メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

おと・な・り

2009年07月05日 | 映画
おと・な・り を観た。

麻生久美子が出ているので観ました。

お隣さんの生活音が筒抜けのアパートで暮らす野島聡(岡田准一)はお洒落なカメラマン。
高校時代からの親友のモデル、シンゴの写真集を撮った事で一躍売れっ子カメラマンの仲間入りをしていた。
しかし本当は風景写真を撮りたくてカナダに行きたがっている。

仕事でしんどくても隣に住むお姉さんの扉の音や、家電の音や、くしゃみや鼻歌やフランス語の練習の声を聞いて癒されている。

そのお隣さんの七緒(麻生久美子)はフラワーデザイナーを目指し花屋で働いている。
フランスへの留学を目前に控え、フラワーデザイナーの資格の試験勉強とフランス語の勉強に忙しい。

お隣さんのチェーンキーホルダーの音、コーヒーを挽く音、話し声に癒しを感じている。

二人はお互いの顔も知らず、そんな日々を送っていた。

二人共恋人が居ない30歳。


・・・羨ましい限りの設定です。



(ネタバレ)
聡はシンゴにカナダ行きを伝えていなかった為、人伝にそれを聞いたシンゴは映画の仕事を控えているのに姿をくらましてしまう。

社長の荒木はシンゴの映画の為聡のカナダ行きを半年遅らせろと引き止める。

そして部屋に戻ると茜と言う女がガサツに踏み込んできて、シンゴの彼女だと言う。
妊娠していると言う。
そしてシンゴはきっとここに帰ってくるからそれまでここに住むと言って住みついてしまう。

困る聡だが茜の強引さに負ける。

茜は毎日聡に料理を作ったり、勝手に部屋を綺麗にしたりする。


七緒は毎日通うコンビニの店員の氷室(岡田義徳)に突如熱烈な告白をされる。

戸惑う七緒だが、氷室の純真さに徐々に心を開いて行く。

七緒は無事フラワーデザイナーの試験に合格する。


酒に酔った聡は茜に、シンゴを待つなら怖がらないでシンゴの部屋で待てと怒鳴る。
翌日から茜はシンゴの部屋で暮らし始める。


氷室は実は売れない小説家で七緒はその題材にする為利用されていた。
それを知った七緒は氷室と絶交し、部屋で泣く。

その泣き声を聞いた聡は七緒がいつも歌っていた風を集めてを歌う。

それに呼応した七緒も歌いだし元気になる。

すると茜からシンゴが帰ってきたと連絡が来る。

実はシンゴは聡の動向は関係なく、父の家業を継ぐ為に実家に帰っていた。
そして芸能界を引退し、茜と共に家族を築く決心をしていた。

フランス行きを目前にした七緒はアパートを引き払い実家に引っ越す。

するとなんと聡から電話が来る。

恩師が引退するからそのお疲れ会の連絡網だった。
なんと二人は中学校の同窓生という奇遇。
でもお互いお隣さんとは気付かない。

そして二人はお疲れ会のパーティで出会い、お互いに一目惚れの様な感覚を抱く。

共に東京に暮していたという情報もあり気になる。

しかし距離が近づく事無くパーティは終わり、二人共再び東京へ。
(七緒はアパートの鍵を返しに)

何となくお隣が気になる聡はお隣さんが引っ越している事に気付く。
聡はお隣が七緒なんじゃないか?と思っている。

そしてシンゴと出かけて話して、カナダに行く事などを伝える。

一方七緒は行き着けの喫茶店に行きマスターにお別れを言う。

すると七緒がいつも眺めていた写真をプレゼントされる。
近所のアパートに住むカメラマンがくれたと。
そのアパートは私が住んでいたところです!となる。
裏には野島のサイン。

ようやくお隣さんが聡だと気付く。

しかし聡は留守。
何も無い部屋でボーっとしていると扉が開き、そこに聡が。
七緒のくしゃみを聞き、君だったのか・・・みたいに二人は微笑む。


エンドロールの前半映像はなく、その後の二人の暮らしの音、声。
二人共カナダ、フランスから戻ってきて同棲している音。


(評価)
なかなか素敵で羨ましいラブストーリーでした。

思い出っぽい質感の映像で僕の好きな映像でした。

始まりも終わりも、映像が無く音だけで、なかなか想像力を掻き立てるいい演出だったと思いました。

しかし設定的にはかなり無理があるというか、あんなお隣の声が聞こえる環境で自分が声出したら聞こえる事わかっているはずなのに、フランス語の練習したり、怒鳴ったり、鼻歌歌ったり。

そもそもお洒落な美男美女じゃなかったらかなり深刻なご近所トラブルの設定だと思います。

僕のアパートもお隣さんの音がそこそこ聞こえますが、扉にチリンチリン鳴らすオブジェなんか付けられたらキレますよ。

こんなに傍に居て、音や声を聞いているのに出会わないという歯がゆさの中、二人が同窓生という設定にはちょっとビックリと言うか萎えるというか・・・。

全体的にひたすら出会いそうで出会わない(付き合いそうで付き合わない)という80年代の月9みたいな流れでじれったかったです。

しかし麻生久美子は歳をとっても可愛いし、岡田君もかっこいいのでいい気分になりました。

映像もなんか洒落てて、あんなアパートに住みたい、あんな部屋にしたい、写真撮りたいって思わせる力はありました。

映画観た後影響受ける映画は好きなのです。

岡田義徳君がちょっと悪い役だったのが残念。

茜はかなりデリカシーなくて鬱陶しくて僕なら殴ると思いました。

そんなわけで7点。

当然麻生久美子をヒロインで使っているので高評価。
しかもぴったりな感じの役でした。


ぶっさんとうっちーが共演していたので嬉しかったです。








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