を観ました。
大人になったミリー(トニ・コレット)は、刺激的な毎日を送っていた。
誰もが振り返る最先端のファッションに身を包み、バンドボーイのキット(ドミニク・クーパー)と付き合っている。ジェス(ドリュー・バリモア)の方はいたって堅実な女性に成長したが、ふたりの友情だけは何ひとつ変わらなかった。
そんななか、ミリーの妊娠が発覚、破天荒だった恋人たちはあっさりと結婚し、キットは家庭的な男に変身する。
スピーカーの販売会社“サウンズ音響社”を立ち上げ、ミリーは広報部長として手腕を発揮、成功したふたりはステキな一軒家を手に入れる。
二人目の子どもにも恵まれ、何もかもが順調だった。
役所で働くジェスは、環境保護活動で出会った整備士のジェイゴ(パディ・コンシダイン)と暮らし始める。ボートハウスでの生活は、優しくてユーモアのセンスもあるパートナーの愛に包まれて、ジェスは幸せだった。ただひとつ、子どもができないことだけを悩んでいた。
ところがある日、ミリーに乳がんが見つかるという、想像もしなかった運命にみまわれる。
子どもたちに苦しむ姿を見せたくないと明るく振る舞うミリーを、同じ気持ちで明るく支えるジェス。
化学療法で髪が抜けてしまった時は、いつもケンカばかりしているTV女優の母ミランダ(ジャクリーン・ビセット)が、映画撮影用のオシャレなウィッグを用意してくれたりと、辛い日々ながらも笑顔で治療を続けていた。
周囲の協力で何とか治療を乗り越えたミリーだったが、医師から両胸の切除手術を提案されて心の糸が切れてしまう。
ちょうどその頃、ジェスの方はジェイゴと喜びを分かちあっていた。
不妊治療の末、ついに子どもを授かったのだ。ジェスはミリーに伝えたいと思うが、彼女のことを思うと、どうしても打ち明けられない。ふたりの間に初めて秘密が出来てしまう。
手術を終えたミリーは自分に自信をなくしてしまう。
そして、誕生日の夜、お祝い会の店を突然飛び出したミリーは、追いかけてきたジェスとタクシーに飛び込む。
少女の頃から憧れていた「嵐が丘」の舞台へと繰り出そうと持ち掛けるミリー。
400キロ先のヨークシャーの荒地へ向かうという、10代の頃のような無謀な行動に、ジェスの心も浮き立っていく。
久しぶりに最高に楽しい夜を過ごすふたり。このまま楽しい時間が続くはずだったのだが──。
キャサリン・ハードウィック監督作品です。
女性監督が女性を描いた感動作です。
予告編はよく観ていて、コレはかなり泣けるやつかも、と警戒していました。
冒頭からかなりハイテンポで二人の生い立ち、関係性を描写していきます。
かなり見易さを意識したような演出ですが、内容はザ・アメリカなイエーイ!なノリが多くて苦手でしたが。
この手のハイテンションなノリは頭が悪そうでちょっと苦手です。
女性たちがつまらない内容でキャッキャやってます。
ガンをテーマにしているのは知っていたので、しっとり悲しい系の演出だったら号泣するかも、と思ってましたが。
冒頭で簡潔になかなかの情報量を詰め込んで居るのでエンターテイメント性は高く、そっち系なんだなと理解しました。
軽いノリなのですがテーマはもちろん重いので深刻な空気感にはなりますが、
やっぱりその手の映画にしては軽めです。
余命設定をファッション感覚で使われた感じはあります。
ただ逆に真に病気と戦っている人にとってはこのくらいライトの方が良いのかも知れませんが、
自分にはその辺のボリューム感はわかりません。
トニ・コレットは苦手な方な女優さんですが、この役をやるにはちょっとおばさん感が強いような。
美人設定ですが美人にも見えません。
病気の役なので病んだ見た目になり元々おばさん風が更におばさん風でした。
この人のお母さん役のジャクリーン・ビセットがチャラいおばさん役で若作りだったので、
親子というより友達みたいでした。
終盤の病気感はなかなか見事でした。
ただ、やっぱり王道のアメリカノリが強くてちょいと苦手でした。
ドリュー・バリモアは比較的好きな方な女優さんですが、この人はそれなりにはまり役だったと思います。
友人のミリーが抗癌剤治療で毛が抜けるかも、と言うやり取りの中で、「男の場合はE.T.だ」みたいなセリフがあり少々ウケましたが。
ドリュー・バリモアはもうE.T.を軽い小ボケで使うべきですね。
まわりで笑ってる人は居ませんでしたが。
ドミニク・クーパーがトニ・コレットの夫役でしたが、この人は年寄り若くみえるので夫婦の見た目が少々違和感でした。
パディ・コンシダインがドリュー・バリモアの夫でしたが、ここはもう少しイケメンでも良かった気がしましたが。
まあこのくらいのルックスで金も無くてリアリティはありました。
女性の友情から大喧嘩、でももちろんそれを上回る大きな友情。
友人の余命のピンチや病気治療の見守りでも決して深刻さを見せないドリュー・バリモアの陽気さは、
ある種、この手の病人へのホスピタリティとして良い見本だとも思いました。
自分は思ったより感動しませんでしたが、
女性が作った女性の映画なので女性には響くものがあるかも知れません。
個人的にガンとか余命を扱う映画はもう少し慎重になるべきで、軽はずみに商売やお涙頂戴にすべきではないと思っています。
その点では微妙な仕上がりに思いました。
最近だと湯を沸かすほどの熱い愛は名画過ぎましたが、
今作や僕のつまと結婚してくださいは微妙でした。
そんなわけで6点。