メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

ノルウェイの森

2010年12月24日 | 映画
ノルウェイの森 を観た。

村上春樹原作の有名小説が遂に映画化されたものです。
原作は昔読みかけて結局読み終えてなかったのでまず映画を観ることにしました。


(お話)

高校時代ワタナベ(松山ケンイチ)とキズキ(高良健吾)、キズキの幼なじみで恋人の直子(菊地凛子)はいつも3人一緒に過ごしていた。

ある日キズキは自殺する。

ワタナベは高校卒業後町を離れ東京の大学に進学する。

東京は学生運動の真っ只中。
ワタナベは一人の時は読書をし、先輩の永沢(玉山鉄二)とガールハントなどをして日々を送る。

ある日偶然直子と再開する。
二人はキズキの事にはふれずに散歩などをして過ごす。
やがて二人は恋人同士のようになる。

ワタナベの二十歳の誕生日に二人は結ばれる。
その時直子が処女だと知りキズキとの事を質問するワタナベ。
直子はパニックを起し、その日以来アパートも引き払いし音信不通になる。

その後大学で突然声をかけてきた小林緑(水原希子)と親しくなる。
緑には恋人が居るが自由人な感じでワタナベを振り回す。


(評価)
文学的なテイストの映画でした。

有名なヒット小説を映像化するのはとても難問だとは思いますがなかなかの出来だったのではないでしょうか。

みんなロボットのような、台詞を読んでいるような喋り方をしてました。
それが独特な空気感を作り出すいい要因になっていました。

登場人物達が特にヤマを作ること無くサラッと自殺していきます。
または自殺したと報告されます。

僕の中では評価が微妙な松山ケンイチですがこの映画ではとても良かったです。
原作を読んでいないのでなんとも言えませんが問題なくハマっていたのではないのでしょうか。

菊地凛子の熱演はなかなか素晴らしかったです。
きっと日本アカデミー賞候補になることでしょう。

水原希子は初めて観ましたが、綺麗で不思議なオーラが出ていて良かったです。

玉山鉄二と初音映莉子も美男美女で良かったです。
霧島れいかは実際に弾き語りしていたと思いますがなかなか素敵でした。

横顔のアップが多くて独特な映像のセンスを感じました。
大自然の中のひきの画も印象的でした。

人の生き死にと愛との深い絡みがよく出ていた素晴らしい映画でしいた。
ラストシーンが個人的にはとても好きです。


そんなわけで7点です。


是非とも、早めに原作を読まねばと思いました。


(ネタバレ)
直子に手紙を送り続けたワタナベ、ある日ようやく返事が来る。
直子は精神病患者が過ごす療養所に居た。

ワタナベは直子に会いに行き共に過ごす。
東京に戻り緑と過ごす。

緑は意味不明に不機嫌になり音信不通になる。

永沢は就職が決まり海外へ行くことに決まる。
他人を幸せにすることを考えない永沢、ワタナベは永沢の恋人ハツミ(初音映莉子)に永沢と別れるべきだとアドバイスする。
ハツミは数年後誰かと結婚して自殺する。

再び直子に会いに行くワタナベ。
少し良くなった直子とセックスしようとするが上手くいかない。
直子は自暴自棄のパニックになる。

ワタナベは深く直子を愛する、直子を見守ることが自分の人生の使命とし、緑とも親しくするがその使命を果たすまで付き合えないと言う。

その後直子と手紙のやり取りは続くが精神病を悪化させた直子は自殺する。

直子と共に暮らすための部屋まで用意してひたすら待っていたワタナベ。
深く悲しんだワタナベは一人断崖を旅してひたすら号泣する。

数日後戻ったワタナベはレイコと再開してレイコのリハビリの為のセックスをする。

そしてワタナベはようやく緑に一緒になろうと言う。

「何処にいるの?」と聞かれたワタナベ「何処だっけ?」と答えるワタナベ。
歳をとらない死者達と自分の距離はどんどん遠くなることを感じる。

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