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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル

2016年11月01日 | 映画
闇金ウシジマくん ザ・ファイナル
を観ました。


トゴ(10日で5割)という違法な高金利で金を貸し、返せない客をシビアに追い詰めるアウトローの金融屋・カウカウファイナンスの丑嶋馨(ウシジマ・カオル)(山田孝之)。
「カオルちゃん、あのウサギは元気?」
竹本(永山絢斗)という同級生がカネを借りるために丑嶋の前に現れたことで、決して語られることのなかった丑嶋の過去が明かされる。
丑嶋の盟友の情報屋・戌亥(綾野剛)や、カウカウの社員で盟友の右腕・柄崎(やべきょうすけ)と高田(崎本大海)、心優しい受付嬢・モネ(最上もが)、最凶最悪のライバル・鰐戸三兄弟(安藤政信、YOUNG DAIS、間宮祥太朗)に加え、女闇金・犀原茜(高橋メアリージュン、玉城ティナ)と部下の村井(マキタ・スポーツ)も参戦、そこに丑嶋を破滅させようとする腕利き弁護士・都陰(八嶋智人)とその部下・あむ(真野恵里菜)、美容界のカリスマ・万里子(真飛聖)も絡んで息もつかせないドラマが幕をあける。
丑嶋は本当に血も涙もない人間なのか。12年の歳月を超えた因縁の最終決戦の果てにあるのは和解か、決裂か? 絶望か、希望か?


ドラマのシーズン3、映画のパート3から立て続けの公開のラストです。
今回が遂にファイナルです。

監督はいつもながら山口雅俊監督です。
作風の内容もぶれないウシジマくんです。

ただその枠組みの中では今作は今までで一番異質な内容でした。
債務者とのやり取りは殆ど無く牛島とその幼馴染たちとのやり取りです。

なので中学校時代のシーンが多く、中学校時代の牛島と牛島をしめる柄崎などの物語から始まります。
そして牛島の実家とか父親とか出てきてなかなか斬新です。
中学校時代の牛島の役をやってた狩野見恭兵がなかなかの山田孝之風な演技でなかなか面白かったです。
散々山田孝之の演技を観て必死にモノマネしたんだろうなと努力がうかがえました。

そんな恐ろしい中学校時代のエピソード、ことごとく現在も同じようなキャラと相関図です。
同じ中学の同世代の人々が大人になった後、みんなこんなに裏社会で暮らしている不自然さは感じましたが。

自分の大好きな永山絢斗が重要な役で一人だけとことん正義を貫くような役どころで良かったです。
そんな彼の正義に牛島を筆頭に登場人物たちが悩まされるような内容です。

中学校時代の友情、牛島によって救われていた人間が大人になってからの牛島の生き方を否定する。
何が正しいのか?非常に悩ましいジレンマがテーマです。
クライマックスの容赦無さ、残酷さ。
相変わらず無言で無表情な牛島がまるで内面では泣いているような。
見事なお話でした。
ウシジマくんで思わずジーンとしてしまいました。

ライバルの三兄弟はなかなかマッドでホームレスな人々に過酷労働させて監禁してます。
なかなか恐ろしい集団でした。

山田孝之はいつもより出番が多く、ただブレず。
コレで最後だと思うと寂しいですが、いい終わり方だったと思います。

やべきょうすけもかつて無いくらいのフューチャーのされ方で嬉しかったですね。
牛島との深い絆がよく伝わります。

綾野剛は相変わらず風車の弥七的にスマートでカッコいい仕事をします。

安藤政信は近年の彼の得意なチンピラ役です。
YOUNG DAISと間宮祥太朗のマッドな弟たちを上手くコントロールする知的な悪役でした。

ところで間宮祥太朗が凄い変貌ぶりで誰かわかりませんでした。
かつて無いくらいな狂ったマッドなキャラクターでめちゃくちゃ怖かったですね。

永山絢斗は一人優しい役で嬉しかったですね。
最近活躍していますが、ウシジマくんでもしっかりとしたインパクトを残しましたね。

八嶋智人が胡散臭いインチキ弁護士でしたが、ピッタリでした。

好みの真野恵里菜が出ていて嬉しかったです。

それ以上に天使もえと湊莉玖が良かったです。
とかく湊莉玖はかなり美しくてスクリーンの大画面でありがたかったです。

希崎ジェシカが出てなかったのが残念でしたが。

しかし長いことやってきたウシジマくん、原作を読んでいる数少ない映画ですが。
終わりは寂しいですね。
あのシリーズを観ていた時期があったなと思いだしたりするんですよね。
ただし、コレ映画館に見に行くとガラの悪い人々が多いのでちょっと安心です。

最終作にふさわしくいいエンディングでした。


そんなわけで8点。

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