっと銃社会のアメリカではこういう事件は人々の心の傷になりやすいのでしょう。
銃乱射事件を題材にした映画は結構観てきた気がします。

父親の病み方が尋常じゃなくて観ててしんどかったですね。
死んだ息子の残した彼が一人で録音していた曲を聞いて自分の知らなかった息子を知るのはいい設定ですね。

僕も同じように一人篭って作曲してるのでこの手の気持ちはよくわかります。
僕みたいに籠って曲作ってる人間って遠からずこういう要素を持ってると思います。
生命以上の物を曲に込めたい!みたいな。
満足できる曲が作れたらもう思い残す事なんてないと本気で思えるくらい。
自分が死んだ後、それを誰かが受け止めてくれることは一つの完成体だと思います。

いわゆるハイセンス系な演出じゃないですが、
テーマがテーマなだけに、
そしてその点を真摯に描いていたので見応えはありました。

何より劇中の曲が僕好みで良かったですね。
ちゃんと籠って一人で作曲されたタイプの曲だったので。

バンドのシンプルな喜びにも満ちていたので良かったです。
ああ、バンドしたい!
って強く思わされる刺激の強い映画でした。


そんなわけで7点です。


サントラ欲しいですね。

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