メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

存在感

2009年03月03日 | なんとなく書いてます
外は雪。
寒かったので晩飯は駅の近場の中華料理屋で食っていた。

しばらくすると一人の男が入ってきた。
ついていない事に、その人が入ってきたとき二人居た給仕さんは厨房の方へ入ってしまっていて誰もその人に気付かなかった。

恐らく気が小さいその人は、どうしたものかオロオロしていた。
少しずつ店の奥に入って、任意の席に座ろうか迷っているのがあからさまに伝わってきた。

しかし、勝手に座って構わないものであろうか?
でも誰も来ない。
やはり入り口で案内が来るのを待った方がよいのであろうか?
でも誰も来ない。

彼は意を決して厨房を覗き込み、店員達に自分の存在を認識させる作戦に出た。
恐らく決死の作戦実行だったであろう。

その作戦は成功し、彼は見事落ち着く場所に落ち着いたのであった。
そして暖かい料理を口にした。

外の雪は少し強まったようだった。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。