メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

愛を読むひと

2009年07月07日 | 映画
愛を読むひと を観た。

第二次世界大戦後のドイツが舞台。

具合が悪くなったマイケル・バーグ(デヴィッド・クロス)は通りすがりの女性に親切に助けられる。

猩紅熱で3ヶ月寝込み、回復した後助けてくれた女性に会いに行く。

お礼を言って外で待ってる際に彼女の着替えを除き、ドキっとして逃げ出す。

数日後再び戻ると、何とも言えないドキドキの空気で二人はいきなり肉体関係になる。
彼女の名はハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)と言った。

それからマイケルは学校が終わると、駆け足で彼女のアパートに向かい、セックスに溺れる毎日。
そして彼女が本を読んでくれと言うので、毎日色々な本を読んで聞かせる。
彼女は読むより聞くほうが好きだと。

マイケルはハンナを誘いサイクリングへ。
ハンナは食事の際の注文をマイケルにさせる。
ハンナは教会で歌う子たちの歌を聴いて涙する、とても清らかな心を持っている。

ハンナはマイケルを坊やと呼び、マイケルはハンナに夢中だった。

しかしある日彼女は姿を消す。

15歳、たったひと夏だけの恋だった。


(ネタバレ)
ハンナは鉄道員として働いていて、その仕事ぶりが評価され事務の仕事に昇進が決まった途端、仕事を辞め居なくなってしまう。


マイケルは大学生になり、弁護士を目指し法を学んでいた。
ゼミのロール教授(ブルーノ・ガンツ)はとても個性的で冷静ないい教授だった。

そのゼミの授業でナチスの戦犯の裁判の傍聴に行く。
すると被告人席にハンナが居てマイケルは動揺する。

アウシュビッツでユダヤ人を監視していた看守6人の裁判だった。
ハンナはマイケルの前から姿を消した後、そこで看守をしていた。

ハンナは裁判官の質問に何でも素直に正直に答える。
そんなハンナを他の5人が煙たがり、ハンナを主犯にしようとする。

たった二人の生存者のユダヤ人の一人メイザーはハンナは囚人に本を読ませ人間的だったと言うが、結局人殺しを手伝ったのは間違いない。

アウシュビッツの報告書は全てハンナが書いたと他の5人の看守は言い出す。
否定するハンナに裁判官は筆跡鑑定をさせようとする。
激しく動揺するハンナの姿をみて、マイケルはハンナが文盲だと気付く。
ハンナはひたすら文盲を隠してきた。

大勢の人の前で文字を書けと言われたハンナは、文盲であることを知られたくないが故、私が書いた事を認めますと言ってしまう。

マイケルは張り裂けるような気持ちでハンナを見ていた。
教授達もマイケルの異常に気付いていた。

そして教授に聞かれたマイケルは彼女の秘密を知っていて、それは彼女に有利な情報で、裁判の結果を変えてしまうと悩む。

そして遂に彼女の元へ面会へ行く決意をするが直前で引き返してしまう。

そして彼女一人だけ300人の殺人罪が適応され無期懲役に。
マイケルの目から涙が零れる。


長い年月が達、妻と別れたマイケル・バーグ(レイフ・ファインズ)は刑務所の中のハンナに朗読を録音したテープを送る。
そのテープを聴き、老いたハンナは字の勉強を始め、つたない字でマイケルに手紙を送る。
何通も送ったが、返事は無く、テープだけが送られてきた。
いつしかハンナの部屋は本とテープだらけになった。

マイケルは何故かハンナに返事を書かなかった。

そしてハンナが出所する事が決まり、身寄りの無いハンナの引き取り手として刑務所の人間がマイケルに連絡を入れてきた。

少しためらったマイケルだが、住居と仕事を用意する。
そして出所の一週間前、一度ハンナに面会に行く。

長い年月を経て遂に再会する二人。
マイケルはハンナの罪への気持ちを聞く。
ハンナは私がどう思おうとも死者は帰らないと言う。
ハンナはマイケルを相変わらず坊やと呼んだ。

そして出所の日ハンナはひっそりと自殺する。

荷物をまとめておらず、出所する気は最初からなかった。

そして遺書に自分の財産を生き残ったユダヤ人のメイザーに渡してくれと書かれてあった。

遺書の通り、お金を渡しに行くマイケル。
ニューヨークでお金持ちになっているメイザーは今でもハンナを許していない。
しかしマイケルとハンナの話を聞いて、お金は要らないけど缶は頂戴と言う。

ハンナが何十年も牢獄で使っていたボロボロの缶。

マイケルは疎遠になっている娘を、ハンナのお墓に連れて行き自身の経験を聞かせる。


(評価)
またもやかなりじれったい感じの恋愛ものでした。

なかなか客の思い通りに行動してくれず、歯がゆい後半でした。

前半はかなりエロティックで二人はほとんど裸でした。
官能的でした。

血気盛んな男子が女子を連れて観に行けば、何だか今日行けそうな気がすると思います。

ケイト・ウィンスレットはすっかりおばさんになりましたが、かなり存在感のある素晴らしい演技でした。

謎を秘めた、何だか神秘的な女性像でした。

そして意外にもナチス裁判の話で油断してました。
ワルキューレとかも観ましたが、なかなか難しい時代だったのだなと考えさせられます。

そんなこんなで7点です。

演技良かったし、空気感良かったし、切なかったので。

僕も15歳の頃にセクシーなかなり年上の女性とメイクラブに溺れたかったですわ。









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