Jリーグ 2009 開幕戦 ジェフ対ガンバ

待ちに待ったJリーグの開幕がやってまいりました。

開幕戦はとりあえずアジアチャンピオンになったガンバを生で観ていないので、観てみようとフクアリにジェフ対ガンバを観に行きました。

数日前からの悪天候もこの日だけは快晴で、日向は少々暑いくらいで、絶好の開幕日和でした。
開幕戦という事もあり、チケット完売でほぼ満席。

でもフクアリはいつも通りで特に開幕的な大きなイベントはありませんでした。

前半の印象は互角、序盤は非常にコンパクトで千葉は前線から巻を中心にしたプレスがよく効いていた。

しかし前半20分辺りで相手選手に削られたガンバの加地が、一度は立ち上がるものの、自ら交代を申し出てチョ・ジェジンと交代。
この交代で、FWのルーカスが中盤に下がりトップ下の遠藤がボランチに下がりボランチの橋本が右サイドバックになった。
大幅なポジション修正にも関わらずガンバのサッカーはほとんど変わらなかった。

千葉がいくらプレスをかけようとも、ガンバの選手は技術が高くほとんどミスをせずボールを失わない。
中でも遠藤は卓越したボールコントロールで惚れ惚れする程華麗なボールさばきで90分間ほぼノーミスでパス回しの中心に居た。

先に千葉の深井がゴール前の絶好のこぼれ球からキーパーと1対1の場面を作ったが、シュートをポストに当ててしまいノーゴール。

そして39分にチョ・ジェジンとの素早いワンツーで抜け出したルーカスの折り返しをレアンドロが上手く流し込みガンバ先制。
結構余裕をもってパス回しをしていて、急にスピードアップしたガンバの攻めに完全に千葉の選手が置いてかれたような場面だった。

直後に巻がスルーパスのこぼれ球に完全に抜け出しキーパーと1対1になったが、慌ててもつれて転んでボールに乗って無理矢理打ったシュートは枠を外してしまい、かなり恥ずかしい場面になってしまった。

後半はもう完全にガンバペース。

序盤に千葉の深井が結構凄いドリブルで2人、3人とかわしシュートを打ち、それがブロックされたこぼれ球を巻が見事に叩き込みゴール！と思いきや何故かオフサイドの判定。
会場で見ていた限りではまるでオフサイドに見えなかった。
これで流れが決まってしまった感があるので、千葉にはかわいそうな判定だった。

その後セットプレーから明神、チョ・ジェジンが得点して０－３でガンバの勝利。

試合後の印象ではガンバ完勝。

ジェフはサッカーの上手な谷澤と工藤をそれぞれ中盤の左サイド、右サイドに配置したが、なかなかそこにまでボールが行かず、彼らにボールが行くころには既に囲まれている状態だった。
二人とも巻との連携もほとんど無かった。

また巻もパクの高さにほとんど勝てず苦しんだ。

谷澤、工藤以外にジェフの中盤以下には上手い選手が居ないので、簡単にボールロストしてしまう。

深井の突破に僅かな希望を感じたが、この日の戦術では厳しいように感じた。

ガンバはほぼ完璧な内容。
遠藤は既にワンランク上で、ルーカスと共に囲まれてもボールを奪われない。
その他の選手もパスとトラップが上手く、基本に忠実と言う感じ。
まず基礎の部分でミスが無いというのがとても素晴らしかった。
安田は抑えられ、ほとんど見せ場は無かったがミスも無かった。

控えの駒も強く、二川、佐々木が居なくてこの強さはなかなか脅威です。

ここ数年大敗が無かったマリノスの大敗がなかなかショック。

でも昇格組の両チームが大勝するというなかなかおもしろい開幕だった。